「計画された偶発性理論」(プランドハップンスタンス)に腹落ちできた

最近、「計画された偶発性理論」に不思議な縁を感じています

スタンフォード大学のJ・D・クランボルツ教授が提唱するキャリア理論に「計画された偶発性理論」というものがあります。
簡単にいってしまえば、「個人のキャリアは、予期せぬ(偶発的な)出来事の積み重ねで成り立っている」。そして「その予期せぬ出来事をポジティブに捉え、活用することが最良のキャリア形成のために必要なのだ」という考え方です。

グーグル、アップル、フェイスブックなどが実践する── 世界でいちばん自由な働き方』天野雅晴

最近のキャリア開発、キャリアデザインの考え方で重要な「計画された偶発性理論」を、私がしっかりと頭に入れたのは先日のことです。

一瞬、頭の中に、ピカっとひらめくような感覚があり、すぐに共感できました。

私自身も、自分のキャリアが大きく変動する時期が何度かありました。

決して、計画的なものではなく、突発的な事故のようなものでした。

入社数年の私は、営業職として働いており、充実感を得る毎日でした。部内である仕事を担当していた方が急遽辞めることになり、後任を新たに見つけて採用するよりも、若くてチャレンジ精神を抱いていた私に白羽の矢が立ちました。

もちろん、興味があった仕事内容だったのですが、未経験な分野であった為、不安もありました。周りの人に、ゼロから教えを請いながら、恥をかきながら進めようと決意をしました。丸裸になって素直に取り組ませてもらうことで、ものすごい経験をさせてもらったと思います。当時の上司や関係者には、感謝の気持ちしかありません。本当に楽しくて、忙しかったですが、あの頃の経験は、今の私を構築するうえで、役に立っているのは間違いありません。

私は、その分野のエキスパートになるかと思いきや、方向転換を迫られました。家族の病気と自分自身のスランプです。軽い鬱症状に近い状態でした。有頂天で自信に溢れていた自分が壊れていきそうな思いに駆られていました。

直後に、望まない仕事への異動を命じられてテンションが大幅に下がりました。ネガティブな気持ちになり、逃げ道として、転職を選ぶ道も考えました。

しかし、私は、その仕事を受け入れてチャレンジしました。もちろん、当初は、しっくりとこなかったのですが、仕事の中で、見つけた喜びを得てが、私の働き方に対する考え方も大きく変わるきっかけになりました。

以前の仕事が、ほぼ、個人プレーに近い業務だった者と比べると、チームメンバーの1人として、仕事ができる楽しさを感じられて、とても素敵な時間を過ごせました。

私自身が、意図した計画的なキャリアデザインではなく、偶発性によって、変化してきたのです。

もちろん、自分のキャリアを固めて、夢に向かって一直線に駆け抜けるスタイルを否定するつもりはありません。意思と運の強さがあって、初めて達成できるのであり、全ての人に当てはまるキャリアデザインとはいえないでしょう。

大半の人のキャリアデザインは、偶発性が鍵を握っているという考え方には、真理を感じざるを得ません。

「ビジネスにおいて、もう”正解を追い求める”時代ではない」

「そもそも”正解”がわからないほうが面白い」

「”偶発的な出来事”に積極的になることで、キャリアが積み上がる」

「日本人は、”偶発的な出来事”にしっかり対抗することができる」

「こだわりを世界に伝えるには、大きな会社にいる必要はない」

組織より、個人の時代。個人同士のつながりの時代。

誰もが、シリコンバレーで働くのが最適なのかどうかは別として、自分のキャリアデザインを作り上げるうえで、偶発性を楽しむスタンスこそが、人生を素敵に変える魔法のような存在なのかもしれません。

キャリアデザインには、偶発性があって、個人が変化していく中で、見いだして行くものなのではないかと考えます。

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投稿者プロフィール

安斎 輝夫
安斎 輝夫
【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。