児童・生徒の親御さん!PTA活動の問題点に文句を言うよりも、解決方法を考えてみませんか?

PTAって、名前は知ってるけど、そもそも何?

学校に通う子どもの保護者(Parent)と教職員(Teacher)で構成される団体(Association)である為、頭文字を取ったものと言われている。
(Parent Teacher Association)

それって、ピコ太郎やDAIGO、ルー大柴の口にする単語やフレーズと作りは一緒の考え方。

いわゆる略語・頭文字文化は昔からありますよね。

子供と教職員で日常が過ぎていく学校という組織の中に、保護者が入るということで、面倒にもなるし、抑止力にもなると言われているPTA。

実態はともかく、忌み嫌われている存在という印象が根強い。

なぜなのでしょうか?

PTAの批判が多い理由の情報ばかりが目に付く

PTAは、任意加入の団体とされ、結成や加入を義務付ける法的根拠はない。

「全ての児童生徒のためのボランティア活動というのが本来のあり方」と言われています。

あまりにも高尚な理想に聞こえてくる。

今時の親は、自分自身が個人主義的。その状態で家族を支えている。

自分と自分の家族が最優先。

たまに、親戚やら友人程度の仲間が優先。

学校全体や地域という少し大きな目線に変わり、組織化された途端、面倒くさくなりがち。

例えば、地域の町内会、自治会、マンションの管理組合、同窓会、など。なんとなく必要そうではあるが、直接、当事者意識を持ってまで、何かをするのは面倒に感じてしまう。

そこにあるのは、ボランティア活動である点の共通性。

時間と手間をかけるのは、仕事や家族のことで十分。

本来は、自分の好きなことだけに集中したい。

他人のことなんて、正直、どうでもいいという本音が見えてくる。

ボランティア活動であるとはいいつつも、これらの任意団体を維持する為には、一定の金額を徴収し、活動へ振り分けている。

当然、会計義務が発生する。

活動を報告する広報業務がポイントになります。

PTAが嫌われるポイントは、以下の3点が中心です。

・強制される(平等な負担)
・目的がわからない(無駄が多い)
・平日の日中の時間が奪われる(時間的拘束・負担)

確かに、この意見は耳にしますよね。

なぜ、任意団体組織に自分が強制されるの?平等意識って正しい?

個人中心主義な時代に、金銭を得られない活動に際して、強制されることは嫌われる。ある意味、当然。

イベントや運営に際して、平等でなければ、不公平だという思いを前提に、子供が在校生である期間に、絶対に1年は関わることを求められる。

本人のやる気であったり、意思を無視してくること。

そして、関わる親たちというのは、子供が同じ学校に通うということ以外(公立であれば地域性、私立であれば学力や世帯レベルが近い程度)、共通点が少ない大人たちの集まり。

自己主張を始めれば、この強制される平等性は、誰もが嫌う。

そこに人間関係が絡んでくれば、関係者の不満は爆発していく。

平等である意識は必要ですが、強制されるとしたら、もはや悪平等と言われても仕方有りません。

むしろ、喜んで参加しやすい組織、負担の少ない運営を目指したほうが、明るいゴールが見えてきそうな気がします。

効率性を求める忙しい個人からみれば、無駄ばかり

定例会合があり、全員参加型で話し合って決める。

もちろん、PTA以外の任意団体で共通に存在するスタイルです。

でも、結果として、人が集まれば、無駄話に脱線をしたり、わざわざ集まらなくても、LINEで情報交換をしておけば済む話もあります。(このリアルじゃない意見交換は暴走や暴言が出て、問題を複雑化するケースも増えているようですが)

例えば、学校周辺地域のパトロール活動。

子供や地域の安全には必要なことです。

では、事前に地元の警察署などから、注意すべき場所、課題などをレクチャーを受けることはあるのでしょうか?

毎年、このルートを全員で歩くことが「きまり」だから。今年も実施。

目的がわからない習慣を繰り返すとしたら、忙しい個人から見れば、参加を拒否したくなるのは当然のこと。

職場の無駄な会議だって、給料のうちだと思えば顔を出せますが、ボランティア活動だとしたら、後ろ向きになる人が出てくるのは仕方ありません。

大事なことは、本来の目的と実態のズレ。

このPTAの活動に際して、学校側はどこまで関わっているのでしょうか。(個人情報の受け渡しや会費徴収への批判から始まる、PTA脱退云々までヒートアップしないレベルで考えてみましょう)

公的な行事やイベントの準備、当日の業務の手伝い、後片付けなど、関係者の負担を大きく、労をねぎらってもらえるはずの、同じ立場の親同士(PTA会員)からは、文句を言われたりするとしたら、何とも切ない気持ちになるでしょう。

学校側は、当然、学校長などは挨拶程度の謝辞は述べますが、実際のところ、深く関わる教員や先生がいなければ、接点が薄くなり、やはり、目的が宙ぶらりんになる。

行事の後片付けの仕切りの段取りは、誰をヘッドにして、どんな風にやるのか、一言でも説明があればいいのですが、協力してもらう活動なだけに、指事命令系統が発生させません。

結果として、グダグダになってしまう。

目的がわからない行動は、個人の生活習慣でもない限り、続けるのは難しいものです。

活動は、平日の日中でないとダメ?みんな働けという日本社会の中で?

1億総活躍社会を標榜されている以上、年齢関わらず、働くことが求められています。

専業主婦を減らさないといけないような、待機児童0政策の強化を見ていると、誰もが忙しく働いて、生活をしなければいけないと強制されている感じがします。
(一部のお金持ちさんだけが対象外ですが)

保育園を必死に探して、なんとか家事・育児・仕事を両立しているママさんたちが、児童や生徒に成長した子供の学校PTA活動に注力できる存在なのかと言われると、時代や環境的に無理がありませんか?

平日の日中は働いているんです。余剰な時間なんてないんです。(厳密に言えば、無駄な時間というのは存在しますが)

当然、平日の日中となると、サラリーマンなパパたちは参加できません。

以前は、PTAといえば、自営業をしているパパと、専業主婦のママたちが中心だったのです。

結果として、運営スタイルを平日の夜や土日にスライドしているPTAもあるようですが、この場合、学校側の関係者との接点が薄くなります。

忙しくて心身困憊な教員たちに、勤務時間外に協力することを求めるのは厳しい。

問題を解決する鍵はどこにある

PTA活動の問題を解決する鍵(ポイント)はどこにあるのでしょうか。

一概には言えませんが、既成概念を壊すことは絶対に必要と考えます。

また、参加者のライフスタイルを考慮した対応を考えることはできないでしょうか。

例えば、会合に不参加であっても意見が事前に伝えられたり、議事録公開や会議内容の動画資料を閲覧できる環境整備をすることで、参加する敷居を下げる方向を考えるなどの方法もあるはずです。

今でも、学校関係の配布資料はアナログなプリント・紙中心主義。

しかも発行する担当組織・部門により、バラバラに作成。

資源の無駄を訴える授業があるのに、実態は、毎日配布物に溢れています。

あれだけ情報を注がれても、よほどの親でなければ、全てに目を通すつもりにはならないでしょう。

新聞すら取らない家庭が増えて、文字を読まない大人が増えている時代に無理があります。

当然、このプリント類にPTA資料も含まれますが、読まれる頻度やレベルは後回しになるでしょう。

このプリント類の配布物をデジタル化して、インデックスを貼り、内部情報をリンク化する会員サイトを作って、情報がスマホで見れたら、通勤途中のパパや料理の段取り中に手を止めたママが確認できるのではないでしょうか?

学校が公開しているホームページとリンクを貼る入り口を設ければ、便利に活用しやすくなるでしょう。

さらに、行事・イベントのプロカメラマンの写真を、学校の壁に掲載されている期間中に、学校へ足を運ぶという行為も減ります。

注文する為の袋も金銭の受け渡しもなく、ネット上で、自分の子供の写真を注文すれば済む話です。(違法なダウンロードや肖像権や画像流出などの問題があるのはわかりますが、何とか楽をしたいものです。)

教育現場のIT化が叫ばれて時間が経ちましたが、子供と先生の関係性以外にも、もっと、推し進めるべきポイントがあるのではないでしょうか?

だからといって、私がPTAのIT担当に就任するぞ!というほどのリテラシーがあるわけではありませんが…。

親も学校や地域に関わって参加する意味は理解しているのです。

ただ、時間や環境がなかったり、リアルな現実との時代齟齬があったりすることで、毛嫌いしたくなるほど面倒に感じる姿を変える方向性を本気で考えてもいいですよね。

今回の記事を書くにあたり、いろいろな媒体社やネットの記事を読みましたが、問題を指摘するだけで、誰もがゴールを指し示していませんでした。

私の意見やアイデアなどは、誰もが思いつく範疇のことに過ぎませんが、言葉にして、オープンにしなければ、ひとりでも多くの人には伝わりません。

批判だけに正義を感じるのではなく、その先の未来をどうすればいいのかを考えて提案する人が社会に増えたら、素敵な未来が生まれてきそうな気がしませんか?

長文記事でしたが、最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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投稿者プロフィール

安斎 輝夫
安斎 輝夫
【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。