【人不足の未来論】本音として人手が欲しいの?人材が欲しいの?

人手不足と人材不足の違い論

最近、失業率について、モノを申す人が減ったような気がします。

それでは、数字で確認してみようと、総務省のデータを調べてみました。

■ 完全失業率
2014年 3.6%
2015年 3.4%
2016年 3.1%

2017年
5月   3.1%
6月   2.8%
7月   2.8%
8月   2.8%

【労働力調査 平成29年(2017年)8月分 総務省統計局発表】

失業者は減っているのは、有効求人倍率との関連から見ても事実。

では、身の回りで、「人手不足」とか、「人材不足」という言葉を耳にするのは何故でしょうか?

労働者人口減少の局面にもかかわらず。かつてのビジネス・仕事スタイルを維持拡大しようという矛盾が根本にあります。

コンビニや外食チェーンの定員が多国籍化していると感じていませんか?

昔ならば、若者が多く働いていたバイト先の代表格だったのに、今は、若者の姿がありません。

当然、人口構成的に、10代、20代の若者は減り続けています。

その不足分を日本にいる外国人が賄っています。慣れない日本語と文化の中で、頑張っています。

ここには、「人で不足」問題が大きく陰を落としています。

よく考えてみれば、人口が減り始めて、顧客総数が減っているのに、あれほど店舗数が必要なのでしょうか。

そもそも、フランチャイズ的な経営をアルバイトなどが似合うスタイルは、人手が確保できて初めて成り立つ仕組みです。

人手不足の未来論を語る

私は、日本の「人手不足」の問題は、AI技術などの自動化に伴い、解消されていくと予想しています。

つまり、単純にマニュアル化できる部分は、人から離れる可能性が高まるのです。

パターン化できるものは、コンピューター側が担い、人の労働を求めない時代がやってくるでしょう。

人は、イレギュラーや判断しなければいけない場面以外は、介入しないスタイルになり、同時に日本の人口減で、サービス業の必要な工数が減ります。

ロボットばかりのコンビニ、外食チェーンは、ハウステンボスで話題になった「変なホテル」のような業態が増え続けるのです。

おそらく、エリアサポートやマネージャーと称される方々が、ロボットの修理メンテナンスを伴うフィールドエンジニアのような役割を兼ねるなどに変わっていくのでしょう。

これは、サービス業だけでなく、既にオートメーション化されている、製造業にも広がりを見せていくのは確実で、ついには、農業などの一次産業でさえ、AI化の波で大きく変化を受けていくでしょう。

電力や技術など諸問題はあるとはいえ、人手不足は補えてくることが予想できます。

私が冗談で言う、皇居周りのランナーの運動量を、何らかのエネルギー・動力に変えて、ロボットに供給するというのは、あながち間違いな未来ではないのかもしれません。

人間は動力源になるというのも、無視できない未来のシナリオなのではないでしょうか。

「人材不足」の問題はどうなる?

これは、景気や時代に関係なく、求められているイノベーションを果たせる人材のことを指しています。

経営であったり、革新的な仕組みを作れる人材は、どの分野にも求められてきます。

発想やアイデアが豊富で、ビジネスモデルやサンプルまで作り上げる力を持つ、人材。

人を引き寄せて、組織を組み立てるなどの影響力を持つ人材は、いつの時代も足りないのです。

ですから、今後の教育も「人手」を担う人を育てるのでなく、「人材」になる人をトレーニングしていくことが求められます。

かなりハードルが高い時代を迎えます。

「人材」にならず、「人手」として生きたいとするならば、おそらく、AIの指示のもと、ロボットと一緒に仕事をこなす人になるでしょう。

生産性や正確性など比較の評価対象はAIを搭載したロボットとしたら、想像するだけでも、過酷な環境なのかもしれない未来が思い浮かびます。

簡単に「人材」という存在になれるのか?というと難しいでしょう。

今、日本で優秀な「人材」と言えば、外国語ができる、技術力がある、などの分野に限られますが、パターン化されたら、もはや「人手」として扱われてしまうリスクがあるので、生き残りは難しいのです。

人間の脳をフル活用できて、新しい未来をつくり出せる人と、それ以外の人の間には大きな壁が生まれ、そこには差別が生まれてくるかもしれません。

人口減とAIなどの技術が生み出す時代を、明るい未来という面だけではなく、人の生き方、働き方が大きく転換する、パラダイムシフトだと理解すれば、「人手不足」と「人材不足」は違うもの、と主張する、私の意図が理解してもらえるのかもしれません。

未来に職が奪われる人がいるという危惧を警告するのではなく、結果として、どんな世の中、人が求められるのか。

そのために、何が必要になるのか。そこまで深く考えないと、本質にはたどりつけません。

一歩先まで思考を巡らせることで、私としては、単純にブログを更新することが楽しい「人手」ブロガーから、価値を提供する「人材」ブロガーでありたいと考えています。

だからこそ、誰に取っても「サードプレイス」が必要になるという持論に強引に持っていくのは、飛躍しすぎと批判されるでしょうけども。

いつもより、理屈っぽいブログになりました。申し訳ありません。

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投稿者プロフィール

安斎 輝夫
安斎 輝夫
【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。