サードプレイスをつなぎ、拡げるコネクターを目指している安斎輝夫です。
今回、「サードプレイス・ラボ」では、スポーツの秋ということを踏まえて、私たちのスポーツとの関わり方や役割について考えてみるために、スポーツトレーナー歴15年の西澤隆さんにお話を聞かせていただく企画致しました。
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スポーツの世界で長年サポートをされた西澤隆さんだからこそ深い話が伺える!
2020年夏、日本では東京オリンピックが開催される予定でした。
様々な課題を抱えつつも、準備を続けてきた国際的スポーツイベントは、1年延期という判断を余儀なくされました。
季節は秋を迎えていますが、あなたは、スポーツを楽しんでいますか?
プレーヤーとして関わることもあれば、観戦・応援するという楽しみ方をされている方は多くいらっしゃると思います。
私たちに、感動と勇気を与えてくれる、アスリートの存在に胸が踊ることはありますよね。
では、スポーツとの関わり方や役割は他にないのでしょうか?
スポーツを支える、拡げるという活動まで意識して展開されている、スポーツトレーナー、選手のサポート・育成という役割が重要な側面を持っていることは、当事者でないと知られていない世界です。
今回、スポーツ界を中心に関わり続けた経験が豊富な西澤隆さんをゲストスピーカーにお呼びして、私たちが知らないスポーツの世界、アスリートとの関わり、スポーツと地域、ビジネスのつながりといったお話を伺える機会を設けました。
■ゲスト:西澤隆さんのプロフィール
スポーツトレーナーとして15年活動
フィジカル、メンタル、外国人選手の生活などをサポート
未就学児からトップアスリートまで幅広くサポート経験を持つ
現在は3D Coaching Japanヘッドインストラクター兼キャラクターコーチ
日本スポーツ協会、日本水泳連盟、自転車競技連盟などの講習会で指導者育成に携わる(コーチデベロッパー)
地域の人々⇔スポーツ界⇔ビジネス界の懸け橋となりたい
実は現役大学院生でもある
【主なサポート選手】
マニー・ラミレス(元MLBプレイヤー。2004年ワールドシリーズMVP)
マット・マートン(元阪神タイガース。首位打者、最多安打、ベストナイン獲得)
トレイ・ヒルマン(日米韓の3か国で唯一のプロ監督経験者)
ブライアン・バリントン(元広島東洋カープ。現在はMLBスカウト)
ピエール・リトバルスキー(元ドイツ代表。90年ワールドカップ優勝)
など多数。
プロスポーツトレーナーから次のステージに切り替えた
スポーツトレーナーとして、主に、外国人アスリートのサポートをしてきた西澤さん。
今まで、一人一人の外国人アスリートと向き合い、日本で生活をしていくうえで、大事なコミュニケーションのハブとなりながら活躍されてきました。
ただ、ピークアウトする形で、情熱や思い入れが少し弱まったと感じたために、今までのプロスポーツアスリートのサポートから立ち位置を変えて、ステージチェンジを行われています。
このキャリアのステージチェンジが、大変秀逸だと感じました。
今までのキャリアを棚卸して、自分が地域やスポーツの振興、育成に携わるフィールドを目指したという点です。
キャリアチェンジとなると、全くの異分野を目指して、苦労する方が多いのですが、少しズラしながら、切り替えていくスタイルは、どんな方にとっても参考になるキャリア形成スタイルに感じました。
コーチとはどんな役割の存在なのか?(目指すべきなのか)
当日、細かいリハーサルが不足したためか、西澤さんの用意してくれたスライドがうまく表示されないでスタートしました。
当初、講演などでも、資料に頼らずに話せるタイプだというだけに、画面上の参加者の様子を見ながら、チャットや音声のコミュニケーションを使いこなして進めていきます。
コーチデベロッパーの指導者講習会の中身を考えていく、コーチトレーナーとして展開された話を丁寧に語りかけます。
次に、コーチとは何かについて、選手(大切な人)が自力ではたどり着けない、難しい場所(目標)に他たどり着くために「支援する人」だと定義づけの例として解説してくれました。
以前の指導者のように上から選手に命令を下して、やらせる存在ではないというのは、世の中の共通認識に近づいています。
コーチとして大事なことは何か
次に、コーチとして大事なことを3点にまとめています。
選手に対して敬意を持ち、公平に接する。
選手の成長支援をするために、自らも学び、成長を続ける。
スポーツの価値を高めて社会を豊かにする。
この3点を聞いていて、スポーツに限ったわけではなく、ビジネス領域として、上司・トレーナー/メンター役にも求められる話です。
現実の指導者は、まだ、古い慣習の染みついている現実があると教えてくれました。
Google社が証明した、心理的安全性の話
Google社が2012~2016年に「プロジェクト・アリストテレス」で生産性の高い組織を研究した結果、「心理的安全性は成功するチームの構築に最も重要なものである」と結論づけたという話をベースに解説をしてくれました。
ネガティブな環境ではなく、ワクワクして楽しくなるような環境を作ることで、目標に向けて全力でチャレンジする姿勢が養われる。
一人一人を大切にしながら、接していくことでチーム(選手だけではない集合体)が成り立つという話は、リアルな人間関係でも共通する内容でした。
「スポーツを拡げる」という考え方はどうだろう
今回、西澤さんとサードプレイス・ラボの企画を考えるうちに、スポーツとの関わり方は、プレイヤーでも応援者(サポーター的な)でもない道があるという点でした。
事前に、打ち合わせをしていたときに、「スポーツを支える・拡げる」という考え方は、誰もが見逃している話です。
また、この応用が社会で生きていくには大切なものだと感じたので、ワクワクしながら当日を迎えていました。
文部科学省の【スポーツ立国戦略 基本的な考え方】として、「するスポーツ、見るスポーツ、支えるスポーツ」というのは、徐々に知られるようになっています。
スポーツの価値をストレッチするために、スポーツを拡げることで、社会を豊かにできるのではないだろうかというスタンス。
アスリートの影響力を感じた西澤さんが、世の中に拡げたいという思い入れが、静かに熱い思いが伝わりました。
生涯スポーツと関わって生きてみませんか?
スポーツは言語を問わないので、世界とつながって、人々を感動させたりできるのだから、生涯スポーツと関わることの素晴らしさ。
スポーツの可能性を信じて、日本人を元気にして、喜びをもって社会にしていきたいという願いは、参加者の皆さんに伝わっていったようです。
質疑応答の時間もたっぷり取れたので、理解とコミュニケーションが深まりましたね。
スポーツと関わりながら、自らも大学院で学びなおすという生き方をする、西澤隆さんをゲストにお呼びして本当に良かったです。
参加者のブログ記事のご紹介
今回も参加していただいた方がブログなどで感想やまとめをしてくれています。
◆ 渕脇 毅さん 「ふちログ」
【学び】スポーツの力で人々を元気にする-第46回サードプレイスラボ
サードプレイス・ラボのレギュラー参加メンバーの渕脇毅さんの丁寧なブログ記事。
毎回、主催者の私よりも、全体をまとめて、わかりやすく書いてくれることに感謝の気持ちでいっぱいです。
毎月開催【サードプレイス・ラボ】
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投稿者プロフィール
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【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。