【映画】「ホームレス中学生」(2008年公開)は芸人・田村裕の貧乏時代を正直に描く作品

麒麟の川島はテレビで見るけど、相方の田村は見ないと感じていませんか?

彼は、200万部のベストセラー本『ホームレス中学生 (幻冬舎よしもと文庫)』により世間にインパクトを残し、この実話を元にした映画「ホームレス中学生」までは、認知度がMAXでした。

それ以降、「探偵!ナイトスクープ」などで地味に活動を続けていますが、存在感は希薄になっています。

彼を有名にした作品として、映画をAmazonプライム・ビデオで視聴しました。

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正直、貧乏自慢は好きではない!だって、過去不幸系の話って語れる人って幸せだから

貧乏や金持ちを強調することで、一般人は、自分の立ち位置を確認します。

ただ、私は、貧乏自慢を声高にアピールする人が好きではありません。

なぜなら、世間に伝えられる時点で、貧乏を脱した成功者寄りに立っているからです。

実際は、抜けられない貧乏生活のまま、一生を終える人もいるのだから。

それだけに、映画「ホームレス中学生」を見ようとも、原作本を読むつもりもありませんでした。

きっかけは、キングコング西野亮廣さんの変遷を追っていて、たまたまヒットしたに過ぎません。

家を失う中学生ってここまで悲惨になるのか!という純粋な驚き

母親の病気と死、父親のリストラなどを経て、住んでいた家を失う田村3兄弟(兄、姉、田村裕)のシーンから始まる作品です。

夜逃げという形で、家族が逃げ出すのではなく、家から家財道具一式が外に出されて、住む場所を失う子どもたちと、その父親。

突然、現れた極貧の生活、公園暮らしというのは、夏休みとはいえ、ホームレスそのもの。

お金もなければ稼ぐ術もないのだから、本来、親戚や公的機関の力を借りるのが妥当だけれども、知恵がなく、追い込まれた日々を過ごしていきます。

さすがに、段ボールまでを食べるシーンには、驚きを超えた感情が芽生えました。

あの手前で知恵や手助けはないものなのか、という不可思議さも残りながら見ていました。

どん底に救ってくれる人がいるかどうかは、運命の分かれ道

どん底の状況に追い込まれたときに、救ってくれる人がいるかどうかは、運命の最大の分かれ道です。

この時、何も手が差し伸べられなかったり、手段や知恵がなければ、人生なんて、落ちるところまで落ち込んでしまうもの。

恥ずかしい気持ちを捨てて、助けを求めることができれば、程度の差はあれど、なんとか打開できる道は見えてきます。

前半には、地域や周囲の大人の目が届かない姿が気になりました。(夏休みだからなのか)

あの時、彼が仲の良い友人に出会ってなければ、彼らはどんな運命を歩んでいたのだろうと考えると、背筋に冷たいものが走ります。

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私は、たった一晩の野宿経験しかない!

田村少年が公園で過ごした野宿生活を見ていて、私が一晩だけ経験した野宿の夜を思い出しました。

2001年9月11日の出来事です。(9.11だから覚えています)

普通に、出社した私は、帰りに荷物をオフィスに置いたまま(自宅の鍵もカバンの中)、終電間際で帰宅しました。

親が実家に行っていた事もあり、私一人の夜の予定でした。

鍵がないし、取りに戻れない。

財布の中を見ると、1000円程度しか残金がないという状況。

まだ残暑の残る季節だけに、汗を流してさっぱりしたかった私は、汗臭いワイシャツを着たまま、銭湯に行き、さっぱりした時点で、あの光景をテレビで見ます。

戦闘後、向かうべき場所は夜中だけにどこにもありません。

仕方なく、自宅の玄関前で夜を明かしました。(他に安全な場所は発見できず)

早朝、新聞配達のお兄さんの足音で起こされて、始発に近い電車で、会社に向かい、一旦、帰宅をして、着替えるという展開の出来事。

野宿といっても、自宅玄関前ですから、ある程度、安全安心は確保(危ないと言えば、危ないですが)できていたので、セーフです。

あのような日々を続けていた、田村少年は、どんな気持ちだったのかと思うと、心が痛みます。

周りの優しい支えがあって、田村裕と兄姉は救われた

彼らは、周りの優しい支え(友人の家族、民生員など)のおかげで、ギリギリのところで踏みとどまり、まともな大人に成長されたようです。

ここがすごく大事なポイントで、あの支えがなければ、あの家族は、病気になるか、悪の道にハマっていくなどの辛い人生の終点しか見えていなかったはずです。

関西弁での優しさあふれる周りの人たちの存在って、この作品を成立するためにも、彼らの人生のためにも不可欠。

逆に言えば、自分の周りで、心底困った人をどこまで助けることができるのか、という問いにもなります。

自分も大変だから相手を助けられないという冷徹さではなく、できることを手伝う、フォローする側の人間でありたいと考えています。

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投稿者プロフィール

安斎 輝夫
【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。