【映画】「すばらしき世界」(2021年公開)を見ると罪を犯した人物の社会復帰の難しさを感じざるを得ない

一匹狼の元ヤクザが、刑務所で13年の刑期を終えて、社会に復帰できるのか。

佐木隆三の『身分帳』を映画化した作品「すばらしき世界」を見て、社会から隔離された堀の中で生きて、社会復帰をすることの難しさを思い知ることになりました。

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果たして、社会は刑務所から出てきた人間を受け入れられるのだろうか

実在モデルをもとに『身分帳』を描き、映画化された作品ですが、元殺人犯という設定の男が、刑務所を出て、一般社会の中で生きていけるのか、という課題を背負っているのを感じました。

過去を知られたらレッテルを貼られたり、働く機会や人間関係を作るのに苦労するのは間違いなく、彼らは、再犯により、再び刑務所に戻ることが多いとも聞きます。

本人だけでなく、周りが刑務所上がりの人間とどのように接していけるのか、考えさせられるます。

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役所広司の元ヤクザという悪役も迫力があって最高にいい

役所広司という役者は、どんな役にもピッタリとハマり、存在感を示せる方です。

今回も、元ヤクザの一匹狼で、九州弁の迫力と武闘派なシーンを見ると、本物のワルなのではないかと疑うほどです。

三上という役を完全に演じ切っている印象が強く、不器用に一般社会に溶け込むことに苦労する姿がなんとも言えません。

不幸な人生のスタートから、若い頃から、ヤクザの中に溶け込んでいたことで、世間とは、どこかかけ離れた感覚を持っている人物を演じ切っています。

社会の中で、自分の能力や経験を活かそうにも、フィットしない苦しさを朴訥に演じる姿は、惹きつけられるキャラクターを浮かび上がらせています。

役所広司さんが、シカゴ国際映画祭で最優秀演技賞を受賞するのも納得の演技でした。

周りに優しく接してくれる人がいれば、更生はできるのかもしれない

更生して生きようと思っていても、社会は元受刑者に対して優しいとは限りません。

厳しい目線を投げかけて、信用しててれない人たちも多いはずです。

保護司を中心に理解のある優しい周りの人々がいてくれれば、少しは更生のチャンスは巡ってくるかもしれませんが、世の中は甘くはないのでしょう。

映画「すばらしき世界」の中でも、若手テレビマンが番組のネタにしようと擦り寄ってきます。

周りによってくる人たちは親切で優しい人ばかりではないのです。

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仕事に就けない、お金がない、生活が苦しいという現実の先に

刑務所から出所してきた人物は、仕事に就けず、お金がなく、生活が苦しいという現実に向き合わざるえません。

元の仲間、家族も優しく受け入れてくれるとは限りません。

元犯罪者というレッテルを背負って生きていくことの大変さを物語るシーンが続きます。

生活水準として、生活保護を受けつつ、ギリギリで生きていく姿は、社会復帰の難しさを感じるのはいうまでもありません。

ラストシーンに向けて切ない気持ちが訪れます

映画の後半、ラストシーンに向けて、切ない気持ちが見ているものに訪れる作品です。

ネタバレになるので詳しくは書けませんが、再起をはかることがとても大変で、チャンスをつかめても、なかなか、明るい未来が担保できないという現実。

どうすれば、一旦、社会の枠を踏み外してまった人物が、真っ当に生きることができるのでしょうか。

もちろん、侵した罪の深さは消えませんし、刑期で償おうとしても、全てを消し去ることはできないのでしょう。

人生をリセットして生き切るなんて、誰にとっても険しいハードルなのは当然の帰結です。

それだけに、この映画をラストまで見ると、考えさせられることが山ほど出てくるのではないでしょうか。

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安斎 輝夫
【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。