労働時間と生産性について考える 〜本当の働き方改革〜

労働時間というものをどう考えて、日々を過ごすのか?

「昨日は、22時まで残業して頑張った。」

「昨日は、予定があったので、フレックスで1時間早く退社した。」

世間で評価されるのは、どちらのスタイルでしょうか。

以前の日本であれば、勤勉さは労働時間の長さ、残業時間とも比例しているように捉えられていました。

長時間労働が美徳のような風潮は、今や、変わろうとしています。

2014年の日本の労働生産性(就業者1人当たり名目付加価値)は、72,994ドル(768万円/購買力平価(PPP)換算)。順位をみるとOECD加盟34カ国中第21位だった。2005年から21位の状況が続いており、主要先進7カ国でも最も低い水準となっている。
(公益財団法人日本生産性本部)

国際比較をすると日本の生産性は高くないことは、定期的なニュースになっています。主要先進国で最下位ということは、労働価値、生産性が低く、今後、国際競争力の低下も懸念される材料です。

生産性が低い原因は、アウトプットを出す為に、時間をかけすぎているからだと私は思います。

“人より一時間余計に働くことは尊い。努力である。勤勉である。だが、いままでよりも一時間少なく働いて、いままで以上の成果を挙げることもまた尊い。そこに人間の働き方の進歩があるのではないだろうか。

松下幸之助さんの名言です。

働き方の進歩は、生産性を上げるしか道はありません。

どれだけ、無駄を省いて、シンプルに結果につなげることができるのか。

・一つの動作アクションを早くしてみる。

・集中して、スピードを上げていく。

・整理整頓、クリーンデスクを心がけて、モノを探す時間を減らす。

・アウトプットの少ない会議をなくす

私の周りでも、時短勤務など制限がある働き方をされている方のほうが、成果を上げている傾向が見受けられます。

特徴として、誰よりも判断が早く、活動がスピーディー。粘りと諦めのバランスがとても良いのです。また、制約があることを言い訳に絶対しません。

もちろん、ダラダラと過ごす時間もなく、テキパキと動き回り、時計を見ながら、リミットまでを逆算して動いています。

時間管理の意識と成果に対する意欲があり、プレッシャーに耐え、責任感が強い。

ただ、現状としては、総労働時間の少なさの影響を受けて、給与が高いとは言えません。(完全成果主義、フルコミッション型は別ですが)

一方で、残業代が支払われない「管理職」と呼ばれる方々は、労働時間が長い。

とにかく、よく働く。そして、疲れる。無駄な作業と時間が増える。

当然、生産性は低くなります。組織を引っ張る力があれば良いのですが、数値という指標管理に追われて、自分自身の業務が不明確になりがちなのではないでしょうか。

彼らの成果は、部下たちが上げた結果の集約であり、個人単位として見れば、付加価値が高いとは言えません。

労働時間と生産性について、意識を怠らないように考えることが、これからの働き方の大事な視座だと、私は思います。

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投稿者プロフィール

安斎 輝夫
【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。