『定年後のお金の教科書』を読んで、自分のお財布のバランスを見つめ直す

定年後の生活にお金は不可欠。現役世代ほど稼げないとしても、生活費はかかリます。

「なんとかなる」ではどうにもならないとしたら、どうすればいいのか。

2016年に出された、FP・公的保険アドバイザー協会 理事 山中信枝さん『「なんとかなる」ではどうにもならない定年後のお金の教科書』を読んで考えてみました。

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老後資金の計画を立てるための「5つの落とし穴」

定年後の老後資金のコストとして「5つの落とし穴」という切り口に重要さを感じました。

・老後生活にいくらかかるか知らない

・老後の収入がいくらあるのか知らない

・住居費にお金をかけすぎている

・ムダな保険に入っている

・お金の貯め方・増やし方を知らない

この5つの軸を掘り下げて、この1冊は構成されています。

老後生活のコストと収入の話

年金生活者の家計として、手取りが18万円、支出が25万円となるので、7万円の赤字が発生するため、月7万円の貯蓄取り崩しが必要になります。

老後25年があるとしたら、貯蓄残高として2,100万円が必要になる。

これは、年金が今の水準であり続けることが前提。

今後、支給時期や金額が減額されることを予想すると、やはり、本人として貯蓄を用意しなければなりません。

老後に2,000万円が必要になるという話が話題になりましたが、この著書を読んでも間違っていないことが明確です。

老後の生活のためには、収入を確保して、貯蓄しておく必要があります。

日常の生活をしながら、将来の自分たちへ仕送りするという感覚。金額が大きく、使い道がイマイチはっきり認識できないので、後回しになりやすいのでしょう。

退職金って期待できないから、自分で用意しよう

サラリーマンとして40年近く勤め上げれば、一定の退職金がもらえる。

平均で1200万円というデータもありますが、既に、退職金制度のない企業もあります。

また、退職時点で、企業が支払い能力がキープできない時代。

だからこそ、確定拠出年金(401K)という制度を使って、自助努力で、将来の資金を運用して準備するという流れになっています。

マネーリテラシーがないと、潤沢に増やせずに、資産が予定よりも大幅に減ってしまうリスクもあります。

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時間という資産を投下して、安定した形で着実に増やす方法を見出していくしかありません。

住居費って0円にはならない

持ち家だろうが、賃貸だろうが、住まいにかかる費用が0円にはなりません。

持ち家であれば、住宅ローンを完済すれば、0円になると思うかもしれませんが、リフォーム費用もかかりますし、固定資産税も0円にはなりません。

引っ越すことができない持ち家には、資産価値が年々減ってしまうという問題もあります。(売却しようとしても価値が大幅に下がっている)

住宅ローンという多額の借金を抱えているので、長期間の負担は残ります。

退職金を使って繰上げ完済を済ませることも可能ですが、低い金利だとしても利子は積み重なると相当な負担額になります。

では、賃貸であればいいかというと、毎月固定費の家賃がかかります。

収入が減った場合、賃貸物件を安いものに変える道もありますが、年齢と共に引越しを繰り返すのも厳しくなります。

持ち家も賃貸もメリットとデメリットがありますが、0円になることはないのが住居費です。

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保険って本当に必要?

日本人は、生命保険が大好きなので、公的な保険のことをほとんど知らずに、費用をかけすぎています。

適時、自分や家族の状況を見て、必要な保険を見直していくことが大事なのです。

保障内容もわからないまま、入って放置していると使いたい時に、支払ってもらえないというケースももあります。

保険ではなく、貯蓄で貯めておくことで補う道も検討していきましょう。

生命保険・医療保険・収入保障保険など、様々な種類の保険の中身と目的を考えて、必要最低限な保障を設定して、月々の保険代を減らすことが、老後資金を作るうえでは重要なポイントになります。

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お金の貯め方・増やし方

そして、一番大切なお金の貯め方・増やし方について、山中さんはオーソドックスな方法のみを語っています。

まずは、お財布を3つに分けるという考え方。

使うお金、貯めるお金、増やすお金に分けることで、目的と期間を分けるという考え方。

積立と分散投資などに対する考え方も、しっかりと投資の基本を学べば納得できるはず。

さらに、NISAや確定拠出年金などの話も展開される一冊だったので、金融の王道本を書き上げた、山中伸枝さんが素晴らしいFPであることは間違いありません。

定年後のお金は、今から準備しないといけない

定年後も働くことで収入を得たいと考えていても、実際のところ、それだけで生活ができるのかは疑問が残ります。

心身ともに若々しくあろうとしても、限界はあるでしょうから、稼いで収入を確保するのは厳しいはず。

私は、「自分への仕送り」という言葉をさり気なく使われた、山中さんのスタンスが気に入りました。

タイムカプセルのように、未来の自分と家族の生活のために、しっかりと準備を怠らないように、 知識を持ちながら、確実に実践していき、コツコツと老後資金を準備していきましょう。

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投稿者プロフィール

安斎 輝夫
【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。