【社員旅行の聖地&温泉】熱海が奇跡を起こしているなんて知らないでしょ?!

熱海温泉と言えば何をイメージしますか?

昭和であれば、社員旅行のスポットで、温泉で過ごす場所。

実際、古臭く人気の観光地ではないと思いますよね。一時、財政的にも厳しい状態だった、熱海が活気を取り戻した奇跡の話をまとめた本を読みました。

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熱海の奇跡は、地元に戻った男とのビジネス手法を使っての再生のプロセスのおかげ

「衰退した観光地」といえば熱海というイメージがあります。

周囲の伊豆や箱根と比べても、根強いファンがいる印象がありません。

人口減と活気が減る中で、100年後も豊かな暮らしができるまちをつくるというミッションを掲げて、NPO法人 atamistaを作った、市来広一郎さんが書き上げた一冊『熱海の奇跡』を読むと、地域創生というスローガンに向かって、何をやればいいのかを見るヒントが埋まってます。

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今の熱海は、おしゃれで素敵な街に変貌を遂げています。

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一人ではなく、仲間と一緒にまちの再生に取り組んだこと

地域や地方、街を再生しようとすると、行政主導で箱モノを作って失敗するケースが多い。

熱海の場合は、市来広一郎の地元愛と、同じ思いを抱えていた仲間、上の世代などを広く巻き込んでムーブメントになってきたことがポイントです。

一人の天才が全てを解決するのではなく、一人一人がお互いの思いをぶつけたり、考えていきながら、どうすれば良くなるのかを真剣に取り組んできた結果、熱海は再生の道を歩むモデルケースとして認められています。

本の目次はこちら

プロローグ ビジネスによる〝まちづくり〟があなたの街を再生する第1章 廃墟のようになった熱海

第2章 民間からのまちづくりで熱海を再生しよう

第3章 まちづくりは「街のファンをつくること」から

第4章 街を再生するリノベーションまちづくり

第5章 一つのプロジェクトで変化は起き始める

第6章 街のファンはビジネスからも生まれる

第7章 事業が次々と生まれ育つ環境をつくる

第8章 ビジョンを描き「街」を変える

第9章 多様なプレイヤーがこれからの熱海をつくる

エピローグ 都市国家のように互いに繁栄を

登場人物の顔と名前は浮かびません。

ただ、一人一人が地元の再生に、自分たちのビジネス・仕事を通して実践することで突破してきたことがわかります。

もちろん、書けないような微妙な行き違いもあったことでしょう。

地域は仲間でありながらも、理解してもらえず対立することもありますので。

大事なのは、自分だけではなく、街のことを真剣に考える市来さんの思いが、周りに共感を生んだことは間違いありません。

チャレンジを繰り返し、新しいものを生み出した男の存在

著者として熱海の再生を語る、市来 広一郎さんは肩書が多い。

1979年静岡県熱海市生まれ、東京都立大学(現首都大学東京)大学院理学研究科(物理学)修了後、IBMビジネスコンサルティングサービス(現日本IBM)に勤務。2007年熱海にUターンし、ゼロから地域づくりに取り組み始める。

というプロフィールを見て、彼が地元に戻らなければいけないのは志がなければありえません。

色々なチャレンジを続けて、周りを巻き込んで成果を出してきたことで、さらに、次のステップに進む。

結果として、世代を超えて、古参の住民、行政だけでなく、新しい世代を呼び込む街にするために、考えながら行動してきたことで、熱海の人気は戻ってきたと言います。

資本を投資して、大きなホテルや観光施設を無理やり作ったり、プロモーションにお金をかけるのではなく、身の丈に合った事業を積み重ねてきたことに勝因があります。

完全なる真似はできない!ただ、地元を再生するのに必要なヒントには溢れている

熱海は奇跡であって、他の地域で同じことをやっても成功するわけではありません。

では、真似はできないのかと言われると、そんなことはないでしょう。

彼らは、ゆるキャラを作ったり、どこにでもありそうな地方イベント、熱海を訪れる人を増やそうとはしませんでした。

地方を再生するのは、地方で働く一人一人、小さな事業者なのだという前提は不変です。

彼らは、自分たちの街の課題に向き合い、どうすれば解決できるのか。

誰と何をすればいいのかを考えて、一歩ずつ前に進んできました。

もっと事業として儲けるビジネスにすればよかったというような振り返りを市来さん自身が書いている通り、収益面で大成功とはいえない展開だったのだと思います。

身の丈にあった形で、少しずつ再生するのを楽しみながらやってきたということは一冊の中で伝わってきます。

地方創成・再生って難しいけど、小さなアクションを積み重ねるしかない

結論として、地方創成・再生っていうのは簡単ではなく、個人や小さな組織・起業・事業者たちのアクションを積み重ねていくしか成功はないということに尽きます。

小さなアクションに打算があるよりも、夢や志があって、そこに収益化できるモデルを作り上げられるかどうか。

完全にボランティアだけでは地域に活気は戻らないので。

箱根の奇跡スタイルを研究しながら、各地が特徴を持って盛り上がってくれることを願っています。

もちろん、あなたの街、地域にとって、外から協力できることがあれば、サードプレイスの立場になりますが、私にも手伝わせてください。

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投稿者プロフィール

安斎 輝夫
【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。