サードプレイスを地域で盛り上げるために、自分には何ができるのか。
私が、サードプレイスのコンセプトを取り入れて、ブログ、イベント(サードプレイス・ラボ)、メルマガと展開してきた中で、触れていなかった部分が、この地域という切り口でした。
今回、静岡県富士市でサードプレイス・ラボ in Fuji ~仕事・市民活動・コミュニティについて考える!~を富士山まち大学さんに呼んでいただくご縁により、開催できました。
静岡県富士市と言えば何が思いつく(地域情報をチェック)
静岡県富士市は、人口約25万人、浜松市、静岡市に続いて静岡県第3位の人口を抱えています。
今回、サードプレイス・ラボの地方・地域開催を控えて、富士市のことを調べてみました。
誰もがイメージする、富士山の麓の街であり、製紙業が盛んな地域としては有名です。
ところが、そこで私の情報感度は鈍ります。
そこで、富士市の歴史を調べてみると、戦後、複数の町を合併する中で、成り立ったという事実がわかります。
それだけに自然と産業があるにも関わらず、存在感が周りの街と比べて稀薄なのではないかと感じました。
こういう時は、地元の美味しい食べ物を探すべきと考えて調べてみると
「つけナポリタン」なるものを発見
つけナポリタンとは、静岡県富士市にある「吉原商店街(旧吉原市地区)」の喫茶店や飲食店を中心に販売されているご当地グルメである。つけ麺と喫茶店に欠かせないナポリタンを融合させたもの。
現在、富士市内外に50店舗あるそうです。
今回のサードプレイス・ラボは、富士山まち大学の第1回イベントでした
今回のサードプレイス・ラボ in Fujiを開催するに至ったきっかけは、私のサードプレイス仲間である、増田和芳さんが、地元の富士市に戻って頑張っていこうという決意を固めたことから始まりました。
15年、東京を中心に研修講師などの仕事で働いてきた、増田さんが自分が生まれ育った街で頑張ろうとするのであれば、私は何か貢献できないだろうかと考えたのは、2018年12月のことです。
開催の内容と時期をどうするか、模索していた結果、お互いの都合を合わせた結果、2019年10月開催となりました。
今まで33回続けてきた、サードプレイス・ラボはすべて開催場所が都内。
居心地の良い第3の場所と考えるサードプレイスは、本来、どこにでも存在でいるはず。
今回、サードプレイス・ラボとしては、富士山まち大学主催の第1回イベントに協力するという形での参加となりました。
地域に貢献できるのであれば、私は体裁には拘っていないので、喜んで実施する日を待ちました。
会場は、富士市民活動センター コミュニティfという地域の市民活動の拠点。
地域で活動する団体、NPO、学生などが集う環境が整っている様子がわかりました。
テーマは、仕事、市民活動、コミュニティとサードプレイス
今回、私が30分少々、話をするテーマの資料を作るのに、だいぶ苦戦しました。
どんなことを求める、どのような方がいらっしゃってくれるのか。
富士山まち大学という名称からすると、アカデミックな内容を実践しないと満足してもらえないのか。
実践的な話、組織論や運営ノウハウなのだろうか。
現在のコミュニティの悩みを聞いてヒントを提供できればいいのだろうか。
準備期間中、試行錯誤が続きました。
そこで、テーマを区切って私の伝えられる内容をピックアップすることにしました。
仕事について
サードプレイスをやるために仕事をどう向き合えばいいのかについては、今までブログでも書いてきた内容のエッセンスを伝えることにしました。
今まで、サードプレイスの分野では、私の仕事については触れないという前提ですべてを設計しています。
ただ、仕事との向き合い方によって、サードプレイスに割ける時間や余裕が生まれるのかと言う点は無視できないので、ここはしっかり伝えました。
市民活動・コミュニティについて
もう一つ、重要視したいポイントのキーワードは、市民活動とコミュニティの件でした。
私自身、現在、どっぷりと浸かっての市民活動はしていません。
ただ、地域のイベントにはできるだけ参加者として関わろうとしています。
お祭り、消防訓練など、気軽に参加できるものばかり。
一方で主催・運営する側は時間をかけて準備をしている姿が想像できるので、楽しむことに集中しています。
私は、大学生の時、社会調査としてフィールドワークとして、地域に入り込んで過ごした時期があります。
地域における難しい課題というのを直面する場面に、外側の人間として味わったことを覚えています。
コミュニティも、オフラインのイベントも大事だし、オンラインの関係性を作ることも大切な時代なので、どうやって設計していくのが良いのかという点は、得意不得意を踏まえても、どちらも上手に使っていく必要があります。
また、一人で新しいコミュニティや組織・イベントを立ち上げる勇気と、二番目のメンバーとして支えるサポーター第1号の存在が大切なことは、サードプレイス・ラボのスタート当初を思い出すと、あの瞬間は忘れられません。
とにかく、動いてみる、立ち上げてみる、その方向性として、ミッションやビジョンを掲げるということの大切さ。
ただ、私は、志は高くても、参加していくことへのハードルは高くしないということを強調しました。
今は、ゆるやかなつながりの時代です。
増田さん、徳本さん、参加者の皆さんへの感謝
高校生から地元を愛する中年ぐらいまでの方が参加してくれたことに、私は驚きと感謝の気持ちでいっぱいになりました。
誰だかわからない、私という人間(徳本昌大さんも含む)の話を聞きに来てくれるなんて、地元のコミュニティのスペースが存在していなけば、誰も参加してくれないでしょうから。
今回、往復のドライバーまで務めていただき、後半の情熱的なパートでメッセージを送る徳本さんも、いつものショートバージョンでありながらも、強いインパクトを残してくれました。
そして、この場を演出するために、企画・準備に時間を使ってくれた増田和芳さんの存在も貴重でした。
彼が、富士市にいる限り、これから、楽しいコミュニティが増えて、イキイキした富士市民が増えることは間違いないと確信できました。
当日、ご紹介した書籍 ~気になったら読んでみて下さい~
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【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。