人生100年時代になって、病気を回避して健康に生きることは重要なポイントです。
ガンや生活習慣病(高血圧、脂質異常、糖尿病)などの臓器を中心とした病、心疾患や脳卒中などの血管系の疾病。これらは、医学の進歩により早期治療や手術によって改善される見込みが高まっています。
認知症、アルツハイマー病はどうなのか、と問われると、決定的な治療薬は存在せず、高齢者には不可避な逃げられない病だと考えられています。
評判の一冊『アルツハイマー病 真実と終焉 “認知症1150万人”時代の革命的治療プログラム
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アルツハイマー病は治療薬がない!でも、改善する道がある
今回、アルツハイマー病の実態と治療に向けた本が出ているという話を聞いて、『アルツハイマー病 真実と終焉 “認知症1150万人”時代の革命的治療プログラム
正直言って、めちゃくちゃ難しい内容でした。全く知らない分野なので、アルツハイマー病の構造を知る上で、よくわからないカタカナ専門語が続き、一般人向けに書いているとは言っても、正直、意識が飛びそうな本でした。
治療薬がないのがアルツハイマー病!でも、改善・治療の道はある!
まずは、この本を読んで理解する上でも大事な用語の定義を踏まえておきたいので、そのまま引用させてもらいます。
・認知症
全般的に認知機能が低下し、知能の多くが失われる。物忘れはごく早期によく見られる症状で、通常は、読み書き話すこと、会話の筋を追うこと、論理的思考、計算、整理、計画の困難が見られることが多い。認知用の下人は、血管性認知症、前頭側頭型認知症、レビー小体型認知症を含め他にもたくさんあるが、アルツハイマー病の頻度が最も高い。リコード法はアルツハイマー病と前アルツハイマー病(SCIとMCI)に役立つことが証明されているが、レビー小体型認知症など、その他の認知症の原因に有用であるのかはまだわかっていない。
・アルツハイマー病
この病態の認知症は、アミノロイド斑と神経原線維変化を特徴とする。前述のように、どちらもアルツハイマー病の原因だと長く信じられてきたが、これを否定するエビデンスが増えている。しかし、通常、アルツハイマー病は、アミノロイド斑と神経原線維変化を探して診断される。(中略)アルツハイマー病は普通、患者の症状に基づいて診断される。症状は物忘れと認知障害が非常に重く、自力で入浴や食事、着替えができなくなり、どんどん自立不可能になって悪化の一途をたどる。現在の標準治療では、アルツハイマー病は例外なく死に至る。
なんとも、アルツハイマー病の残酷さを物語る言葉で定義されています。
標準治療では改善されず、確実に死に至る病だと。(時間の経過は他の病よりもゆっくりかもしれませんが)
そして、何十年にも渡り、研究を重ねて治療薬を開発しようとしても、根本的に改善できる魔法の薬は存在しないという事実。
とんでもないです!アルツハイマー病!怖すぎる
この感想でブルブル震えたくなるのは誰でも一緒。
ここで著者のデール・ブレデセンというアルツハイマー病などの神経変性疾患の世界的権威がまとめた「リコード法」こそが、治療に際して有効だと語られています。
世界が注目するリコード(ReCODE)法とは、認知機能の低下(COgnitive DEcline)の回復(Reversal)という意味の英語の頭文字をとったもの。薬ではなく、日常生活に潜むアルツハイマー病の原因を、食事の改善や環境整備によって除去し、病気を治していく治療プログラムだ。(薬を使わず9割改善も 認知症の新治療「リコード法」とは より引用)
誰もが願う一錠の特効薬ではなく、食事の改善や環境整備によって除去するという考え方に基づくプログラムです。
現在も治療薬はあるものの、根治を目指すよりは、進行を遅らせるためのものしかないと言われています。
「新薬の研究の傾向からもわかるように、アルツハイマー病に対する今の主流の考え方は“アミロイドβがアルツハイマー病の原因”というもの。それに異を唱えたのがブレデセン博士です。アミロイドβは原因ではなくて、“感染や炎症といったさまざまなダメージから脳が身を守ろうとした結果、できた物質”だと考えたのです」
現代人の生活は脳にダメージを蓄積させていることで、アルツハイマー病を誘発
『アルツハイマー病 真実と終焉 “認知症1150万人”時代の革命的治療プログラム
食事、運動、生活習慣全般(睡眠、ストレスなど)に至るまで、実に細かい配慮をされたプログラムです。(ブログ記事でまとめようとすると、とんでもなく時間がかかるので、興味がある方は、今回の著書の第8章をお読みください)
全部を守ろうと思うと、かえって負担になるかもしれないほどのレベル。
ただ、他の健康本で言われている通り、太り過ぎにつながる食事(糖分の取りすぎ、加工食品の問題など)を減らすこと。
不足栄養素を意識してサプリなどで摂取したり、運動不足を解消するというアプローチ。
メンタルを整える(瞑想やマインドフルネス)、睡眠時間の確保など、どれも、どこかで聞いたことがある話ばかり。
つまり、特別なことをするのではなく、身体に良くない習慣を減らしていくことが、アルツハイマー病の改善につながるという点に驚きました。
現代人の我々が楽をしている生活の中に、各病気を誘発してしまうポイントがあるわけです。
糖分やGI値を意識して減らし、グルテン(小麦)を減らし、菜食中心でタンパク質を取り、身体に良い油を摂取するのは、他の分野でも語られていることです。
脳がやられてしまうアルツハイマー病であっても、他の臓器と同様に、日々の生活を正しくする意識を持って臨めば、改善するという話が書かれていました。
誘惑に勝てるのか?少しでも意識して行動を変えられるのか?
あなたも、完全なるリコード法をやりましょう!という単純な話ではなく、自分にとってオーダーメイドをしていく医療や病気の予防に向けた考え方だと理解しました。
ただ、良い方法、生活習慣だとは言っても、誰もがすぐに完璧にできるわけではありません。
日常の誘惑があれば、ジャンクフードも食べるし、高額になるオーガーニックだけを選んで食事ができるわけではないものです。
ただ、理解した上で、どちらを選択した方がベターなのかということをわかって、行動するのかどうか、という点に尽きます。
少しでも、食生活や健康について丁寧に考えて、できることに取り組む機会を増やす。
その上で、自分自身のコンディションを知るために、定期的に信頼できる医者・栄養士、などともコミュニケーションを図って、自分に最適な方法を見つけながら、病気を予防しようと考えていく。
この難解な革命的治療プログラムの本を読みながら、次の食事、明日をどんなスケジュールで過ごそうかと考えることからスタートして、認知症傾向が出ているならば、積極的に取り入れることをオススメします。
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【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。