【アイデア】テイクアウトやデリバリーじゃなくて、お客さんに自宅で作ってもらうのはどう?

新型コロナウイルスの影響を受けて、飲食店さんがテイクアウトや通販に力を入れて乗り越えてようとしています。

急場をしのぐ作戦としては正しいのだけど、それって、本当のファン作りにはならないんじゃないだろうか。

そこで、お客さんにお店の料理を自宅で作ってもらうというアイデアを考えました。

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テイクアウトは飲食店の都合重視で、お客さんに感動は与えていない

今、各飲食店は、新型コロナウイルスによる緊急事態宣言を受けて、一時的に休店・閉店するか、生き残るために、テイクアウト・デリバリー、通販という方法で生き残りをかけています。

そのアイデアは苦渋の選択ですし、販売個数には限りがあるし、リピートしてもらえるかは微妙です。(一度試せば満足してしまうから)

ここに足りないのは、お客さんに感動を与えていないのが課題なのです。

テイクアウトサービスは、消費税だって優遇されているけど

もちろん、基本的な話として、飲食店の中で食事をすれば、10%の消費税になり、テイクアウト・持ち帰りを利用すれば、8%ということで、2%のメリットを消費者は受けとれます。

飲食店としては、食事をテーブルに運んだり、食べ終わった食器を洗う手間などがないのですが、テイクアウト用の食事のプラスチック容器代という問題が残ります。

飲食店側は、自前でデリバリーをするか、Uber Eats(ウーバー いーつ)などでお客様のもとへ運ばなければいけません。

デリバリー(昔の出前)は便利だけど、作りたての良さは失われてる

昔、各家庭で、出前を取るなんていうときは、お客さんが家にやってきたときか、特別な時に限られていました。

蕎麦屋、寿司屋、などから運ばれてくるまでにワクワクしていましたよね。

ピザ屋のチェーン店が30分以内にお届けするというサービスを定着させたことで、デリバリーの食事は頼んでから、早く届くことに価値がありました。

食べたいという気持ちになって注文してから、長時間待たされるのは、店舗内であっても、デリバリーであっても、ストレスになるものでした。

つまり、手早く、食べたいものを味わえることに価値があったわけです。

ここがすごく大事なポイントなので、覚えておいてくださいね。

なぜ、デアゴスティーニには、出版からキットを組み立てるワークを売って成功しているの?

ところで、デアゴスティーニという名前を聞いて何を思い浮かべますか?

百科事典の中のマニアックなパートを切り出してくるパートワーク(ある分野の本格的な知識やハウ・ツーを、気軽かつリーズナブルに学べるようにするため、週刊や隔週刊といった定期刊行形式で、販売していくタイプの出版方式)で成功している出版社です。

テレビCMなどで目にしたことはありますよね?

そんなマニアックな世界の本を創刊するだけでなく、製作キットもセットでつけることで、読者・ユーザーに自分で作ってもらう楽しみを提供しています。

こんなマニアックなことを楽しめるのは、オタクか暇人しかいない、と笑っている人が多いのですが、実は、このディアゴステーの刊行物は、しっかりと売れています。

つまり、好きなことを楽しみながら手間暇を惜しまない人がいる事実に目を向けてください。

少々、脱線しましたが、この方法が飲食店にも応用できるのではないか?という話に移ります。



デアゴスティーニの要領で飲食店も、美味しいお店の料理の作り方を指南してもいいのでは?

先ほど、テイクアウトやデリバリーの良さは、手早く、食べたいものを味わえることに価値があったと書きましたが、この価値観を今、少しだけシフトしてみることを考えてみませんか?

今までは、忙しくて仕方がない現代人のために、デリバリーサービスがあったり、コンビニがあったわけですが、在宅勤務・テレワーク・リモートワークの時代になると、通勤時間が減った分、自由に使える時間が増えています。

最初のうちは、部屋を片付けたり、気になっていた本やYouTube、撮りためていたテレビ番組を見ていた人たちも飽きています。

時間はあるわけです。そして、外出自粛を促されています。

美味しいものを食べたいけど、料理が得意な人ばかりではなく、外食もできない。

テイクアウトやデリバリーも、そのうち飽きるでしょう。

そこで、デアゴスティーニ の手法を飲食店が応用するというアイデアを考えてみました。

飲食店経営者ほど、料理が上手ではなく、家庭で作れる調理器具が限られていることは考慮しながらも、お店のオリジナル料理を消費者で作って楽しんでもらって食べる、というプロセスも含めた販売方法です。

無理無理!自分じゃプロのレベルは作れない!!(消費者の声)

レシピまで開放したら、他店に真似されるし、お客さんが来なくなる(飲食店側の意見)

100%同じものができなくてもいいのです。

デアゴスティーニは、ハンドメイドできるミニチュアキットをオマケ的につけることで、消費者を楽しませていますよね?

材料と作り方のポイントをまとめた資料をつけてお渡しするサービスですから。

もちろん、家庭で100%同じものは作れなくても、自分でお店と同じようなものを作れた体験を売ることができます。

おそらく、素人が家で作るとしたら、完璧にコピーして上手に料理を作れないかもしれません。

でも、1時間とか時間をかけて、飲食店の関係者になったつもりで(接客アルバイトではなく、経営者・オーナーコックの気分です)、楽しむ体験を売るのです。

ここで、何がテイクアウトやデリバリーと違うのか、を考えてみます

🔳プロの水準では作れない

スーパーでも、鍋セットとか売っていますが、火にかければ美味しくなる料理ばかりではないものです。

食材の特徴を理解しての仕入れ、包丁さばきや下準備、火加減などのテクニックが必要です。

素人が家で作れる限界は、間違いなくあります。

もし、完ぺきに上手にできたら、飲食店経営を始めることをオススメします。

🔳出来立てで温かい料理

テイクアウト・デリバリーでは、絶対に無理なのが、出来立てで温かい料理を味わうことです。

レトルトやインスタントに形を変えた「◯◯店のメニュー」はありますが、保存前提なので、そこまで美味しいかというと、実は、似た味レベルにすぎません。

飲食店でプロが作った出来立ての温かい料理と比べると、劣ってしまうわけです。

ここをお店のオリジナル料理を消費者で作って楽しんでもらって食べるに変えることで、美味しく味わえる機会が得られます。

細かいテクニックや作り方で差が出るので、完ぺきに同じものは無理ですが、おそらく、自分で作った体験も含めて満足度は高まるでしょう。

🔳やっぱり、プロはすごいと思って、飲食店で食べてもらえる。

そうはいっても、お店と同じ食事とレシピを利用しても、プロの経験や技にはかなわないに決まってるというご批判を受けるでしょう。

それでいいんです。

プロはすごいって思ってもらえたら、飲食店が普通に営業できる状況になれば、この料理キット・レシピ提供サービスを受けたお客さんたちは、感謝と尊敬の眼差しを持って、戻ってきてくれます。

今ならば、自分が作った料理をSNS投稿をしたり、ブログで工程を書いたりして、応援してくれますから。

今までの、飲食店側とお客さんという別れた関係から、共同作業をしたような仲間意識が芽生えるのではないでしょうか。

結果として、お店を盛り立てたい気持ちも盛り上がって、本当のファンになり、信頼関係が生まれます。

大事なのは、他店の真似ではなく、自分のお店のファン作り

飲食店経営者でもコンサルでもない私が考えた妄想アイデアです。

ただ、ここには大事なポイントがあります。

他店の真似をして乗り切ろうではなく、自分のお店のファン作りに集中しようということです。

日本人は、すぐに周りと同じことをやろうとする同調傾向が強いために、展開を真似しまくります。

その結果、飽和状態になって、共倒れしていくのです。

全ての人に理解してもらえないとしても、自分のお客さんを根強いファンにしていくことに集中すれば、厳しい状況も楽しく乗り切ると考えています。

今回のブログの妄想アイデアが、あなたやあなたの周りの誰かのヒントになれば幸いです。

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投稿者プロフィール

安斎 輝夫
【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。