今、日本にはアイドルとして活動している人間はどれぐらいいるのでしょうか?
明らかに、ユニット・グループが増えたことで、アイドルの総数は爆発的に増えています。
メディアに取り上げられてファンも山ほどいる王道アイドルと比べて、ニッチな存在「地下アイドル」の存在は限られたファンしか知らない世界です。
その中でも「仮面女子」なるグループは、私は、この『100%の前向き思考――生きていたら何だってできる! 一歩ずつ前に進むための55の言葉
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地下アイドルが事故にあったニュースは記憶の片隅に
2018年4月、強風で倒れてきた看板の下敷きになり、下半身不随となったアイドルの猪狩ともかさん。(当時26歳)
当時、ネットニュースで見たような気がしますが、「仮面女子」の存在も猪狩ともかさんのことも知らない私は、正直スルーしていました。
街中の看板の下敷きで大怪我をするって、不運な地下アイドルの存在は、普通の人の生活には、そこまで影響しないようで、記憶の片隅にかすかに残る程度でした。
同じ、ネットで流れてきた、『100%の前向き思考――生きていたら何だってできる! 一歩ずつ前に進むための55の言葉
年齢制限の問題で「仮面女子」を選択したけど、なかなかエースグループに入れなかった存在が事故に遭い、人生が大きく変わる
アイドルデビューといえば、10代の男女が中心。
成長とともに、ファンを獲得して、スターになれることもあるけども、大半が、道半ばで挫折していくように消えていく儚いもの。
『100%の前向き思考――生きていたら何だってできる! 一歩ずつ前に進むための55の言葉
◆ 仮面女子(公式サイト)
全員が仮面をしているアイドルって、違和感があります!
彼女は、「仮面女子」になりたかったわけではなくて、他のアイドルになるには、年齢制限的に厳しく、辿り着けるのが、このアイドルだったにすぎません。
2018年4月、看板の下敷きになって、脊髄損傷の大怪我を負うまでは、彼女のことを知っている人は、少なかったに違いありません。
下半身付随という代償は、本人の人生を変えた
命は救われたものの、下半身付随という大きなダメージとハンデを背負って生きていく道を選択せざるえない状況を受け入れます。
今まで、元気にダンスをして、歌って、パフォーマンスを示していたアイドルが、下半身が動かないで、車椅子生活を送るというのは、どれほどの苦悩なのでしょうか。
おそらく、絶望に近い気持ちに苛まれたはずです。
もともと、メンタルがそこまで強くないと自認していた、猪狩ともかさんだからこそ、完全にアイドルとして引退して生活していく道を選ぶことも考えたはず。
葛藤もあるなか、彼女の事務所は、復帰を待ち望み、帰る場所を用意してくれていたと言います。
今まで、当たり前にできたことができない日常に苦しみ、リハビリなども経て、彼女は、劇場のステージに車椅子で戻ってくるという奇跡を起こします。
おそらく、本の中では書けないほどのエピソードは数知れないはず。
それでも、前に進み続けた彼女は、自分の経験を語り、姿を見せるという勇気を持って活動を続けていきます。
2020年のパラリンピックに向けて、東京都より「パラ応援大使」を任命されます。
思い描いていなかった人生を猪狩さんは、前向き思考で生き抜いていきます。
彼女は、その思いを55の言葉として綴っている一冊。
日常生活を普通に過ごせることのありがたみ
乙武洋匡さんの『五体不満足
生まれた時点で、障害を背負う生き方をしてきたタイプと、以前は健常者と変わらない日常から突然、体にハンディを背負った猪狩さんのタイプは本質的に異なります。
彼女には、過去の自分の記憶があり、現状とのキャップに死ぬほど苦しんだはずです。
なぜ、あの日、あの場所を歩いていたのか、どうして、自分にあの看板が落ちてきたのか。
彼女が思い描いたであろう、未来の一部は奪われた部分は否めません。
私であれば、日常の些細なことに苛立ち、くだらないことに腹を立てたり、不満を口にするけども、五体満足に生きていられます。
この日常に対する、当たり前なことへの悦びには不感症になっていると言わざるえません。
だからこそ、猪狩ともかさんが車椅子でも明るく振る舞い、芸能活動を続ける姿、講演などをされる姿を想像するだけで、自分に甘えちゃいけない、まだまだ、やれると鼓舞されるメッセージに溢れる一冊の本に引き込まれたのです。
後ろ向きになるときは誰にだってある!それでも前向きに生きよう!
人生、いつも前向き100%で生きるのは難しい。おそらく無理な話。
後ろ向きでネガティブに考える瞬間、日々を完全に消し去ることはできません。
今できること、少しでも新しくできるようになったこと。
ちょっとしたことに満足と喜びを持つことができれば、満足できる人生にシフトしていきます。
猪狩ともかさんは、仮面女子のグループを抜けて、今までの経験を人に語り、励まし、自分自身でできることにチャレンジする道を歩み続けるのでしょう。
もちろん、できなくなってしまった未来を受け入れいながらも。
そえでも、前向きに捉えて生きていこうとする姿勢を綴った一冊だからこそ、心が揺さぶられる『100%の前向き思考――生きていたら何だってできる! 一歩ずつ前に進むための55の言葉
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【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。