【映画】「男はつらいよ お帰り 寅さん」は回想シーン以外は、甥っ子・満男が主役!50作で完結へ

昭和の話ですが、両親が手に入れる映画チケットといえば、「男はつらいよ」シリーズの最新作ばかりでした。(新聞販売所からもらったのだと思います)

子どもだった私が見ても面白かったのは、寅さんのバタバタっぷり、旅先での人との出会い、恋愛・失恋という展開と、葛飾柴又の団子屋の皆さん達。

車寅次郎を演じた渥美清さんが亡くなった後に作れられた、50作目「男はつらいよ お帰り 寅さん 」(2019年)をAmazonプライム・ビデオで、視聴してみました。

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回想シーンばかりになったのは仕方ないけど、これがラストなのは間違いない

以前なら、年2本(お正月と夏)に公開していた、「男はつらいよ」シリーズも主演の寅さん(渥美清)が亡くなってしまっているのだから、もはや、続編も完結編も作れないと思っていました。

シリーズ後半に、主役代行のように活躍していた、甥っ子の諏訪満男(吉岡秀隆)が、中心となる作品に仕上がっていました。

昭和〜平成前半の日本の経済成長の裏に垣間見れる、寅さんの生き方の意味

男はつらいよ お帰り 寅さん 」の予告編を見ると、懐かしい映像、寅さんと家族、恋の相手との回想シーンが多い印象でした。

1969年から1995年にかけて毎年公開され、1997年、2019年に作品を展開されたことを考えると、大半が昭和の時代に公開されていたことを思い出します。

当然、パソコンもなければ、スマホもない時代。

ぷらっと旅に出てしまう寅さんが、珍道中のような話を巻き起こし、地元、柴又に帰ってくるという鉄板ストーリー。

高度経済成長の後期からバブル経済までの成長する日本のカウンター的存在として、牧歌的な寅さんは必要な存在でした。

組織に属することもなく、自由気ままに生きている彼の人生は、レールの上を歩む典型的な当時の日本人には、スカッとする異次元のキャラクターだったのでしょう。

今回は、主役が、甥っ子の満男が小説家になって活躍しているという、意外な展開に驚かされました。しかも中学生の娘がいる父親になっており(妻とは死別)、時の流れを感じます。

自由人な生き方をした寅さんのDNAを引き継ぐ、満男が、バリバリのサラリーマンや起業家として成功しているイメージはないので、賞を取り、少しだけ知名度が着いた小説家というポジションは、納得ができるものでした。

49作目に想定されていた意外なストーリーがあった

今回の「男はつらいよ お帰り 寅さん 」では、及川泉役の後藤久美子さんが久々に女優として演技をしています。

現在、海外に移り住み、芸能の仕事からは離れている彼女が、今回限定で、復帰したのは、山田洋次監督の熱烈ラブコールと、寅さんの作品への思いだったのかと思います。

調べてみると、準備していた49作目には、満男と泉は結婚するという設定になっていたそうです。

諸事情により、別々のパートナーと違う人生を歩んでいた2人が、偶然出会って、当時を思い出しつつ、それぞれの道を歩んでいくストーリー。

もはや、「男はつらいよ」の世界観とは違うのは、寅さん自身のキャラクターが回想シーンでしか登場しないので、致し方ないのかもしれません。

寅さんに笑わせられて、日本人は元気に過ごせていた時代

考えてみれば、CGであったり、すごい驚きの展開など存在しない、「男はつらいよ」シリーズですが、自由気ままに、生きていて、少し普通の人とずれているような、寅さんが誰にも好かれていたキャラクターでした。

おそらく、キャラクターだけが目立ちすぎて、本人(渥美清さん)としては、他の役も仕事もできず、個人としての姿は世間に晒せないというプレッシャーは大きかったのではないかと想像します。

戯けてふざけたような展開に、スクリーンの前で笑い、うまくいかない恋路にウルっとしながら、前向きに生きる姿。

寅さんがいなくなって、バブルが弾けて、ITが世の中を変えてきた結果、日本人は心が荒んでしまったり、自分の正義感を人に押し付けてしまうことでトラブルを多く生み、ストレスに耐えながら、日常を送る日々が増えました。

今こそ、寅さんみたいなキャラクターがいたら、楽しいのに、と思ったことは言うまでもありません。(社会への不適合という意味で、ADSDとか、病名をつけられる存在かもしれませんが)

誰も傷つけない笑いが、もう一度、身近に戻ってきて欲しいと願いたくなりました。

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いつか、ものすごい時間が溢れる日々がやってきたら、全作を見てみたい

何十年後かわかりませんが、私に、ものすごい日々の時間が溢れる(余る)ような日々がやってきたら、「男はつらいよ」シリーズを全作品を見てみたいと思っています。

フィクションではありますが、あの頃にしかない、日本人の良さ、時代の雰囲気をたっぷりと味わってみたいのです。

歴史書ではないですし、専門的な映像でもありません。

あくまで、映画というエンタメなのですが、役者さん以外に映るもの全てが、貴重な文化資産のように感じています。

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投稿者プロフィール

安斎 輝夫
【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。