三石理論のコアを『高タンパク健康法』から読み解いて健康のヒントに

生涯の後半を分子生物学の研究を行い、三石理論を構築した、三石巌さん。

高タンパク質とメガビタミンに気をつければ、健康を保たれるというアプローチは斬新でありながらも、医学分野の出身者でないことや、論文としてまとめていないことなどから批判も受けた人物です。

彼の提唱した理論の中で重要な「高タンパク質」を軸として健康法について整理した一冊を読んでみました。

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徹底的に調べて、各種の病気やストレス改善の方法を確立しようとした人物

三石理論には賛否に溢れ、関係者の中で、議論というよりも、相手への罵倒がある世界です。

Twitterなどで、ダルビッシュ有が、言い合いをしたこともあるので有名になりました。

研究者や教育者として60歳まで過ごし、その先に、辿り着いた分子栄養学という考え方を世に伝えようとした姿勢の点については頭が下がります。

また、彼の理論・方法を信じて健康を維持されている方もいらっしゃるのも事実です。

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タンパク質がなければ人の身体は維持できないのは納得

身体を構成する、水分以外の物質の中で、重要度が高いのは、タンパク質なのはいうまでもありません。

骨も、臓器も含めて、タンパク質(アミノ酸)がなければ維持でいないのですから。

ただ、他の栄養素と比べて、どこまで重要なのかということを『高タンパク健康法』の中で化学的な理論・考え方と実際の健康との接点の中でコンパクトにまとめています。

本の終わりに、まとめられた「高タンパク食20のメリット」が見事にまとめになっています。

1 貧血しにくい。

2 血圧が正常に保たれやすい。

3 ホルモン分泌が正常に保たれやすい。

4 細菌やウイルスに感染しにくい。

5 内臓障害が起こりにくい。

6 内臓が下垂しにくい。

7 筋肉が劣化しにくい。

8 姿勢が悪くなりにくい。

9 リューマチになりにくい。

10 出血が止まりやすい。

11 骨折しにくい。

12 虫歯になりにくい。

13 疲労しにくい。

14 公害や薬害にやられにくい。

15 シワになりにくい。

16 老化を減速する。

17 消化不良を起こしにくい。

18 食欲不振になりにくい。

19 傷の治りが早い。

20 ストレスに強い。

万能すぎる、タンパク質の効果をここまで述べられると、信じる気持ちと疑念の双方が頭の中に浮かぶのは当然です。

賛成派は、もっと、積極的にタンパク質を摂取しようと考えて、食生活を見直すことになります。

反対派は、タンパク質が豊富になったからといって、健康までの因果関係を証明することができるのか、という医学・栄養学のスタンダードな目線で反発してくるでしょう。

タンパク質が不足している食生活ならバランスが悪い

体重1kgあたり1gのタンパク質が必要という、WHOの考え方を三石先生は受け入れています。

体重が60kgの大人ならば、60グラム必要になります。

たった60グラムといえども、卵なら10個必要と言われると、栄養素として、60gを毎日、摂取するのが大変なのは誰でもわかるでしょう。

プロテインスコアを意識しながら、この数字を意識すると、プロテインの粉末を水分で溶いて飲む行動をしなければ達成できません。

コストも手間もかかります。

そして、健康への結果はリアルタイムに反映されるわけではないので、継続する期間が必要になります。

実際に、ホエイプロテインを飲んで、健康状態を確認してみた

我が家でも健康のため、三石理論の高タンパク質とメガビタミンの効果を期待して、サプリメントと、ホエイプロテインを飲んでみることにしました。

最初はフレーバー系の味がついたプロテインを飲みましたが、1度目は美味しくても、2度目からは飽きてしまい、続けられないと判断しました。

プレーンな状態のホエイプロテインを水でとかするために、シェイカーに入れて、よく振って混ぜ合わせて飲むと、違和感なく飲めるようになりました。

継続して、約1年経過しました。

私自身、体重が8kgほどサイズダウンして、少しだけですが、身体が軽くなりました。

コロナ禍なので、運動量は大幅に減っていますし、食事を大幅に変えてはいません。

プロテインでお腹が満たされるので、量が多少減ったのは事実ですが。

加えて、血圧の値が標準値近くまで下がりました。

内臓脂肪による肝機能の値、エコーなどによる脂肪肝というものも、大幅に改善されました。

疲労感が減ったり、姿勢がよくなる、老化の減速といった、高タンパク食のメリット20に含まれているものが全て改善されたわけではありません。

もちろん、高タンパク質を意識して、卵を1日1個程度食べるようにしていますが、コレステロールは異常なほどには上がってはいません。

結論としては、100点満点ではないものの、タンパク質の摂取を意識することは健康に貢献していそうである、と私自身は感じています。

大事なのは、高タンパク質の摂取だけでなく、ビタミン・ミネラルの不足を補ったり、運動量を増やし、快眠を維持するということもセットになると思うので、1点だけで判断はできません。

予防医学的なアプローチとして栄養は重要な切り口

三石理論の大事なポイントがまとめられている『高タンパク健康法』の前半パートの一部は、素人には知らない単語が並び、理論上の理解が進まず、挫折しそうになります。

ただ、彼の訴えたかった、栄養による予防医学的なアプローチの重要性は理解できます。

私たちの健康は、日々、口から入る食事の中の栄養素を取り込むことで、成り立っています。

逆を言えば、身体に悪いものを取り入れれば、不健康になるわけですから、何を含んだ食材なのかを、成分表を見ながら考える癖はつけるべきでしょう。

毎食を完璧な食事にすることはできなくても、今まで考えられていた食事バランスが自分に合わないならば、見直すヒントは、三石理論の高タンパク質と採り入れる健康法にあるのだと思います。

※ 健康へのアプローチは個人差があるため、一概に何が正しい、間違っているとは言えません。

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投稿者プロフィール

安斎 輝夫
【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。