職場の「困った人」への対処法をタイプ別に考える!

Kindle Unlimitedで「職場の困った人」というタイトルに含まれる本を見かけました。

『職場の『困った人』への対処法: 9タイプの人間の心理的背景と具体的対処方法』永井隆雄・著)がコンパクトで読めそうなので、短時間で読み切りました。

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人事コンサルタントとしてしっかり分析できているのは素晴らしい

永井隆雄さんの輝かしい経歴と今までの著作一覧を見ると、立派な学者肌の方であり、話を直接聞いたら、感銘するだろうと推測できます。

研究・分析結果を実例ケースのモデルにまで落とし込んで解説できるのは、論理的思考と現場イメージが並列してなければ不可能ですから。

ただ、その内容を実際どう判断して、活用するかは個人の判断によると思います。

性格心理学からタイプを9つに分類する

永井さんが、性格心理学の分類をもとに、職場の困った人を以下の9つのタイプに分類されて、解説と対処法を書かれています。

タイプ1  やる気も覇気もないけど、「プライド高なベテラン」

タイプ2  ウッカリミス多発の「あわてんぼ中堅」

タイプ3  プレゼンは上手でも、やり抜けない「舌先上司」

タイプ4  現場には冷淡で、経営陣にはカッコつける「権威主義的な上役」

タイプ5  依頼ごとをため込み、応答のない「仕事滞留者」

タイプ6  何でも考えずに丸投げする「当事者意識ゼロ人」

タイプ7  何気ない一言で周囲を傷つける「口害的な同僚」

タイプ8  何となく元気のない抑うつ型の部下

タイプ9  規則やルールに厳格で融通が利かない「シャチホコ」マン

どのタイプも、今までの職場にいた誰かの顔が浮かんでくるシーン、エピソードが盛り込まれているので親近感が沸きます。

こういう人と一緒に働いたことがある、もしくは、自分はこのタイプなのかもしれないと感じることでしょう。

特定の個人を嫌って、邪魔者のようにレッテルを貼るのではなく、どういうタイプの傾向があるから、このように接していこうと考えるヒントが読み取れました。

ただ、タイプという形のパターン化には問題を感じないわけではありません。

血液型のように単純分離、固定的な扱いは良くない!個人によって違うから

このタイプ別はわかりやすい反面、どこか相手を型にはめ込んでしまうことに疑問の余地は残ります。

本人の置かれた状況、環境によって、特定のタイプの傾向が強く出ていたに過ぎず、人間の根本として染み付いている、血液型のように不変なものではないと捉えるべきだという理解が必要だからです。

「あの人、変わったよねー」

人物評の中で、よく出る自然なフレーズです。

つまり、人は変わることはいくらでもあり、まして、仕事環境は人間関係、業務内容などの影響を受けますし、個人の抱えている問題(プライベートなことが多いですが)によって、左右されるのも事実。

だからこそ、あの人は、上記の9タイプの中の、これに該当するから、こうに違いないと決めつけてはいけないのです。

相手との関係性におけるヒントであって、絶対的な判断基準とは異なるタイプ分けと捉えれば、気軽ですし、納得しやすいものです。

困った人が一人もいない組織にいたことはない!

個人ではなく、複数に集まった、何らかの組織になった時点で、困った人が一人もいないということはありません。

あんてる
みんな、いい人ばっかりです!とか言うじゃん!

確かに、順調で、うまく行っているような時は、組織の面々が役割を果たして、チームワークとして機能していると感じる時に感じることでしょう。

実際のところ、腹を割って、本音を聞き出したら、「実は・・・」と言うのは必ず出てきます。

それは、個人間の好き嫌いなどの相性の問題かもしれませんし、たまたま、悪影響や負担を感じた側の人が相手にもつ、好ましくないところを取り上げているのでしょう。

複数の人がいれば、個性も特徴もあり、長所も苦手なこともあり、完璧なパズルのように隙間なくパーフェクトに埋めるのは難しいのです。

だからこそ、困った人がいるのは当たり前だと、割り切る思いが必要です。

困った人を他人が変えるなんて無理がある!

困った人の特徴をパターン化して、ある程度の対策を練ったところで、結局のところ、一人の個人であって、その人自身に焦点を当てて考えざるを得ません。

困った人を他人が変えようなんてすること自体、所詮は、無理なものです。

結局、本人が気づいて、自ら自覚して、行動を変えない限り、解決できる問題ではないのです。

だからこそ、困った人をある程度理解した上で、適切な距離、対応を図って、自らがストレスを溜めないことがいちばん大切なのではないかと、『職場の『困った人』への対処法: 9タイプの人間の心理的背景と具体的対処方法』を読んで考えました。

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投稿者プロフィール

安斎 輝夫
【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。