社会派映画「新聞記者」に事実とねつ造のボーダラインに生きていることを感じた

新聞記者という職業に憧れたことはありませんか?

私は、子供の頃、一時的に憧れた職業です。なんか正義感があってカッコいい存在だと感じていました。

インターネットが世の中に広がる前から生きている世代だけにしか、共感してもらえない話かもしれませんが。

新聞記者が社会正義のためにペンで戦うなんて、今の時代とはアンマッチな気がします。

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映画「新聞記者」は、世間を騒がせた例の件を題材に

こんな映画を作って、圧力を受けなかったのだろうか。

映画「新聞記者」の予告編や関連の情報を得た時点で、私は心配してしまいました。

明らかに、あの題材を切り出して、作品にしているのは誰が見ても明らか。

内閣情報調査室の官僚・杉原(松坂桃李)は、現政権に不都合なニュースをコントロールする任務という設定。

やりすぎな話とは言えないのは、リアルに情報をコントロールされている感覚が持っている日本人なら、背筋が寒くなるシーン。

しかも、公職な立場の相手だけでなく、一般市民に対しても容赦なく、仕掛けようとする組織は実在するような気がする。

一方の東都新聞の若手記者・吉岡エリカ(シム・ウンギョン)という日韓ハーフかつ、アメリカで育ったジャーナリストの娘という複雑な設定を設けている。

医療系大学新設計画に関する極秘情報が匿名FAXから、彼女は真相を求めて調査を始める。

真実に近づこうとしても、様々な壁が彼女の前に立ちはだかる。

いわゆる、圧力と呼ばれるものに屈することなく、彼女は、着実に、前に進んでいく

事実はどこにあるのか?どこからがねつ造になるのか?

後半に向かうと、官僚と新聞記者が対立せずに、真実に向けて立ち向かおうとする。

事実は一体どこにあるのだろうか。どこからがねつ造になるのだろうか。

この作品の中で、問われている難しいテーマ。

事実は、誰かの都合や解釈で変えられてしまい、ちょっとした行為によってねつ造されていく。

事実を訴えたからといって、救われるとは限らず、その責めを負ってしまう人間がいるとしたら、その当事者に自分がなってしまうとしたら、恐ろしくて仕方ない。

最近の社会問題やニュースには、事実ではない話、ねつ造がどこかに紛れ込んでいたり、ポイントをずらすことで大事なことを隠されてしまうケースがあとを絶たない。

何かのショーを見せられて、時期が来て、傍観者(視聴者)の市民が飽きたら、他の話題を提供して、時間とともに忘れさせてしまう。

都合の悪い情報は隠してしまうことで、逃げ切ろうとする。

都合の悪い事実よりも、ねつ造された情報を与えて、相手に信じ込ませてしまうのが既存メディアの役割になっており、「マスゴミ」と揶揄されてしまう世の中。

ただ、既存メディアを避難する側も、SNSなどで展開されている情報が事実とは限らず、誰かに意図的に作られたものを信じ込まされて、拡散する立場に身を置いているかもしれない。

本当に、何が事実で、何がねつ造なのか。目の前の何を信じることができるのか。

こんな社会派の映画を日本で作って、密かな人気を得ているという話を耳にすると、冷静な目を持った市民の判断力は失われていないはずだと信じたくなりました。

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投稿者プロフィール

安斎 輝夫
【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。