感動が生まれる瞬間:心に響く感情の引き出し方

感動は沸き上がる感情 押し付けられるものではない!

毎年、「24時間テレビ 愛は地球を救う」という番組が放映されています。

長年も続いているのは、人気番組の証拠。

私も昔は見ていました。

特に、ハンディキャップのある障がい者について、何の知識もなかったので、理解を深めさせていただけたことに、感謝しています。

ただ、ある時期から、なぜかタレントがマラソンを走ることや、無理矢理何かをチャレンジさせている姿に、辟易する印象が高まり、見ることを避けるようになりました。

感動の押し売りをされている!

とても、気持ち悪い感覚に襲われました。

たとえば、オリンピックのように、演出のない真剣な勝負は、結果がどうなったとしても、感動する場面はやってきます。

選手の表情、関係者の努力、いろいなものが人の心を動かされるているからです。

“人を動かすことのできる人は、他人の気持ちになれる人である。その代わり、他人の気持ちになれる人というのは自分が悩む。自分が悩んだことのない人は、まず人を動かすことはできない”
by 本田宗一郎

自分が悩まなければ、人を動かせないと本田宗一郎氏の言葉は、訴えています。。

あの番組が、視聴者が悩んだり、考え込むような場面はあるのかもしれない。

ただ、演出として作り込まれている要素が強すぎる。

純粋な目で見れば、心を動かされるのかもしれない。

もちろん、募金を集める活動を否定するものでも、タレントの出演に反対したいわけではない。

でも、一般人の募金の結果、何が変わり、今後、何が必要なのか。

それをはっきりと見せていた頃は、番組としては、地味であっても、心の底から、共感できていました。

今となっては、募金活動、慈善活動、寄付行為、ボランティア活動などは、テレビが注力しなくても、人それぞれが考える団体、活動を支援することができます。

私も、亡くなった恩師が活動に関わっていた、某原子力問題への団体に小額ながら寄付をしています。

自分が時間を割いたり、直接、手を差し伸べられない変わりに、支援したいという気持ちを持っているため、ささやかな行動に移しています。

感動を押し付ける行為に対して、嫌気を感じるのは人間は増えているのではないでしょうか。

人それぞれの感じ方の多様性を認める世の中に変わりました。

感動を、誰もが同じように得るというのは、作為的で、刷り込まれたイメージに染められているのかもしれない。

過剰な演出は、誰もが喜ぶことではない

本当に、他人の気持ちになれる人が増えてくれば、世の中は、少しは明るくなるのかもしれない。

自分のことは誰だって大切だけれども、他人のことも慮るような気持ちが広がれば、生きやすい世の中に変わるのではないでしょうか。

あなたも、自分の生活と家族、自分の所属する会社の業績など、身近なところが最優先されるのは、当然のことです。

そのうえで、周りの他人のことも少しは、サポートしてあげようと思える余裕をもって、人生を送りたいと考えていければ、深みのある生き方に広がっていくのでしょう。

感動は、もっと、身近で、ささいなことのなかに自然と存在していて欲しい。

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投稿者プロフィール

安斎 輝夫
【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。