パオロ・ジョルダーノ(1982年生まれ イタリアの作家)の存在を今まで知らなかった。
『コロナの時代の僕ら
今回は、Kindle Paperwhite で電子書籍として読みました。
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コロナを乗り越えるには三段階が必要!
物理学出身の作家、パオロ・ジョルダーノに関して予備知識を何も持たずに、『コロナの時代の僕ら』
物理学出身となると、専門的な用語・理屈を繰り出してくるのかと身構えてしまいます。
コロナウイルスは、医学分野なので、彼の専門外なので気にする必要はありません。
彼はコロナを残り越えるには、三段階が必要であると述べています。
その三段階とは、力・献身・忍耐です。
大いなる力とは
なぜ自粛しないといけないのか、と言うことに対して、コロナウイルスは、指数関数的増加で感染が増えている。
入院率が10%を超えるような病気は考えにくく、高齢者や病歴がある人に移してしまうという問題があります。
だから、私たちは自粛しなければいけない。
大いなる献身とは
今までの環境が脆弱だったというショックと孤独とストレスに追われる日々。
疑心暗鬼で差別が社会を襲うという話。
日本だけではなく、世界中に蔓延している。
政府や医療・専門家、市民それぞれが信用できないパニック状態に。
外国人・来訪者を疑い、武漢で発生したことにより中国人を差別・迫害するような状況が起きている話を報道で触れる。
人類が地球の環境破壊するような活動全体、大量消費みたいなことが根本の要因だったのではないかと。
大いなる忍耐とは
自粛の後は何が起きるのかという話。
条件付き日常と警戒が交互する日々がやってくる。
元の日常に戻るということを考えてはいけないのではないだろうか、と。
◆ コロナ時代を僕らはどう生きる(中田敦彦のYouTube大学)
もう元には戻れないことを考えないと
今まで、私たちが当たり前と思っていたことは完璧ではなく、脆い存在だったと思い知らされます。
今までのビジネスも、個人のライフスタイルも変わらなければいけない。
誰か他人のせいにしてもならない。
犯人を捜しても何も解決しない。
結局は、今を生きる自分たちが変わらなければいけない。
コロナウイルスが悪い、撲滅すればいという話のようで、根源は、私たち全員がここを乗り越えるために、何が必要なのか考えていかなければならない。
重い課題を背負って、これから私たちはどう生きていくのか。
「コロナ革命」と命名しても良いのでは
パオロ・ジョルダーノがエッセイで伝えた内容は、恐怖だけを与えるのでもなく、明るい未来だけを提示しているわけでもない。
この本は、現実を見つめて、私たちが大幅に変わるという強いメッセージから、コロナ革命と呼んでもいいのではないかと捉えます。
誰かが意図したわけではない、変化が様々な人が不可避で訪れる。
去年までの延長で、今が存在していると疑わないのが普通の発想。
でも、今までのルールも社会も変わらなくちゃいけないところに追い込まれているならば、嘆いたり不審や不安にさいなまれたり、誰かを叩きのめすことに力をいれるのではなく、どうやったら変わっていけるのか。
人類が新たに適応していく未来へ
全ての生物は、地球の歴史上長い時間をかけて、新しい状況に適応し、進化を遂げてきたわけです。
人類だって、地上に降りて、二足歩行をするという選択によって、脳が発達することで大きく変貌を遂げました。
コロナによって、私たち現代人の生活や価値観は大きく変わっていくでしょう。
AIなどの革命で、シンギュラリティ(技術的特異点)が起こると言われていたものに加えて、コロナウイルスの蔓延によって、我々人類も変化を遂げる。
何がどこまで変わるかわからないけれども、今までの延長線にない場所に向かっていくことを受け入れて、適者生存していくと決めて進んでいくしかない。
未来を自分たちで切り開く覚悟を持とう
諦めでも、絶望でもなく、私たちの未来を、誰かに依存するのではなく、自分たちの手で切り開いていくしかない。
誰も答えなんてもっていないし、未来を予測しきれていない。
それならば、何を持てばいいのかと尋ねられたらば、私は、変わっていくということを前提にした覚悟だと思います。
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【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。