ダメなところがあっていい!『平熱のまま、この世界に熱狂したい』宮崎智行

めちゃくちゃ熱い人を見ていると、自分とは相容れない存在だとため息をついてしまう。

当別な存在でもなければ、普通の人間、どちらかというと、あちこちダメなところがあるのは自分自身でわかっている。

情熱や熱狂などというと「熱」という言葉に注目が集まるけれども、もっと、自然体で挑める人が、本当はかっこいいじゃないだろうか。

宮崎智之さんの『平熱のまま、この世界に熱狂したい 「弱さ」を受け入れる日常革命』をたまたま、Twitter投稿で見かけて、タイトルが刺さって、読んでみました。

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誰もが強い人間ではなくて、基本は弱い存在だ

経営者や一流アスリート、著名人や芸能人って、普通の人から見れば、特別なオーラを放つ、強い人間だと勘違いしているのではないだろうか。

確かに、彼らはメディアでは自信たっぷりな様子を見せている場面が多い。

弱気で、メソメソするタイプでは勝ち残れないのはいうまでもない話。

ただ、彼らも全てにおいて完璧に強い存在ではなく、どこかには弱い部分を持っていることを忘れてはいけない。

自分なんて弱いし、失敗ばかりしていると素直に認められる人は強い

宮崎智之さんの『平熱のまま、この世界に熱狂したい 「弱さ」を受け入れる日常革命』を読んでみて、肩の力を抜いて、リラックスして読み終えました。

宮崎さん自身が、ビジネスマンとして足りない弱さを露呈しているし、大酒飲みで膵臓を患って断酒するほどだった過去も語っています。また、離婚歴についてもオープンに書いている。

日記とも違う、エッセーとも違うスタンスで、自分とその周辺のことをライトに文章にしている。

自然体すぎるのに、文学に造詣があるのが随所に散りばめられています。

ロシア文学の話などは、読んだことがないので、面白くないかと思いきや、あくまで、普通の人のスタンスで書いているので、流れるように読んでしまう。

世の中のビジネス本、自己啓発本などには、著者自身がダメだった過去から、どれほど、今は成功しているのか、という大逆転をアピールしているものが多い。

ところが、『平熱のまま、この世界に熱狂したい 「弱さ」を受け入れる日常革命』は、オンタイムでダメだった自分を卑下するわけでもなく、今の自分の凄さでマウントを取るわけでもない。

自分も他の人と変わらずに弱い人間だと、開き直るのではなく、素直に認めてしまっているのが親近感の溢れている一冊だとわかりました。

大酒飲みが断酒して、離婚もしたけど、ライターとして生きる姿が自然体

宮崎さん自身が、普通のダメな大人っぷりが垣間見れます。

とにかく、四六時中、酒を飲みつづけて、アルコール中毒で病気になって、禁酒・断酒を医者に言われるほどだった姿は、あなたや、あなたの周りにも思い浮かぶ顔があるはずです。

とにかく、お酒を飲む、浸る、溺れる感じで飲む人は、正直言って、内臓を痛めつけて、人間関係も破綻して、個人として安定や成功を掴むのは難しい。

そんな宮崎さんは、自分の人生のシナリオになかった離婚を経験するのは致し方のない展開。

いかにも、酒臭いダメなオーラが漂うライターさんの姿(ドラマや小説に出てくるキャラクター)は、素晴らしさよりも、ダメダメな感じが伝わってくる。

ただ、それが無茶ではなくて、自然体なのは、文章全体から読み取れるので、読者としては、リラックスして読めました。

何度も同じ失敗・ドジ、ミスを繰り返す人は嫌われない

あなたの周りに、何度も同じ失敗やドジ、ミスを繰り返す人はいませんか?

また、やっちゃってる!

ダメだな〜

と思われているのに、実は、この人たちは嫌われていません。

ワンパターンを繰り返す本人も、周りも許している世界って、実は、ゆるくて気持ちがいい。

もちろん、生死に関わる問題や、誰かを傷つけたり、犯罪行為につながるのであれば、黙認できませんが、これら以外ならば、笑って済ませられるケースが大半です。

個人のキャラクターとも言えるし、十八番なのかもしれませんが、あきらめずに、また、やってしまっている失敗と、人としての「弱さ」は愛くるしい部分と受け止めてしまえれば、なんとも自然体で、楽なものです。

無理矢理なんとかしようと歯を食いしばっても、ストレスを溜めながら踏ん張っても、うまくいかないもの、失敗するものはゼロにはなりません。

大事なのんは自然体で、周りにも「しょうがないなー、またか」と言われるぐらいが、ちょうどいい加減なものだと信じてもらって大丈夫です。

熱狂は温度感は関係なくて、没頭している姿がクールだっていい

最近、一部の著名人、インフルエンサーなどが「熱狂」の重要さを語る場面を見かけないでしょうか。

そんなに「熱狂」なんて簡単にできない。

私には、高い温度感で取り組めるものが人生にない。

いや、淡々と没頭して、クールなものだっていいのです。

平熱のまま、熱狂するような生き方って、誰だってできます。

しかも、この自然体の方が無理をしないので、熱狂が麻痺して長持ちする人が、あなたの周りにも一人はいるはずです。

取り組んでいるものは、くだらなくても、本人以外は楽しくなくてもいい。

平熱のまま、熱狂できる人生って、ものすごく楽しいものに違いないと、『平熱のまま、この世界に熱狂したい 「弱さ」を受け入れる日常革命』を読み終えて、ニコニコしていました。

袋小路に入って、迷い悩んで苦しんでいる人に、余計なことを考えずにリラックして読んでもらいたい一冊です。

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投稿者プロフィール

安斎 輝夫
【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。