自己中心的な人は嫌われますが、自分を持っていない人は忘れられる。
自分がどうありたいのか考え抜いて、働き方、生き方を作り上げるのか。
このテーマであれば、元マイクロソフトの業務執行役員、澤円さんの書かれた『個人力』を読んでみることを知り合いに薦められました。
実際に読んでみて、納得できる内容だったので、感想も含めてまとめてみます。
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マイクロソフトに在籍しながら個人力を高めた澤さんの話
日本マイクロソフトに在籍しながら、仕事をこなすだけでなく、個人力を高めた人物といえば、澤円さんです。
社内の活躍する姿よりも、社外でのさまざまな場に顔を出すことと、ロン毛のスタイルでインパクトは抜群。
神のプレゼンができる人物として有名な人物。
今は、株式会社圓窓の代表取締役、企業顧問、大学の客員教授など多方面に活躍中。
元々の能力が高いからこそ、個人力があって当然と思うのは安易なのかもしれません。
彼が、世のビジネスパーソンに伝えたい、個人力について、読み込んで考えてみました。
◆ 澤円の茶話会ラジオ(Voicy)
個人力を高めるポイントは4つ!
『個人力』を高めるには4つのポイントがあることを澤さんが教えてくれます。
当たり前を疑う=Think
常にアップデートする=Transform
「個」といて協働する=Collaborate
全ての土台になるのは、自分がどうありたいか、というBeingです。
ここが、日本人が一番悩むところです。
人と歩調を合わせたい、異端な存在ではありたくないと願う気質があるためなのか。
もしくは、同調圧力という見えない雰囲気・空気なのか。
読んでいて、4つのポイントは今まで、読んできた本、出会えたステキな人から教わってきた内容と等しいものでした。
ありたい自分=Being
人と比べるのではなく、自分自身がどうありたいのかと突き詰めていった先に、ありたい自分という存在が見えてきます。
夢リスト100を作ったときもそうでしたが、どうありたいかを考えるのは、楽しい反面、苦しさも伴います。
自分がどうなっている姿をイメージできるのか、それをキャリアプランやライフプランに落とし込めるのかどうか。
本音のBeingが出てこないと、すっきりしないので、誰に相談するでもなく、自分自身と向き合うことがベースになります。(壁打ちレベルのアクションは必要ですが)
わがままと言われても、似合わないと言われても、無理だと言われても、Beingを大切にする姿勢は、今の時代、必要不可欠です。
当たり前を疑う=Think
「常識」なんて、いつの時代も変わっていくものです。
当たり前だからといって、思考停止するのではなく、本当に正しいのか、間違っているのではないか、もっと良い方法・アプローチはないのかと考え抜く癖をつけないといけません。
周りからは、面倒くさい、理屈っぽいと嫌われるかもしれませんが、自分自身の頭でしっかりと考えて、自らの旗を立てるぐらいの活動や行動をしない限り、結局、大きな流れに飲み込まれていくだけの人生になってしまいます。
簡単に書いていますが、実は、ハードルが高いのが、常識を疑うことです。
常にアップデートする=Transform
今、注目すべきは、このアップデートし続ける、変化し続けるというTransformです。
このスピードが年々、早くなり、誰もがついていくのに必死な時代ではありますが、各自のペースで構わないので、アップデートしていく、未知の世界へチャレンジを試みないと、時代に置いて行かれる可能性が高いと言えます。
過去の成功体験、昨日の大成功は、繰り返し成功するような鉄則やルールにはならないと言えるので、本当に厳しい時代です。
いくつになっても、どんな状況でも、アップデートを受け入れて、自分自身を変えていこうと歩みを進める人だけが、本当の意味で生き残れるとしたら、シビアな時代です。
「個」として協働する=Collaborate
会社・組織同士がコラボするのは、今や普通のことになっています。
意外な組み合わせから、新しいビジネスや商品、サービスが生まれている姿は日常になりました。(驚かなくなったというのが正確な表現です)
そして、今は、「個」として協働する時代になり、エッジがたった個人が、他のジャンルや世界の個人とコラボして何かを始めていくというのも、見受けられます。
この「個」の協働は、存在感が薄い人間同士のコラボでは、タダの雑談に過ぎません。
それぞれが磨き上げた個人の力があってこそ、周りにインパクトを残せます。
自分を磨きあげている個人には多くの人が引き寄せられます。(偽物はすぐにバレてしまうのも事実なので、消える人は早いです)
大勢のなかに埋もれたら消えてしまう時代だから
大勢のなかに埋もれているほうが安心で楽という価値観は、もはや通用しません。
埋もれるということは見つけてもらえない、消えていると同じ意味です。
個性を出して、自分の能力を磨いて、スキルや経験を組み合わせて、しっかりとアウトプットしていても、存在感がなくなるかもしれないほどシビアな世の中です。
静かに落ち着いて、目立たぬように生きるというスタイルを否定するつもりはありませんが、せっかく生まれてきた自分が何も残せないまま、この世を去ることを考えたら、どこか寂しい気持ちになるのではないでしょうか。
自分の武器をどうやって生かすか?誰かに役立てるには?
誰だって、自分の武器を持っています。
誰にも負けないほど強力な特徴、能力でなくても、他の人よりも秀でているものであれば、そのポイントを磨き上げられるかどうか。
もっと掘り下げて、深く捉えて、伝わりやすくして、相手にとって役立つものになれば、個人力として生かせるようになります。
正直、個人間で大差がないと感じるのが普通です。
だからこそ、もう一歩深く、広く、自分の武器を使えるように意識して行動をするしかないのです。
油断はできないけど、常に自分自身と向き合う姿勢は持とう
シンプルで簡単な話のようで、厳しい話をさらっとするのが、澤円さんらしさが伝わる一冊でした。
自分と向き合い、自分の軸(Being=ありたい自分)を大切にするって話ですから。
気を抜けば、誰だって自分に一番甘くなります。だから、油断は厳禁。
自分に厳しいという、プロ意識満点な人でない限り、隙は生まれるのは避けられません。
だからこそ、自分の個の力を信じて、周りと協力しあえる人間であるために、たゆまぬ成長を続けるために、自己研鑽という形で磨き続けるしかないのです。
人生100年時代だからこそ、いろいろなチャレンジもできるし、時代の変化についていくのも大変だとも言えますが、個人力を伸ばしていきましょう!
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投稿者プロフィール
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【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。