日本の祝日の中で、一番地味でよくわからないと感じるのは、2月11日の建国記念日ではないでしょうか。
日本では実際の建国日が明確でないため、建国神話をもとに建国を祝う日を定めている。すなわち、日本神話の登場人物で古事記や日本書紀で初代天皇とされる神武天皇の即位日(紀元前660年1月1日 (旧暦))より、その即位月日を明治期に新暦で推定した2月11日を「建国記念の日」とした(Wikipedia)
建国記念日の日に、少しだけ、祝日について考えてみたいと思います。
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要するに、日本には起源が定かじゃないってこと!
建国記念日や独立記念日をもつ国はたくさんあって、当然、国全体のお祝いモードに包まれます。
その点、日本は、神話の世界から、生み出した日付を建国記念日として扱っているらしいことが判明。(厳密に調べると、ややこしい問題があるので省略します)
日本は島国で、激烈な国内戦が少なかったから、建国記念の概念がない
日本が独立国家だと胸を張れるのは、戦後のアメリカ統治が去ってからのことですが、明治以降も一つの国として存在していたのは事実。
一方で、戦国時代や幕末を除けば国内で熾烈な戦いによって、国を作り上げた、もしくは、他国と戦ったという印象がないために、どうしても建国記念の概念がはっきりしません。
植民地であったり、地域紛争の中で独立を勝ち取った国であれば、お祝いモードにあふれる1日のはずなのですが、日本にはどうもマッチしていません。
祝日が増えることは誰にとってメリットなのか?
「国民の祝日に関する法律」は、祝日法と呼ばれ、都度、制定や変更を繰り返してきました。
美しい風習を育てつつ、よりよき社会、より豊かな生活を築きあげるために定められた「国民こぞって祝い、感謝し、又は記念する日」と内閣府のサイトの中で定義されています。
現在、年間16日ほど制定されており、日曜日に祝日が当たれば、翌日は振替休日になったり、特定の日というよりは、第2、3の月曜日という形で、三連休を奨励するようなスタイルに変化を遂げてきました。
祝日が増えてくれば、その分、休日としての生活消費が増えるとも言えますが、実際のところは、年間休日が増えるという意味合いは残るものの、それほど、休日ならではの風習は減っています。
祝日が休みでない仕事もあるじゃないか!
カレンダーで祝日があっても休みが取れない流通や生活インフラの仕事はたくさんあります。
別段、祝日が特別な日というよりは、カレンダーが赤い日なので休みをとっているという感覚が大半のはず。
しかも、その祝日の意味を理解しているケースも減り、その最たるものが「建国記念日」と言えるのは間違いありません。
それだけに、祝日だから、何かを祝おうというムードは、都営バスのフロントに国旗が掲げられるなどの一部のことを除くと忘れがちです。
紛争や戦争で苦しむ国ではないと日本として喜ぶ日にしよう
このような状況下で、日本の「建国記念日」をどう受け止めればよいのでしょうか。
正直、答えには詰まってしまうのですが、今のところ、紛争や戦争で苦しまないで済んでいる国として日本が存在しているということに喜びを感じる日としてみましょう。
無理矢理、式典やイベントを組み込もうとすると、建国記念日誕生までの経緯を見る限り、ややこしいことになりそうなので。
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【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。