庵野秀明がシン・エヴァンゲリオンを完成させるために身を削る姿

エヴァンゲリオンって何を伝えたいのか?

庵野秀明という男が作り出した世界観は、普通の感覚を超えている。

大きなブームの終焉をどこに持っていこうと考えていたのか、知りたいと思うならば、アマゾンプライムのドキュメンタリー 「さようなら全てのエヴァンゲリオン ~庵野秀明の1214日~ 」を見るしかないのです。

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正直、エヴァンゲリオンの世界はつかめない

私自身、エヴァンゲリオンの世界は正直言って理解できていません。

とにかく、人を惹きつける要素に溢れ、未来のようで、過去のようなシーンが混ざるアニメーション作品。

果たして、この作品を生み出した庵野秀明という人物は何を考えているのだろうという疑問を解きたいと思っていました。

ドキュメンタリーなんかない!切り取って編集してるのだから!

私は、Amazonプライムビデオで「庵野秀明+松本人志 対談」を見てからスタートしました。

天才・奇才の二人のトークに引き寄せられて、庵野秀明という人物をもっと知りたいと考えました。(対談自身は、Amazonレビューでは酷評が並んでいます)

さようなら全てのエヴァンゲリオン ~庵野秀明の1214日~ 」の紹介文。

NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」に、新たな映像やインタビューを加え再編集した100分の拡大版。最新作『シン・エヴァンゲリオン劇場版』はいかにして作られたのか?

このドキュメンタリーを見ても、庵野秀明という人が理解はしきれなかったのですが、強烈に印象に残った部分があります。

自分にカメラを向けられて、固まった表情を映し出されているときに、面白くないから自分を撮るな!的な言い方をしつつ、「ドキュメンタリーなんか存在しない。切り取って編集してるのだから」と断言した彼のコメントです。

ドキュメンタリー番組なのに、このフレーズをそのまま使ってしまうあたり、番組制作関係者の意図を不思議に感じました。

エヴァンゲリオンを生み出し続けて終わらせる苦労

このドキュメンタリー全体には、庵野秀明さんの苦悩な様子、そして、周りのスタッフたちのしんどさが伝わってくる作品でした。

自分が0から生み出した作品のゴールをどこに持っていくべきなのか。

エヴァのファンからは色々なことを言われて(批判も多く)、どこにゴールを持っていくのが最後の作品として正解なのか。

シナリオも、アニメのリアルティも含めて、彼がこだわり続ける様子は印象深いものでした。

ここまで苦しみながら、ギリギリのタイミングで作り上げようとする庵野秀明とスタッフたち。

どれほどの苦悩があったのかは、切り取られたドキュメンタリー番組では知りえる限界があるものの、想像を絶するものでした。

ここまで身を削らないと、ずば抜けた作品は生み出せないのか

明らかに命を削りそうな状態で、作品完成まで走り抜ける姿。

クリエイターが必死に作り上げる世界をここまで見せてくれるドキュメンタリーは珍しい。

何度も、修正・変更を加えて、完全にひっくり返して作り直そうとする姿は、関係するスタッフからしても勘弁してくれ!という思いが伝わってきます。

庵野秀明という男と作品を作るならば、仕方がないという納得感だけが彼らを支えていたのかもしれません。

ここまで身を削らないと作品が完成しないのかと、まざまざと見せつけられました。

シン・エヴァンゲリオン劇場版(2021年公開)は、こうして完結・ゴールさせたのだという点は理解できました。

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投稿者プロフィール

安斎 輝夫
【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。