“全米大ヒット”『ボス・ベイビー』は賛否両論の評価になるのは仕方ない

“全米大ヒット”という言葉は、日本人には影響大なのだろうか?

全米大ヒット”の ボス・ベイビー を見に行こうよ!」

テレビを見ないとCMを見ないと全く知らなかったのですが、「ボス・ベイビー」の期待感は高いのを感じました。

定番の宣伝キャッチフレーズといえば、“日本一” “世界初” “〇〇〇万人が…” などがあります。

その中で、娯楽分野で言えば、“全米大ヒット”という言葉は日本人を引き寄せやすい。

音楽、TV番組、映画…。

本来、文化も考え方も違うはずなのに、どうしても、この “全米大ヒット” と聞くとスルーしてはいけないような気がしてしまうのは、日本人の中に埋め込まれた魔法のフレーズなのかもしれない。

「ボス・ベイビー」を公開初日に見たのは、偶然でした

家族で「ボス・ベイビー」を公開初日に見ることになるとは、予想外の話でした。

2000年から導入されたハッピーマンデーの影響で、祝日は月曜日が中心となり、週中でカレンダーが赤くなる日は減りました。

「春分の日」という毎年変動する彼岸の中日の祝日。
2018年は水曜日というど真ん中。

我が家族では、映画を見に行くことを選択しました。

候補は、以下3作品

『映画ドラえもん のび太の宝島』

リメンバーミー

『ちはやふる-結び』

私は、「チア☆ダン」以来、広瀬すず推しの『ちはやふる』については、家族向きではなく、自分ひとりで楽しめばいいと却下されました。

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リメンバーミーであれば、「アナ雪」のショート版が見れるので、温度感は高かったのですが、ガイコツキャラがイマイチだという子供の声を受けて落選。

では、鉄板のドラえもんに落ち着くかと思いきや、1年待てばテレビで見れるから、わざわざ、映画館で見なくても、という意外なコメントで落選。

映画鑑賞に出かけるイベントは中止かと思っていたところ

「ボス・ベイビー」にしよう!と盛り上がっている家族に連れられて映画館に足を運びました。(上映時間に遅刻するというエピソードのおまけつきで)

“全米大ヒット”の『ボス・ベイビー』は誰がターゲットなのだろうか?

本作は、マーラ・フライジーが2010年に発表した絵本『あかちゃん社長がやってきた』を原作。

赤ちゃんがスーツを着て、普通に言葉をしゃべり、ビジネスを語る。意外性の設定だけで十分面白いとは言える。

ただ、賛否が分かれるのは間違いない場面が多い。

ファミリー映画のようなイメージで見ると、齟齬が出てしまう。下品なジョークが多くて、日本のアニメで言えば、「クレヨンしんちゃん」的な雰囲気を出していると感じる。

つまり、低年齢の子供が見ても、ストーリーとしては何も伝わらない可能性が高い。

キャラの画質が良いという意味では十分楽しめるし、ストーリー後半の展開は大崩れしていないので、納得はできます。

自分が、兄、姉の立場を経験した人ならば、主人公ティムの気持ちはわかるだろうが、大人が見るには、あまりにも古い記憶の話すぎるし、親の立場で見てみても、特別なストーリーではない。

赤ちゃんがビジネスマンとして、しかも、ボスとしてミッションを抱えていたら・・・。

その仮定は楽しめる。ただ、それは万人ウケするとは考えにくいし、どうして、“全米大ヒット”なのかがわからない。

大々的なプロモ―ションを組みやすい映画とは思えず、この設定なら、全米誰もが納得できる楽しさとも考えにくい。

もちろん、何度も足を運びたいほどのエンターテイメントでもなければ、口コミでバズるとも思えない。

唯一言えるとしたら、ボスのビジュアルやキャラが可愛く、不自然なこと。

子供を巻き込む映画は、家族連れになるだけに来場者・動員数は増えるが・・・鉄板すぎて飽きられてない?

日本のアニメ映画、ディズニー映画など、子供が親(大人)と一緒に見る映画は、当然ながら、来場者数は期待できる。

鉄板のストーリー軸もあるので、安心できる要素は高い。

ただ、正直、厳しく言わせてもらえるならば、このスタイルは、子供が減少する日本では将来があるエンターテイメントとは考えにくいような気がします。

しかも、供給過剰なほど子供・ファミリー向けの上映アニメ作品が増えている。

ゲームやプログラミングを楽しむ子どもたちが、与えられるだけのエンターテイメントを楽しむのだろうか。どこかで彼らが飽きてしまう、見捨ててしまわないのだろうか。

この世界も、全然違う切り口で、クラウドファンディングで、意外性のある作品がブレイクする日が来た方が、誰もが心底楽しめるようになるのではないだろうか、と勝手に想像してみたりします。

あなたは、子供・ファミリーをメインターゲットにしたアニメ映画の作品(古典モノは除く)について、どう思われますか?


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投稿者プロフィール

安斎 輝夫
安斎 輝夫
【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。