森永卓郎の『投資依存症』は投資への加熱気味の日本国民への冷や水効果がある一冊!

貯蓄から投資という政府のメッセージは、国民を投資依存症にしてしまうぞ!という、メッセージを森永卓郎氏が本気で伝えている一冊『投資依存症』を読みました。

投資とギャンブルは違うのでしょうか。投資をしないで自分の生活、資産、将来はどうなるのでしょうか。不安があるから、このロジックに乗らざる得ないという現実も含めて考えてみました。

ブームに乗らない男の真骨頂の一冊でした。

お知らせ

毎週火曜日発行のサードプレイス・メルマガ(まぐまぐ)月額800円(税抜)

【週刊】サードプレイス・メルマガ 登録は こちら >>

オフライン・オンラインで色々な人に会って、一緒に学べる場です。
定期参加も、スポット参加も歓迎します。

毎月開催【サードプレイス・ラボ】の詳細は こちら>>

モリタクさん、稼いでいたじゃないですか!あなたは!

経済アナリストとして、色々なメッセージを伝えてきたモリタクさんですが、彼自身、たくさんの著書を出し、テレビ、ラジオ番組にも出演し、収入は一般人よりも多く、稼げていたからこそ、自由診療でがんに立ち向かえたはずなので(自由診療は、ものすごく高い)。

つまり、稼げ続けながら、トカイナカ(都会と田舎の中心、彼が住んでいた所沢など)に住み、集めたガラクタのようなものを記念館にしたり、自分で作った作物を食べつつ、自由に生きて来られたのは、稼ぎがあり、生活や将来への不安なんて、それほど感じないで生きられていたのではないかと思うのです。

だから、調子に乗って、楽して投資したところで、失敗するぞ!という意味合いでのメッセージを続けるために、世の中の逆張りアピールを続ける、モリタク節を貫けたのでしょう。

庶民はどうやって生活維持をとらえればいいのか、投資は不要、悪なのか

政府の「貯蓄から投資へ」の旗振りのもと、多くの国民が投資に夢中になっている。それは〝投資依存症〟という依存症の一種だ。アルコール依存症にしろ、麻薬依存症にしろ、覚醒剤依存症にしろ、一度罹患してしまうとその治療は極めて困難だ。
誰かが止めないと、日本中に投資依存症が広がり、バブル崩壊にともなって日本中に破産者があふれてしまう。
投資依存症の感染力はとても強く、いまの日本は投資依存症の「パンデミック」前夜まで来ている。

さすが、森永卓郎氏、世の中の逆張りをさせることに関しては超一流の人物だと認めましょう。

老後2000万円問題、新NISAなどの影響で、誰もが将来に向けた自己資産をどう作るのか、考えざる得ない状況になりました。

老後は年金と蓄え、子供たちの世話になって生きていけるという昭和的な価値観が完全に崩壊した以上、自己防衛をしなければ、公的な支援だけでは苦しいのは事実。

だから、投資をして、自分の資産を自己責任で作り上げよう!というロジックが存在します。

一方で、森永さんのおっしゃる通り、所詮、投資もギャンブルなのだから、多くの資産を失う可能性があるじゃないか!バブル崩壊などで痛い思いをした人たちのことを忘れたのか、と言いたい気持ちもわかります。

投資に必要なのは節度とリスク許容度の理解

投資によって、資産を大幅に増やす人もいれば、失う人もいる。

両極端なのだから、博打であり、ギャンブルだという主張も、昔から続く鉄板の理屈です。

自分がどこまで投資に振り分けて、ポートフォリオを作るのかが大事であって、自己資産のほとんどを投資に突っ込むような行為をすれば、失敗するためのリスクが高まるのは間違いありません。

つまり、投資に必要なのは、節度をもつことと、自己のリスク許容度の理解が求められるという話です。

訳のわからない理屈、夢物語だけを信じてしまうのは、何らかの詐欺に引っかかる人と変わりありません。

5%増やせるかもしれないが、10%減るかもしれない。

などの自分がどこまでだったら、納得できるかを明確にした上で、そのセルフルールを超えたら、手仕舞いすると決めておくことが大事なのではないでしょうか。

昔、海外の宝くじを買ったものの、無駄金として消失した

若い頃、どこで知ったのかは覚えていませんが、海外の宝くじ(時効だと思うので、法律的に厳しい処罰はしないでください)を買って、ものすごく夢を膨らませたことがありました。

当たったら、人生でお金に悩むことなく過ごせるから、自由だ!

という安直な思いがありました。

継続で1年間ぐらい購入する仕組みでしたが、結果としてはボロ負けです。

期待の反動として、そこに投じたお金は消えました。

あれは、間違いなくギャンブルだったと反省しています。

つまり、過剰すぎる期待、夢というものは、邪(よこしま)なものだということです。

少額とはいえ、人生の勉強になりました。

私が失ったお金で、誰が儲かったのだという事実の理解ができたのは良い経験です。

投資は依存症になるほどムキになるな!

『投資依存症』を読んで納得した部分もあります。

世の中のブームのように、深く考えず、誰もがやるから投資を始めちゃおう。

きっと、何もしなくても資産が増えちゃうんだから、ラッキー!!

などと考えていたら、間違いなく足元を掬われてしまうでしょう。

投資という行為は、無理のない範囲で、世の中に自分が貢献する(税金と違うのは自己判断という点)ためにやっている、と判断すれば、成功も失敗も当たり前の話であって、うまくいけば、多少戻ってくるもの、と捉えたら、依存症にはなりません。

日々の株価の動きに対して神経質になることもないし、日々の生活を切り詰めてまで新NISAに毎月積み立てなくてもいいのです。

依存にならないためには、投資のことばかりを考えない日々を過ごす。

この考えに尽きるのではないでしょうか。

あわせて読みたいブログ記事
「投資はギャンブルだ!」と断言してしまう、過激な『新NISAという名の洗脳』という本を読んでみました。 納得できる部分もあるのですが、少し...
後藤達也さんといえば、元日本経済新聞記者であり、2022年からフリージャーナリストとして、SNSやテレビなどで経済情報を発信しています。 ...
書籍の内容を改定してり、刷新してアップデートするというのは、著者や出版社にとって、どのような考えがあるのでしょうか? 『全面改訂 第3...

毎月開催【サードプレイス・ラボ】

サードプレイス・ラボでは定期的にイベントを開催しております。

★イベント情報★は >>こちら(随時更新)

ご都合が合えば、是非、ご参加いただけると嬉しいです。

関連ブログ記事

[各種SNS]サードプレイス・ラボ

サードプレイス・ラボは各種SNSで情報発信をしております。

是非、フォローやコメント、グループへの参加をお待ちしております。

 ◆ サードプレイス・ラボ(Facebookページ)

サードプレイス・ラボ(Facebookグループ:非公開のため、申請・許可制です)

【サードプレイス・ラボ】居心地の良い第3の居場所を拡げる!(Twitterアカウント)

◆ サードプレイスラボのあんてる(note)

◆ サードプレイスラボちゃんねる(Youtube)

◆ サードプレイス・ラボ(Peatix)

サードプレイスラボ(専用サイト)

[週刊]サードプレイス・メルマガ

仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ

「まぐまぐ」毎週火曜日発行 月額:800円(税別)※初月無料です!

仲間と一緒に執筆している週刊メルマガです。

メルマガの詳細は こちら をご一読ください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

【サードプレイス】ブログへのご意見・ご要望・ご相談、ご依頼などは下記まで

 お問い合わせはこちら

投稿者プロフィール

安斎 輝夫
【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。