家族や友人でもない関係で、あなたは誰かに「ほめ言葉」をかけていますか?
おべっかとか、ごますりに感じられてしまいがちなので、「ほめ言葉」を控え気味にしている人もいるのではないでしょうか?
それではダメです。もっと「ほめ言葉」を使いまくりましょう!
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「ほめ言葉マーケティング」たった一言で変わると信じられるのか
ビジネス書や自己啓発書の中で、物語風にアレンジされた本はサクサクと読めます。
サクセスストーリー本は、心地よい反面、大事なエッセンスが素通りしてしまうのも否めません。
そんな心配を抱えつつ、「ほめ言葉マーケティング」というものが気になり、一冊の本を読みました。
しかも、いまどき本にあるマンガも含まれているので、読むスピードがアップしました。
ほめ言葉研修を受けて、個人と組織が変わっていく
私自身、最近、ほめるという行動に大変、興味を持っています。
田村直樹・藤崎徳朗『たったひと言で変わる! ほめ言葉マーケティング――AI時代に勝つ最先端の方法
もちろん、カードではなく、RECOG(レコグ)という賞賛するアプリを導入する企業も出てきているようなので、相手を褒める・賞賛するというアクションの重要性は理解が深まっています。
でも、実際に、どういうことを褒めると相手が喜んでくれるのか。同じ言葉を投げ掛けても、上っ面なセリフでは響きません。
相手が褒められたいポイントやアプローチを加味して、伝えるということが重要なので、実は、とても難しいと感じざるをえません。
従業員満足(ES)が顧客満足(CS)へ
NPSという値の考え方でも、顧客満足と平行して、従業員満足が重視されるようになってきました。会社や職場、同僚などとの関係で満足度が高いことが、顧客満足向上へ繋がるというものは、頭の中では理解できても、実践しようと思うと、なかなか困難な場合が多いのも実情。
従業員満足のポイントは、個人によって異なります。給与や福利厚生を重視する人もいれば、負担の少ない環境でワークライフバランスを求める人、社会的な役割に満足感を得る人、など多種多様な価値観があるので、マルチにカバーすることはできません。
この多様な価値観を踏まえて、従業員同士を褒めたり、笑顔を振る舞えるような環境になれば、自ずと成長・成功できるという話。
もちろん、自分たちのことだけを優先してはいけませんが、自らを犠牲にする働き方を誰も求めない時代になってきているのは間違いありません。
ほめるというのは相手を慮る気持ちが必要
相手のことを思って、となると、忖度(そんたく)というイメージが強くなりがち。これは、上下関係の中で生まれるので、フラットな立場で、相手のことを本気で考えて、適切な言葉を投げ掛ける為には、相手を慮る気持ちが必要になります。
これは、個人が持てる能力というかコンピテンシーのようなものなので、単純に育成・トレーニングして成し遂げられるものではありません。
相手を褒めるよりも、批判や非難をすることで溜飲を下げたいという感情を持つ人間を変えることは容易ではないからです。
それでも、著者たちは、AI時代に勝つ最先端の方法として、ほめる行為、言葉とカードなどを力点に置いています。
机上の空論だという反対の声があるのは覚悟の上で、彼らの目指す褒め合う組織が成長するという考え方を企業トップが本気で信じて実践していけば、大きな変革は生まれるような気がしてきました。
一日一つ相手(同僚、上司・部下、顧客)を本気でほめてみよう、そして、自分がほめられてみよう。これが実践できて成功するリアルな企業組織を目の当たりにしたら、大きなムーブメントになると感じました。
<ほめることを実感し合えるのは“ほめゲーム”>
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【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。