【サードプレイス・フェス2020主催レポート】終活としての人間関係整理 コロナの今年の年賀状どうする?(2020/11/30 15時〜)

サードプレイスを普及する、サードプレイスコネクターの安斎です。

このシリーズは、2020年11月27日から12月4日までの8日間、30のオンラインイベントを開催した「サードプレイス・フェス2020」のイベント振り返り記事です。

平日の日中に、年賀状のことを考えるイベントってどうなのだろう?(若干の不安あり)

サードプレイス・フェスの中でも異色でありながら、しっとりと楽しめたイベント。

澤岡詩野さんに語ってもらうことでリラックスできた雰囲気になりました。

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インターネットで連絡ができるから、年賀状をやめようと考える前に

年々、確実に減っているものといえば、年賀状ではないでしょうか。

私の子供の頃は、年末に向けた忙しい時期に、一枚一枚手書きで書いていた父親の姿を思い出します。

プリントごっこ(生産中止)以降、パソコンで大量にプリントアウトできるようになり、手軽でおしゃれになった年賀状。

大学時代などはピークで100枚以上のやりとりがありました。

インターネットでの連絡が自由に気軽にできるようになって、年始の挨拶だった年賀状の存在は薄まるばかりです。

わざわざ、年賀はがきを購入して、一人一人の住所を印刷して、という手間をかけなくても、SNSで繋がっていれば、近況もわかるし、連絡もできる時代なのですから。

また、高齢になってくると、年賀状そのものが負担になり、今後、年賀状をやめる宣言を書かれる方も増えてきました。

梅川ひろみさんから澤岡詩野さんへのご縁をいただきました

予告編の中で、澤岡さんの伝えたいポイントがわかりやすくまとまってます!

サードプレイス・フェスを開催する上で、各イベントをお願いする方は、基本的に、私と1度以上、どこかで接点があった方にしようと決めていました。

一方で、自分の知らない方・テーマも欲しいので、どなたかイベント・コーナーを任せられる方がいたらご紹介ください、と発信もしていたのですが、期待はしていませんでした。

すると、ファイナンシャルプランナーの梅川ひろみさんが、是非とも、推薦したい方がいると連絡をくれたのです。

公益財団法人ダイヤ高齢社会研究財団主任研究員:澤岡詩野さんです。

老年社会学(社会関係)、都市社会学、建築学(都市計画)などの専門家の方のお話を、どうやってサードプレイス・フェスと結びつけるのか、正直、最初はイメージが湧きませんでした。

プロフィールの1文を見かけて、梅川さんが澤岡さんを私に紹介してくれた理由がわかりました。

高齢期の第三の居場所(家庭、職場に続く居心地の良い場の形成)

高齢者のサードプレイスについても考えている方であれば、適任者に違いないと理解して、打ち合わせを行いました。

澤岡詩野さんブログ

年賀状を軸に何を考えるのか 〜人間関係のメンテナンス〜

私自身、年賀状は、年々、負担に感じるようになっていて、着実に枚数を減らしてきました。

年賀状でしかやりとりをしない相手となると、親戚や古い友人など、連絡密度が低い相手ばかり。

あわせて読みたいブログ記事

澤岡さんの著書を読んで、事前打ち合わせや予告動画をアップする中で、今回のイベントの価値が深まってきたのは事実です。

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年賀状を負担に感じるのは、人間関係のメンテナンスということまで配慮が足りなくなっているからだと気付かされたのです。

年賀状を書くのは大変だけど、相手を思っている時間がある!

今回、サードプレイス・フェスの中で、澤岡さんの話の中で、私が一番重要だと感じた点は、年賀状を書くとき、相手のことを思っている時間があるという話でした。

インターネットで、メールやLINE、メッセンジャーアプリであったり、スマホに電話番号さえ登録されていれば、気軽に連絡ができるものです。

ただ、日頃、やりとりが頻繁な相手でなければ、当然ながら、相手のことを考えたり、一緒に何かをしようという機会は失います。

しかも、年齢を重ねると、リアルに会うのは負担になるもの。

現役世代であれば、日常生活が忙しくて、学生時代の友人やら恩師とは疎遠になり、親戚も法事ぐらいでしか会わないものです。

ただ、年賀状を準備して、作成している間、相手への一枚の葉書と向き合っている時だけは、過去を思い出し、相手の様子を想像している時間があるのです。

考えてみれば、なんと贅沢な時間なのだろうと思わざるをえません。

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関係性が濃厚だった時代がある相手には年賀状が必要

今よりも、直接会ったり、時間を過ごしたことがある、関係性が濃厚だった時代がお互いにある相手、今は、疎遠になっているからこそ、年賀状が必要とするスタンスには納得できます。

正直言って、人間関係というものは、置かれいている状況や環境によって変化を続けるのは致し方ありません。

若者がLINEで繋がる学生時代のグループだって、10年、20年もすれば薄まるのは避けられません。

私も高校時代の友人のLINEグループは、SNSで仲間の誕生日がわかると、グループに投稿して、みんなの挨拶と簡単なネタが展開される程度です。

数ヶ月、何も動きがなくても違和感はありません。

学生時代は、毎日、嫌というほど一緒の時間を過ごした思い出と、相手と自分の変化を感じるだけです。

もはや、ビジネスメインの印刷年賀状などは、メールで十分(メールでも不要ですが)。

相手のことを思う、自分との関係を数分だけでも持てるのは、年賀状最大の価値なのだと認識できるお話でした。

詳しくは、下記YouTubeのアーカイブをチェックしてください。(90分程度)

高齢者にとって年賀状は大切だけど負担なのは事実

では、高齢者になると年賀状はどうなるのか、という問題についても簡単に述べておきます。

高齢者は、今までの人生の中での人間関係性の縮図が年賀状に現れます。

色々な場、時期に出会って、連絡先を交換している相手との年に1度のやりとり。

面倒や負担に感じても続ける方もいれば、ある時期からピタッとやめる方もいます。

その分岐点は、相手の死であったり、病気であったり、必ずしもハッピエンドではないケースが含まれて、枚数が減っていくのが現実です。

さまざまな記憶を思い出せるのが年賀状という武器とも言えるのです。

今の現役や若い世代は、子供の頃からの画像、映像は大量にストックして、整理されないほど溜まっているでしょう。

高齢者は、写真を撮る機会も少なかったり、当然、当時の動画や映像などは少ないため、記憶だけが頼りです。

それを呼び戻すには、一枚の年賀状で相手のことと自分自身を思い出し、今、元気に過ごしているのかを聞きたくなる、という心情が湧いてくるものです。

余談 平日の日中のイベント開催の難しさ

サードプレイス・フェス自身、8日間で30のオンラインイベントを開催とキャッチをつけて準備を続けてきたものの、正直、平日の夜、土日などに偏るのは想像できていました。

残りは、早朝の時間帯と平日日中に限られます。

今まで、平日の夜の時間帯でしか開催しなかった、サードプレイス・ラボを土日や時間帯を変えることで参加者が変わるかもしれないという期待と、運営の負担のバランスは想定していました。

平日の日中に開催するならば、有給や半休で対応するしかない、と思いつつ、イベント開催に手を上げてくれる方も少ないだろうし、参加者も見込めないと諦めていました。

今回の月曜日の15時という時間帯は、私自身、3日間走り抜いた疲れをとりたくて、有給休暇申請をしていたので、対応できましたが、参加する方は、フリーランスなどの方や事業をされている方など限られるのではないかと。

実際にやってみると、いつもと違う雰囲気とメンバーになり、新しいサードプレイスのスタイルだと実感はできました。

新しい試みって、ものすごく大事ですね。

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投稿者プロフィール

安斎 輝夫
【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。