年収アップと幸せの関係性はあるのか?幸福学の前野先生の本より考えてみる

年収と幸福って相関関係ってあるのか、ないのか。

お金が増えれば、好きなものが買えるし、やりたいこともできるし、幸福になるはず。

いや、お金が増えても、心が豊かになるわけじゃないから、必ずしも幸福になるわけではない。

この議論って、昔から、様々な立場の人が語ってきたテーマですが、幸福学の第一人者、前野隆司さんの『年収が増えれば増えるほど、幸せになれますか? お金と幸せの話』を考えながら読んでみました。

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結局、お金だけが幸福との指標だと考えることが間違ってる!

私個人としても、世間一般の皆さんも、冷静になると、お金だけを幸福の指標にしようとすることに無理があるというのは、理解できる話です。

100万円よりも、1000万円。1000万よりは1億円。

お金というものは際限がありません。世界のお金持ちたちだけが幸福で、お金がない人は不幸せという理屈は成り立たないのです。

年収アップ=幸せ感アップではない!

前野隆司さんの『年収が増えれば増えるほど、幸せになれますか? お金と幸せの話』は、様々な事例をもとに、冷静かつ丁寧に、年収と幸福には相関関係がないと断言しています。

単純に、年収が多ければ、衣食住のグレードを上げることはできるでしょう。

少しでも良い服を着て、豪勢な食事をして、大きくて素敵な住まいで暮らせるかもしれない。

だからといって、これらのお金を経由したモノによる幸福感は一時的な効果しかもたらさないのです。

手に入れた瞬間が最大の幸福感を得るものの、それ以降は、下がっていき、日常化すると喜びにはなりません。

一方、体験(コト)として、何か新しいものに取り組めたり、自分が好きなものに夢中になっていれば、そこにお金の問題は関係なくなります。

心が満足している状態ならば、幸せ感にあふれていますし、そもそも、お金の多寡による他人との比較が存在しません。

あくまで、自分が幸せなのかどうかがカギで合って、そのために、最低限必要なお金があれば、誰もが満足できる人生を歩めるのです。

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億万長者はお金を失う・減らすリスクで悩むもの

資産家として億万長者だったとしても、幸福になれない理由や事例を『年収が増えれば増えるほど、幸せになれますか? お金と幸せの話』の中で述べられています。

株や資産であれば、1日、1年で大幅に増減する可能性があり、一喜一憂していたら、幸せな気持ちにはなれません。

お金をたくさん持っているからこそ、失う・減らすリスクが頭から離れず、不安な日々を過ごすこともあるのです。

資産家の方が、倹約な生活を送り、多額の遺産を残したものの、結局、受け取り手がいないままで人生のエンディングを迎えたという話も聞きます。

つまり、お金だけを価値観にして、幸福度を判断しようという考え方自体に無理があるのです。

収入が多くても、信頼や信用を得られない人は幸せになれない

信頼や信用を得ないで、収入を多く得ている人の場合、収入が途切れたり、ダウンすると周りは手を差し伸べてくれないものです。

無意識のうちに、他人よりも幸福だという錯覚が上から目線となり、相手をバカにしたような、もしくは、無視や軽蔑したような態度を取っていれば、誰からも相手にされなくなります。

そうなれば、当然、幸せとは遠い立ち位置に身を置かなければなりません。

収入は一過性で大幅に増えることはありえますが、信頼や信用というのは蓄積で決まるものなので、簡単には獲得できないという事情があります。

お金があれば何でもできるという全知全能な神のような錯覚をしてしまうと、取り返しがつかないことが発生するのです。

世界を見渡しても、収入が少ない国が不幸というわけではなく、幸せな感情を抱けない文化や風土があることで、殺伐として幸福感を得られないというのが特徴だと思われます。

自分の幸せって何かを意識して暮らすしかない

自分の幸せの価値基準をしっかりと持ち、他人と比較せずに、納得と満足、喜びを持って過ごせる日々を送ることを意識すれば、幸福感は高まります。

日常の些細な点に意識を向けることができて、自分自身と相手との関係性も緩やかで、パートナーシップを取れるものであれば、幸せ度がアップするのは言うまでもありません。

収入アップが不要という話ではなく、結果としての収入であり、目的として収入をとらえてしまうと、殺伐として楽しめないのだけは間違いありません。

幸福って、日常の些細なところに潜んでいるので、感性が弱くならないように努めないと、いつまでたっても、幸福感は高まらないのでしょう。

年収が増えれば増えるほど、幸せになれますか? お金と幸せの話』は、シンプルなテーマのように見えて、深く考えさせられて、誰もが自分の幸せを見つめなおすには最適の1冊です。

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投稿者プロフィール

安斎 輝夫
【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。