東京ディズニーランド(TDL)に感動するのは魔法の言葉があるから

あなたは、東京ディズニーランドに何回行ったことがありますか?

高いとか、遠いとか、色々な言葉が浮かびますが、不満の声を漏らす人は少ないはず。

完全なる夢の国に浸って、現実を忘れて過ごせる楽しい場所なのは間違いありません。

では、あのディズニーランドで働くキャストたちは何を考え、何を教わり、どう行動していることがゲスト(来場者=お客様)に感動を与えているのでしょうか?

石坂秀己さんが書かれた『ディズニーランドで語り継がれる魔法の言葉33 ウォルトの「想い」はこうしてパークに生き続ける』を読んで、考えてみました。

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ディズニーランド出身者が自己啓発的な本を書くのはなぜか?

ディズニーランド出身者が自己啓発的な本を書くものが書店で並んでいて、目にする機会は多くないでしょうか。

やはり、異質な空間、独特な文化を提供して、顧客に感動を与えているディズニーランドで味わえた経験というのは、社会的に価値がある、特別なものと考えられているのでしょう。

しかも、複数の人が書いているという点が「ディズニー本」の特徴だと感じます。

大人も一緒に楽しめる夢の国をウォルトが作った

『ディズニーランドで語り継がれる魔法の言葉33 ウォルトの「想い」はこうしてパークに生き続ける』を読むと、ディズニーランドのスタート初期に、石坂さんが現場で味わったことをベースに述べられています。

それまで、日本にあった遊園地は、子どもが遊ぶアトラクション(メリーゴーランドなど)、大人が遊ぶアトラクション(ジェットコースターなど)が併設されています。

ある意味、アトラクションやキャラクターショーなども、子どもたちが楽しむばかりで、大人たちは、付き添っている感じが否めません。

ディズニーランドは、ウォルト・ディズニー自身が大人も一緒に楽しめる世界を作ろうと考えて、作り出した夢の国です。

一番大事なのは、ゲスト(来場者)でありながら、もてなすキャストを大事に育てることに全力を注いできたことにあります。

夢の国だからこそ、細かいルールや配慮が徹底しているのは言うまでもありません。

これらのエピソードと背景について、石坂さんが東京ディズニーランドのアトラクション責任者として15年勤務しながら気づいたことをまとめています。

ゲストはディズニーランドの中の世界で笑顔になれる

ディズニーランド(ディズニーシーも含む)の中では、多くのゲストに溢れて、混雑していてもストレスフルになることはありません。

アトラクションの長蛇の列に並んでも、一緒に来た家族や友人との会話を楽しんでいます。

もしくは、ディズニーランドの世界観に浸っています。

結果として、子どもも大人も、笑顔になって過ごせる場所なのです。

そのために、キャストたちは、自分たちの役割に徹して、自分たち中心ではなく、ゲスト中心で物事を考えて行動しています。

あの世界観がたまらないからこそ、時給は高くないのに、キャストの一員になりたく応募者が集まっているようです。

参考サイト

あの笑顔を生み出す世界で働きたいという気持ち、東京ディズニーランドのキャストだから学べる研修なども充実していると言われています。

だからこそ、「ここではみんな、いい人になる」と言われる世界なのです。

アトラクションを探していても声をかけてくれるキャスト

年間パスポートを保持していたり、頻繁に東京ディズニーリゾートに通う人でなければ、施設内に入って、アトラクションなどを探すことはよくありますよね。

この様子を見かけると、さりげなく、キャストが声をかけていく場面を何度も見たことがあります。

困った人が声をかけるのではなく、困っていそうな人に挨拶も兼ねて声を掛けるキャストの存在こそが、東京ディズニーランドらしさだと感じます。

私も、大幅改装された時に、アトラクションの場所や「ファストパス」(現在は、スタンバイパス」となり、「東京ディズニーリゾート・アプリ」も必要)について迷っている時に、声をかけられたことがあります。

実に、ゲストたちの様子を見ていて、適切なタイミングで声がけをしてくる姿には感動しました。

このような些細なことにも、『ディズニーランドで語り継がれる魔法の言葉33 ウォルトの「想い」はこうしてパークに生き続ける』で書かれていたような、キャストへの指導・教育がしっかりとされているのが理解できます。

参考サイト

全ての世界をディズニーランドにはできないけれども

ビジネスとして見たときに、お客様に向けてのサービス全般をディズニーランドと同程度のクラスにするのは無理があります。

もちろん、お客様のマインド、目的が大きく異なるので、心地よさを求めるためだけでは済まないでしょう。

また、値上げしても苦情が少ないのは、ディズニーランド(東京ディズニーリゾート)の唯一無二な存在価値があってこその話です。

ライバルとしのぎを削ることに夢中になるビジネス場面だと、類似商品やサービスを価格で勝負するパターンが多くなりがちですから。

そうはいっても、1日に1度は、ディズニーランドのキャストになったつもりで発言したり、行動をしても良いのではないでしょうか。

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投稿者プロフィール

安斎 輝夫
【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。