【映画】「変身」(2005年公開)のテーマは、「脳移植」で人間がどう変わるのかだった!

東野圭吾という作家の作品は、出版後、映像化される頻度が高かった。

キャラクターも、ストーリーも興味深いから、誰もが引き寄せられるようなものを期待していた。ただ、作品によって、正直、好き嫌いは分かれるし、共感度も異なるのは致し方ない。

映画「変身」(2005年公開)は、初期の映像化作品の1つ。

私は原作にゾクゾクさせられたものの、実は、映画作品は見ていませんでした。

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人間は、脳が全てを支配しているのだろうか

映画「変身」を見る前に、人間という存在は、本当に脳が全てを支配していると言えるのだろうか、という問題提起を頭に思い浮かべてもらいたい。

脳死によって、臓器移植という道は開かれたものの、脳そのものを移植するという話は現実には行われていない。

だから、空想の物語なのだけれども、見た目、身体と脳、どこが本人なのか、改めて考えさせられてしまいました。

脳移植をされてまで生きる意味とは何か

ストーリーはAmazonの作品紹介より引用します。

長い昏睡から目覚めた成瀬純一(玉木宏)は、肝心なところの記憶が抜けていた。なぜ、自分はここに居るのか? 純一は工場で働くごく普通の青年だったが、毎週金曜日に画材屋に通っていた。そこで働く恵(蒼井優)が気になっており、思い切って声を掛け、二人は急速に親しくなる。 以来、風景画しか描かなかった純一は恵の肖像画を描き始める。 入院中のある夜、純一は悪夢にうなされ自分が自分でないような感覚に襲われる。病院内を徘徊して、偶然にも自分が受けたのは世界初の脳移植だったと知る。 やがて退院した純一を恵は変わらない優しさと明るさで迎えたが、純一は自分の中の何かが変化していた。恵を愛したいのに愛する気持ちが消えていく・・・。 失われていく自分に恐怖を持ちつつ、変わらぬ愛で自分を愛してくれる恵を守るため純一はある決心をする。それは恵への愛の証だった・・・。

世界初の脳移植のモルモットになってしまった、純一は、どんなふうに変化していくのか。

他人の脳を自分に埋め込まれたとして、記憶も性格も、やはり、別人になってしまうのは仕方ないと納得できるだろうか。

もちろん、天才の脳を保存して、何かの機会、技術が整えば、その脳と誰かの身体をつなげることで、蘇ったと言えるのかと問われると疑問が残る。

やはり、倫理的にも許されないケースだと最後まで見ていて感じました。

演技力の問題で、原作の深みが伝わってことないという批判もあったが

当時の玉木宏、蒼井優は若手俳優であり、この難しい設定の作品に全力で向き合っているし、自然体で演じようと努めているのも理解できます。

一方で原作にある深みに関しては、映画では感じられないという批判の声があったとも聞きます。

こんな難しい設定の話を、どうやって演じればいいのか。

無理難題を押し付けられたとも言えるわけで、精一杯、当時の彼らは演じていると思います。

もちろん、脳移植によって変貌する点が、もっと尖っていれば良かったというのは同意見ですが。

脳は劣化して壊れるものだし、未解明の臓器の象徴

脳移植ができる世の中に変わったとしても、脳は年齢とともに劣化して衰える。

もちろん、他の臓器も同様の話。

脳の機能が全て解明されておらず、研究が続けられている分野です。

それだけに、この作品が投げかけた「脳移植」という医療技術が実現したら、倫理的にも、現実としてもどうなるのか。

人間は、脳と心、自我みたいなものはどこで成り立っているのか。

ものすごく深く難しいテーマに切り込んでいるのは間違いなかったです。

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投稿者プロフィール

安斎 輝夫
安斎 輝夫
【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。