『体験格差』を減らして、少しでも子どもには体験機会を増やそう!

貧困家族が増えている中で起きている大きな問題について、実例を交えて分析された一冊が、今井悠介さんの『体験格差』を読むと理解できます。

この「体験格差」という言葉から何を類推できるのか、問題意識を共感できるのかどうかは、大人の世代の民度につながる話のように感じます。

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体験は贅沢品として扱うべきなのか

人生にとって体験することで、人は成長するものです。

特に、子どもの頃の体験の蓄積は人生を左右しかねないもの。

ただ、貧困家庭、生活苦の状態だと体験をさせてあげることなんて贅沢品として扱われてし待っている、というのが今井さんの本の中で語られていて、ものすごく動揺しました。

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学習より体験が大事なのに、その機会を奪われて大人になる

例えば、コロナの影響で、海に家族で行けるタイミングを逃したりしていないでしょうか?

ある年齢まで子どもが成長してしまうと、家族で海に行くなんて、機会は減ってしまいます。

体験があるかないか、この差は、一つ一つは大したことがないはずなのですが、チリも積もれば山となる、の言葉の通り、体験不足が知恵や知識の不足を呼び込み、可能性を狭めてしまうことも十分にあり得るのです。

子どもの頃に体験できなかったことを多く抱えたまま、大人になるということは、結果として経済的に苦しい状態を引き継ぐことになりかねません。

親の苦しさから諦める子どもたちのことを思うと切なくなる

親が大変そうで、体験の場に参加することを躊躇する、優しい子どもは増えているようです。

余裕のない親の姿を見て、自分だけが楽しい体験を次から次にできるわけがないと諦めてしまうこと。

贅沢への我慢ではなく、他の同世代の子との差となり、その蓄積は人生を左右しかねません。

子どもたちは家族、特に親を選べるわけではなく、虐待やネグレストなどの環境で育ってしまうケースもありうるわけで、体験豊富な育ち方をした子どもとの間には大きな差が生まれるのは必然です。

この時、本人の能力などの影響ではなく、親の経済力が原因だと思うと、本当に切なくなります。

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子どもの頃の体験の差が人生の差になるなんて

私自身、そんなに裕福な家庭で育ってこなかったので、あちこちに旅行に出かけるなんてなかったし、高級なものを食べたり、触れる機会も少なかったのは事実。

でも、絵画教室に行きたいと言えば、月謝を捻出してくれたり、どうしても欲しい本やモノは買ってもらえたと記憶しています。

今の時代なら、子どもたちは習い事などの数をどれだけこなすのか、が大事な分岐点だとも言われています。

数多くやればいいのではなく、自分が納得できるレベルまで到達させることに意味があります。

ただ、それらにはお金がかかり、可処分所得が限られて、実質的に自由の効くお金を持っている世帯が減っている以上、子どもの体験にかけられる予算は限定的になるのは事実。

ちゃんと調べれば公共施設などで無料、もしくは、格安で体験できるものは意外とあるもので、情報収集力そのものを親が持っているかどうかにかかっているのかもしれません。

お金を配るよりも、体験を加速させる社会に!

国や行政は、何かがあると給付金などの政策で、お金を配ることで生活貧困層を救おうとしています。

ただ、目の前のお金が多少増えたからといって、子どもの体験に回そうという考えは、余裕がない限り、生まれてきません。

体験のバウチャーチケットのようなものを配るなら改善されるでしょうが、現金の給付では何に使われるかはわからないのですから。

もっと、体験を増やすことに価値がある、得られないことが人生に大きな影響を及ぼすという話を世間の人たちが理解を深めてもらう必要があります。

『体験格差』の話を一人でも多くの人に理解してもらい、体験にかかるコストを広く薄く負担できるような仕組みを求めたいと考えました。

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投稿者プロフィール

安斎 輝夫
【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。