最近、私の身辺で発生した話を掘り下げて考えてみます。
どうして、被害者や悲劇のヒロインは、都合の悪い事実を隠してしまうのだろう、という話です。
あなたの周りでも、誰か思いつく人はいませんか?
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私は被害者!相手が100%悪い!の中に隠されている事実を忘れていないか
今の世の中、何か問題が起きると、善悪などの二択で物事を語られる場面に出くわす。
もしくは、どちらかの主張が正義で、相手が間違いという理屈で、立場の違い、考え方の相違を分断に持ち込み、周りも巻き込んでいくと、面倒なことが発生しやすい。
何も非がない被害者と、一部は非がある被害者にはどんな差があるのだろうか。
ここで大事なのは、相手が100%悪いという主張の中に、大事な事実が隠されている場合があるということではないだろうか。
自分にとって都合の悪い話を隠すことはバレてしまうもの
自分のことが一番可愛くて守りたいものというのは理解できる発想です。
だからと言って、相手が全て悪いと決めつて、自分にとって都合の悪い話を隠すのはいかがなものなのでしょうか。
時系列や事実を積み上げていくと、被害者側になんらかの隙があったり、誤解を生じさせるような言動があったり、といった話が埋もれていることは意外と多い。
もしかしたら、自分にも非があるのかもしれないという気づきがあれば、なおさら、隠そうという発想になってしまうのだろうが、第三者は、その点を見抜いてしまう。
自己防衛反応なのはわかるが、結果として、これがお互いの立場の相殺にとって、致命傷になることだってありえる。
「喧嘩両成敗」なんて言葉があるけども、結果として、一方だけが100%悪いなんて理屈は、とても少ないのが現実です。
話の中に矛盾があるから冷静に聞けば違和感が生まれる
被害者感情が高まると、全ての相手の言動が悪として決めつけて、ストーリーができあがるのだけれども、ここに盲点がある。
例えば、相手が好意を持って、毎回、食事などをご馳走してくれる人に、下心がゼロなはずはない。
その過程を一度も断っていないのに、自分は好意を寄せられて迷惑だと騒ぐような話。
最初から、誘いを断るとか、自分の分は自腹で払えば、問題は生じないケースなのに、どこかで一線を相手が超えたら、犯罪的な迷惑行為だと揶揄しても、どこまで守っていくのが妥当なのかは、冷静な判断が求められる。
自分を主人公にして悲劇のヒロイン的な被害者を演じていると、この矛盾点に本人が無自覚になるということが、発生する場合がある。
悪意はないのだろうが、自己防衛の過剰な反応と見ることだってできる。
若い頃、女性に振られた時、相手を悪者にしたい感情に駆られた
私だって、若い頃、女性に恋をして、必死に想いを伝えてものの振られた経験はあります。
残念で悔しい気持ちが残り、いつの間にか、大好きだった相手を悪者にしたい感情に駆られたことがあります。
もちろん、その思いを誰かに伝えたり、相手に報復するような行為はしませんでした。
だって、相手の女性にとって、私に魅力がなかったのは事実であり、他の男性を選ぶという権利があるのは当然です。
言葉にして、振られた以上、それを無理やりひっくり返そうとか考えても、何も生まれないことぐらいの分別はあったようです。
でも、一時的には、相手が悪者で、自分は被害者的な存在だと勘違いしそな心情に襲われたことだけは覚えています。
やはり、人間の自己防衛的な反応なのだと思いますが、どこで踏ん切りをつけるべきなのかってことが、ものすごく大事なことなのでしょう。
被害者は守られるべき存在だが、そこに大事な事実を隠してはいけない
被害者である以上、守られるべき存在なのは事実です。
ただ、被害者だったとしても、大事な事実を隠して、相手を加害者として断罪すればいいという話までいくと、間違っていると考えるべきでしょう。
大事な事実こそが、根本原因を誘発していることだってあるわけですから。
隠したい気持ちはわかります。
被害を受けた側の隙だと批判されたら、心が苦しいから。
でも、加害者側に誤解を与えるような行動をしていたのが事実であれば、それを隠すと問題になりますよね。
もし、対人関係で揉めてしまうならば、この都合の悪い事実を隠さないという姿勢がないと、自分が第三者に信用されないかもしれないという側面を忘れてはいけません。
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投稿者プロフィール
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【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。