【開催レポート】著者登壇『最強Apple フレームワーク』発売記念講演会 いまアップルを選ぶべき理由(サードプレイス・ラボ 第92回)

起業率2年連続日本一の実績を持つiU情報経営イノベーション専門職大学(iU大学)の必須授業で生まれた本『最強Appleフレームワーク──ジョブズを失っても、成長し続ける最高・堅実モデル』(松村太郎・德本昌大著)が、2024年8月6日に時事通信社から刊行を記念して、著者登壇の講演会として、ブックハウスカフェ(東京・神保町)にて、サードプレイス・ラボを開催いたしました。

(2024年8月30日開催)

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本書『最強Appleフレームワーク』について

カリスマ経営者のスティーブ・ジョブズ亡き後、アップルの未来は悲観されていましたが、その後もアップルは快進撃を続けて成長し、ジョブズ時代よりも売上を伸ばしていることをご存じでしょうか。アップルは、世界で初めて、時価総額3兆ドル企業になりました。

その成長理由は、ビジネスにおける堅実な「フレームワーク」を作り上げているからです。

「フレームワーク」とは、「枠組み」や「構造」のこと。「ビジネスフレームワーク」は、共通して用いることができる考え方や、ある情報や情報を分析するための方法論、問題解決の道筋、戦略立案のテンプレートなど、多種多様なものが存在しています。

アップルは、このフレームワークが洗練されており、究極ともいえるものであるから、世界最高の企業になることができたのです。

アップルの数々のフレームワークを知ることは、持続可能に成長し続ける堅実な経営戦略を知ることであり、ここに「すべての成功モデルがある」と言っても過言でないです。

本書は、次世代のリーダーに向けて、iPhoneなどのアップル製品を題材に、アップルの本国・米国の役員へのインタビューとエピソードを交えながら、17のフレームワークを読み解いた、世界的に見ても類のないアプローチにチャレンジしています。

今回、著者の松村太郎・德本昌大に、本の内容のエッセンスを語ってもらう講演会として、多くの方にご参加いただけました。

『最強Appleフレームワーク』について概要

『最強Appleフレームワーク──ジョブズを失っても、成長し続ける最高・堅実モデル』(松村太郎・德本昌大著)の目次から紹介しましょう!

序章
█ アップルを追いかけた20年のストーリー
█ iUの必修授業の教室から生まれた
█ ビジネスフレームワークとは?
█ なぜアップルなのか?

第1章ビジネスを読み解く、超基本フレームワーク
[01]「マトリクス分析」「ポジショニングマップ」自分の企業や製品の位置づけを一発で理解し伝える
[02] 「SWOT分析」環境分析から戦略を導き出す超基本フレームワーク
[03]アイフォーンはいかに「キャズム」を超えたか?―市場規模と「イノベーター理論」で、マーケティング戦略を組み立てる超基本フレームワーク

第2章 イノベーションを理解し作り出すフレームワーク
[01]顧客のニーズとウォンツを満たす「4P分析」で戦略を作る
[02]アップルのヒット商品は、正しくプロダクトアウトができる「デザイン思考」で生まれる
[03] 無関心な人々の行動をまるっきり変えてしまう「行動変容」
[04]アップルウォッチが経験した、行動変容の瞬間

第3章 圧倒的に成功する現代のビジネスモデルとなるフレームワーク
[01]「今日から発売」を実現する最強バリューチェーンと、その進化
[02]シリコンバレーの勝ちパターン「マルチサイドプラットフォーム」戦略
[03]「サブスクリプション」によって、「ライフ・タイム・バリュー」を最大化する
第4章 マーケティングを理解するためのフレームワーク
[01]「顧客満足度」には、どんな意味がある?
[02]「仲間はずれ」と「連帯感」をマーケティングに活かす
[03]「5フォース」で分析する、昨日の英雄は今日の敵


第5章 組織を加速させるフレームワーク
[01]「パーパス」を示し、気候変動対策を「KGI」と「KPI」で着実に前進させる
[02]「集合天才」とリーダーシップ
[03]「心理的安全性」がある組織によるイノベーション

フレームワークについて語られている本はありますが、通常は複数の企業からピックアップすルものが多いのではないでしょうか。
この本は、Apple1社に限定したフレームワーク本です。これは特筆すべき点です。

二人の登壇者(著者)について

『最強Appleフレームワーク──ジョブズを失っても、成長し続ける最高・堅実モデル』を共著で出された二人の登壇者について

登壇者(著者)の簡単なご紹介をします。

松村太郎さん

ジャーナリスト / iU 情報経営イノベーション専門職大学 専任教員。
X:https://x.com/taromatsumura

徳本昌大さん

ビジネス書の書評ブロガー 複数の企業の取締役・アドバイザー、iU大学(情報経営イノベーション専門職大学)の特任教授。
X:https://x.com/masahirotokumo

お二人とも、Apple製品とそのビジネスについて熟知しており、自らの情報収集をアウトプットして、より多くの人に届けてきた方です。

現在は、情報経営イノベーション専門職大学で学生に教えているという立場は共通しています。

今どき、面白い環境で学生に教えている前段の話も盛り上がりました。

ChatGPTを使いこなす学生、ベンチャー経営者とともに楽しみながら、必死に教えている様子が伺えました。

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準備・段取りも大変でしたが、ピンチだったのは台風上陸

出版記念イベントを盛り上げたいという気持ちは、私自身にあるものの、難しさも感じて開催しています。

出版日とイベント開催日のタイミング問題

イベント開催側は、集客も含めると一定の期間は必要ですが、出版の段取り状況は、予定に合わせざるえません。

ただ、出版は色々な事情で予定より遅れることもあるのです。

以前、理央周さんの出版イベントで、この事例が起こりました。

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マーケティング論を分かりやすく説く理央周さんが、「売れない問題」の原因はどこにあるのか、考えるヒントをさまざまな事例から解説された新刊『...

イベント(サードプレイス・ラボ)が出版日の前に来てしまったケースです。

サードプレイス・ラボ主宰の私が出版社の人間ではないだけに、予測ができない展開は避けて通れません。

会場で、本を渡せる(売れる)のか、持参してもらえるか問題

紙の書籍を何冊も運ぶのは、骨が折れますから、私なのか、著者なのか、出版社の方なのかが、一定数のボリュームを持ち込む必要があります。

ペイ系の決済を求めたい人からすると、ほぼ、現金で本を受け渡したい事情なども踏まえると、なかなか大変です。

持参してもらうと、著者にサインを求めるので、この時間を確保することも運営上、どうなるか、様子を見ながら、時間調整が必要になります。

当日の天候と交通アクセス問題

今回、予想できなかったのが、関東地方への大型台風の上陸するか、しないか問題でした。

オンライン開催ならば、通信環境さえ維持できれば問題ないのですが、リアルの会場開催となると、事情が大きく異なります。

まず、会場が利用できるのかという確認。

次に登壇者が会場に無事に到着できるのか(帰れるのか)という大きな問題。

そして、参加者が会場に足を運べるか、運べないかの判断の揺れ。

これらが前日から当日に向けて発生したので、私としてはバタバタでした。

延期をすることが必要なのか、など、頭を痛めていたのも事実です。

なんとか、開催できたのは強い運を皆さんが持っていたということだと胸を撫で下ろしています。

Appleとはなんぞや、から始まる

松村さんから、Appleの会社に関する解説からスタートします。

Appleは、i-phoneと各種サービス部門、Apple Watchの会社である、と決算書をもとにわかりやすく話をしてくれます。(バリューチェーン分析)

あんてる
コンピューターの会社だったのにね、アップルって!もはや違う会社だよね!

若者は、顧客体験として、3−4年前は、Spotifyで音楽を聴いていたのに、最近は、Apple Musicを使っているという話は、ユーザーの声をしっかりと聴いている点は注目でした。

教えるだけでなく、教えられている感覚を二人が持っていルことが、すごいと感じました。

プロダクト(商品)にこだわるだけでなく、サービスにも注力してきたことで、Appleが成長してきたのだと理解できました。

17のフレームワークを全て語れないがエッセンスを聞く

Appleを取り上げた17のフレームワークは本の中に譲るとして、当日、オンタイムで聴いてもらうために、オフレコな話も含めて、楽しく伺えました。

フレームワークを学ぶことは、今の時代、比較的容易になりましたが、自分ゴト、自社に置き換えるとうまくできないのではないか、取り上げられたフレームワークと事例の組み合わせがハマっただけではないのか、と誰もが考えてしまいがちです。

多様な方が集まり、集中しながら二人の話から学ぶ大人たちの姿。

この内容を20歳前後の若者が聞けるというのは、貴重な経験になっていることが伺えました。

2025年以降、この本を授業の教科書本として展開することには納得できました。

今回のイベントは、ログミーの記事にアップされました!

開催レポートのサイドストーリーばかりをブログに書いているかというと、スペシャルな二人の対談は名前の声で伝えないといけないと感じているからです。

これは表向きの理由で、ログミーに当日のアーカイブを元に記事にしてもらったので、私が書くよりも、秀逸な仕上がりになっているので、そちらをチェックしてもらいたいという、投げやりな心境です。(すいません)

松村太郎の #マツムラボ にて、3分割で当日の様子がYouTubeで公開されております。

是非、お時間を取って、じっくりと見てもらいたいです。

※私の声は、マイクからかなり離れているので、聞き取れないと思います。

Part1

Part2

Part3

▲当日のアーカイブ動画です。お時間がある時に見ていただきたいです。

参考サイト

今回のイベントは、ログミーで5本の記事にアップされています!

著者登壇『最強Apple フレームワーク』発売記念講演会 いまアップルを選ぶべき理由

▼1記事目

「テスラの何がすごいのか」がわからない学生たち 起業率2年連続日本一の大学で「Appleのフレームワーク」を教えるわけ

▼2記事目

ティム・クックがCEOになって以降のAppleの時価総額の上昇 ジョブズ亡き後も成長し続けるビジネスモデル

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▼5記事目

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投稿者プロフィール

安斎 輝夫
【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。