長く付き合ってきた同僚への鎮魂歌(レクイエム)を残す

今日、とてもショックな出来事が起きた。

20年以上、長く付き合ってきた同僚が亡くなった。

病気なのか原因はわからないが、一人自宅で。

そんな彼への鎮魂歌(レクイエム)をブログに残しておこうと決めた

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出会った頃は、初級シスアドを持つ、人のいいお兄さんだった!

私が彼と出会った時期を明確に覚えてはいない。

調べてみると、2003年入社だというから、私の新卒入社6年目だったから、勢いある、やんちゃなスタイルで、生意気ざかいで仕事をしていた頃になる。

彼との接点は某先輩が、私のことを紹介してくれたことに始まる。

「こいつ、初級シスアド持ってるんだぜ!すごくないか?!」

2009年に廃止された初級システムアドミニストレーターは、300分の試験時間を持つ、国家資格でした。

とても、「初級」と簡単に片付けるべきではなくて、「上級」ができたから、便宜上、初級と名付けられたのだと言います。

私も、興味があったので、本屋でテキストを買ったものの、前半の内容で挫折して、受験しなかった資格です。

※その後、ITパスポートは取得しましたが、初級シスアドの簡易レベル版です。

彼は、前職の必要性に迫られたのか、初級シスアドの資格を持ち、転職してきました。

毎日、人に対面で会い続ける仕事。

ルーティーンでありながらも、一人一人と向き合い、説明をし、話に耳を傾ける日々。

その仕事を彼は何年か続けていきました。

人が良いために、ストレスを溜め続けたのは間違いない

彼の仕事は、複数の拠点を跨ぐこともあり、人が良いためか、首都圏内各地を毎日のように場所を変えて、働いていました。

周囲のわがままの皺寄せで、だいぶヘビーな勤務シフトだったと聞きます。

少し、面倒そうな相手だと、彼に任されるという役回りもあり、それを乗り終える力量があったのは事実。

一方で、そんな押し付けられても乗り切る性格と人の良さが、プラスに働くとは限りません。

その後、いくつかの部署で、さまざまな仕事をして、成果が出にくいことを厳しく、叱責されている姿も見ましたが、乗り越えている姿を覚えています。

身体の老化、健康の悪化が彼を蝕んだ

彼と一緒に仕事をする機会は、社内公募に申し込んだことにあります。

私は、望んだポジションではなく、正直、がっかりしての異動でしたが、彼は望んでいた仕事だけに満足そうにしていて、二人で祝杯をあげました。

「行列ができるセンターになろうぜ!」

今思うと、笑ってしまう話を夢のように語っていました。

その後、私も彼も仕事や役割が変わっていくのですが、年々、体調の悪さを口にするのを聞く機会が増えました。

中年になれば、子供と家庭の話か、健康の話にシフトしていくのは必然とはいえ、彼は、内臓も弱くなっていたらしく、病院にかかり、薬をもらっていました。

「こんなに身体が弱いと思ってなかったよ」

とはいうものの、話を聞くたびに不調の部位は変わっていました。

久しぶりに顔を見たら、明らかに表情が変わっていたので、色々と話を聞くと、彼のメンタルの異変に気づきました。

「イライラするんだよ!頭も痛いし、気持ちも落ちてる」

プライベートの全ては知りませんが、彼は、心身ともにダメージを負っていたのは間違いありません。

結局、一定期間の休職を余儀なくされました。

ある日、通院帰りにオフィスで見かけた彼の両手には大きなビニール袋が。

「これ、全部薬なんだよ!漢方とかも入ってるけど」

明らかに、スーパーで買い物に行ったようなボリュームに、正直驚きました。

「そんなに色々、処方されてるのはどうなんだろう?産業医とか、薬剤師さんにちゃんと聞いた方がいいよ。飲み合わせとか、よくわからないけど、ほどほどにしないと、薬も身体にとっては毒なんだから。」

と伝えたのは覚えています。

最後に話をした昨年末のこと

定期的に、仕事の話をオンラインでしたり、お互いの近況を話していた関係でした。

昨年末、年末の挨拶を兼ねて話をしていたところ、元気が感じられませんでした。

「大丈夫?年末年始はゆっくり過ごした方がいいよ。」

「うん。実家でのんびりしてくる。」

「良い年を」

彼は、仕事や組織に悩みを抱えていたのは知っていましたが、まさか、こんな形で年始にお別れが訪れるとは思いませんでした。

最後に直接、顔を合わせたのはいつの日だったか、思い出せません。

どうして、一人自宅で息を引き取ったのか

一人暮らしで、職場関係者と連絡が取れなくなったので、一人で息を引き取ったのは間違いなさそうです。(現地に足を運んでないですし、関係者の話から想像)

仕事始めの初日は問題なく、2日目に38度台の熱を出して、病院に行き、インフルとコロナの検査を受けて、陰性だったが、体調が良くないので、翌日も休みを前提にしたいというメッセージが最後。

それ以降、誰とも連絡が取れた様子がないそうです。

陰性の結果を出した医療機関、関係者の責任とは言えないですし、適切な薬の処方もあったのでしょう。

もちろん、既往症などもあるし、本当の死因はしっかり調べないとわかりません。

一人暮らしの彼にとって、本当につらい時に、誰かに助けを求められなかったのか。

家族とは離れて暮らしていたし、パートナーがいたわけではない。

今までは、体調が悪くてもなんとか乗り切ってきたはず。

でも、今回は、救急車を呼ぶ力も残っていなかったのかと思うと、切なくてたまらない。

大きなショックを感じながら、彼のご冥福を祈るしかありません。

どうぞ、安らかに。今までありがとう。

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投稿者プロフィール

安斎 輝夫
【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。