父の命日には、あの夏の出来事と「心の対話」を思い出す

真夏になると、暑さにやられながら、しっかりと休みを取ることを大切にしていますか?

日本のお盆休みは八月中旬あたりに、皆さん休みを取る方が多いはず。

私にとっては、その時期にお墓参りもさることながら、遅々の命日がやってきます。

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1994年の夏の日の出来事

一浪を経て、大学に入ったばかりの夏の思い出は、私の人生の中でも異質な記憶です。

本来ならば、サークルの合宿やアルバイトなどやりたいことが山ほどあったのたから。

前の年が冷夏だったけれど、たぶん、この年は暑い夏だったらしい。

突然、父親の肺がんが発覚から死までの短期間

その年の春、私は、一浪して大学に進学。

父親が入学式というセレモニーに足を運んだのは、この時が最初で最後でした。(武道館という会場に惹かれたのではないかと推察します)

その前後の時期、夜中に咳き込んで、シーツに液体(血ではない)を吐き出している様子も覚えています。

呼吸が苦しいことがあったため、病院に行き、肺のレントゲンを撮ってもらうと、完全に白い跡が広がる状態でした。

七夕の日に地元の病院に検査入院をして、2週間後には、東京女子医大病院に転院しています。

この辺りの展開の早さには驚きました。

転院後、1ヶ月も経たずに、この世を去ることになるなんて、想像もしていませんでした。

余命宣告よりも、明らかに短いエンディングを迎えたのです。

肺がんになるほど、タバコを吸い続け、メッキの仕事の影響もあったのかもしれない

父親が肺がんになった理由は、明らかに、タバコの吸い過ぎが原因だと考えています。

本人も、1日2箱以上、ひっきりなしに吸い続けたタバコを辞められない習慣が、健康を脅かすことは想像していたようです。

また、父親の仕事が工場でのメッキ工員だったこととも関係性があるのかもしれません。

若い頃からタバコを吸い続けて、台所(昭和なので、キッチンとは言いません)の周りが、タバコのヤニだらけになる家に住んでいたわけで、身体に異常が出ないはずはありません。

趣味らしい趣味もない父親にとって、タバコだけが自分の気持ちを安らげる方法ならば、禁煙なんて考えは浮かびもしなかった人でした。

考えてみると、40年以上、吸い続けたのですから、丈夫な身体であり、肺も頑張ってくれていたという意味で感謝したいです。

入院中もタバコを吸っていた父(やめられない姿)

短い入院生活中も、休憩スペースで、病院関係者の目を盗んで、タバコを吸っていました。

息苦しかったり、つらい状態なのに、それでも、辞めることがでいないのは、ニコチン中毒者だったと言わざるえません。

「黙っておけよ」

などと、私に言ってましたが、周りから見ると、そこまで吸いたいなら勝手にしてくれ、という思いだったのではないでしょうか。

あの夏を必ず思い出すのは、強烈な記憶と私への警告

あの夏、転院後、母親が心労で倒れて、私と叔母の二人で看病をする日々が続きました。

私の誕生日に一緒に食べようと持ち込んだ、鰻重を私の分まで食べたのが、最後の食事だったと覚えています。

それから2週間弱、毎日、病院の個室に管に巻かれた父親のそばで時間を過ごした私は、院内の食堂のメニューも食べきり、自動販売機のパンなども食べ飽きるような生活でした。

当然、真夏なのに、冷房の効いた病室にいると、季節は感じませんでした。

耳をすませば、かろうじて、蝉の鳴き声らしいものが聞こえたような気がします。

亡くなる前日の夜、叔母と二人で病院近くのラーメン屋に行ったことを思い出します。

もうすぐ、父親がこの世を去るまでカウントダウンしている感覚。

父親が私を連れて行った最初の外食が、札幌ラーメンのお店で、味噌が濃過ぎて、水を飲み過ぎて、お腹を壊した記憶が蘇っていながら、ラーメンを食べながら涙が出ていました。

夜中に父親の繋がれた管の数値は下がり続けて、心拍も止まりました。

60歳というタイミングでの父親の死と、タバコだけは吸うなという、たった一つの約束(警告)を、いまだに私は守って生きています。

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今でも、父の命日(8月12日)になると、この夏の出来事を思い出して、仏壇に手を合わせています。

「俺は約束を守り続けて生きてるよ」と話しかけながら。

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投稿者プロフィール

安斎 輝夫
安斎 輝夫
【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。