【映画】「雪風 YUKIKAZE」(2025年公開)生き残った幸運艦は、私たちに何を伝えてくれるのか

史実に基づく戦争映画を見ても、現代の日本人は別世界のことに感じてしまうのは間違いない。それだけ平和な時間が長く続いてきたという証明なのだから。当時のことを語れる人は減り続けて、いつか、誰もいなくなってしまう日は、そんなに遠くない。

駆逐艦「雪風」という、雪風を世界一の幸運艦に焦点を当てた映画「雪風 YUKIKAZE」をAmazonプライムビデオで視聴しました。

参考サイト
映画『雪風 YUKIKAZE』 主演:竹野内豊で製作決定! 2025年8月全国公開!!

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奇跡・運としか言えない存在が「雪風」

太平洋戦争といえば、戦艦大和に思いを馳せる人がたくさんいます。

当時の日本の技術力・予算を注ぎ込んだ、大型戦艦であり、悲しいまでの末路からすると、人気があるのは当然ですが、駆逐艦「雪風」も、沈まずに、味方を救助していたという前提で、この映画は作られています。

あの当時、ほとんどの軍艦が海の藻屑となった中で、終戦後まで復員船などの時期も含めて、長く生き残っただけ、十分に奇跡の船と言われても当然の存在です。

運を支えたのは乗組員と艦長の判断ではないか

雪風の艦長・寺澤一利を竹野内豊が主演として演じ、戦争映画の船のシーンでは必ず登場するとも言える、頼れる先任伍長・早瀬幸平役に玉木宏。

この配役だけ、正直、他のキャストは霞んでしまいました。

昨今の戦争モノの作品は相手国の関係者の目線も入るものの、この雪風 YUKIKAZE」では、余計なものが排除された、主観的な作品でした。

史実として、幸運艦と言われつつも、周囲からは死神だと言われたという雪風。

結果として、生き残る船に対してどう見るのかは、立ち位置によって変わるのでしょう。

戦闘シーンもあるものの、あの時代の海軍の一員として何を考えて、どう行動したのかを想像するには十分な魅力に溢れています。

邦画として陸軍・戦闘機よりも軍艦・船が多いのはなぜなのか

戦後から描かれた戦争映画の中で、当初は陸軍の兵士の戦いや、戦闘機、特に、ゼロ戦へ焦点を当てるものが多かったような気がします。

数字として正確には調べていないものの、累積で考えると、海戦・軍艦を描く作品が多いのではないでしょうか。

技術的な面なのか、コストなのか、人と人が船という限られた空間の中で、やり取りをするシーンが映える空なのか、理由は分かりません。

日本が島国で海に囲まれていることで、ロマンを感じやすいのかもしれません。

今は、映像技術によって、戦闘シーンはリアルに描けています。

ただ、残酷な場面になりやすいので、現実よりは絞っているのだと想像します。

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メンテナンスと規律、訓練を重んじていたから生き残れた

駆逐艦「雪風」が最後まで、沈まずに過ごせた理由は、幸運なだけではないと捉えます。

故障や被害を受けても、早々に対策を打てた乗組員の技術力、日頃のメンテナンスの良さ、それれを担保するための組織としての規律と訓練が支えていたのではないでしょうか。

この点は、今、企業・団体などの組織が成長と維持をするために、不可欠な要素が盛り込まれています。

見栄えの良さ、スケールや能力に頼るのではなく、日頃の判断、行動を大切にすること。

結果として、沈まないで過ごせたという幸運を掴めたのが、「雪風」だったと私は考えます。

是非、経営者や組織のトップ、ミドルに限らず、誰もが考えて欲しい要素が盛り込まれていた映画でした。

造船業を強化しようとしているが、目的はどこにあるのか

2026年、政府のトップは、日本の造船業を強化(正確にいえば、復活)しようといています。

当時は、世界で戦うために、という強い意志で、優秀な技術者、乗組員などが、数多くいたであろう、造船業ですが、日本の現在の地位は下がっています。

おそらく、目的を失ってしまったために、造船は大型輸送のタンカーに限られるでしょうし、その技術が国防に使われるとしても、資源も乏しく、人口も減り続けている国にとって、どこまで有効なの打ち手なのか、分かりません。

造船の技術だけで勝負するには、心許ない気がします。

明確な目的、ゴールを抱いて、取り組まなければ、人を巻き込んで、チャレンジすることはないのですから。

映画「雪風 YUKIKAZE」を見ながら、そんなことを考えてしまいました。

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安斎 輝夫
【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
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