働き方は、固定安定型からシフトチェンジする
働き方改革の議論で、リモートワークへの注目が高まっている雰囲気を醸し出しています。
それって、正しいのですか?場所を変えれば、通勤をやめて、在宅や家から近いシェアスペースで仕事をすれば満足なのですか。
もちろん、通勤時間が0になるならば、ライフスタイルも変わります。企業も交通費負担がなくなりますし、オフィス環境の充実に気を配る必要はありません。場所や環境は働き手が選ぶのですから。
本質的な議論がリモートワークでいいのでしょうか?
場所を変えただけで、固定安定型の仕事をするのが変わらなければ、本来の改革とは名ばかりな印象が残ります。
1人が1つの組織に属して専任で行ってるとしたら、時代に置いていかれています
「◯◯部のAです」
社内で他部門と仕事をする際、自分の紹介は所属先を語り、自分を伝えます。
顧客との挨拶、異業種交流界で名刺交換する場合は
「△△株式会社のBと申します」
というのが標準パターンです。
所属の欲求により、個人が安心するのは間違いありませんが、仕事に関しては、所属の価値は確実に下がってきています。
所属先の価値よりも、個人のスキル・経験など提供できるものが問われているからです。
社内でプロジェクトは増えたけど、兼任してませんか
社内で、あるプロジェクトが始まるので、メンバーとして召集されるという経験をされる方も増えています。
部門間の壁を越えて、ある目的のために集まったメンバーの集合体でプロジェクトをスタートさせる。なんだか、とてもカッコイイ感じがします。
待ってください。
あなたは、所属を外れて、100%プロジェクトの業務に専念していますか?
本来の業務を少しだけ削る、もしくは、プラスして、プロジェクトに参加していませんか。
結果として、お手伝いのような、軽い関わり方で動くプロジェクトチームは、リーダーが優秀でなければ、まず失敗します。
プロジェクト兼任では、役割が曖昧になるので、期間限定の専任として活躍できなければ成果は伴いません。
プロジェクトを立ち上げる関係者の方は、この点を、肝に銘じてください。
収入も伸び悩むから副業ですか?複業にしないとダメじゃないですか?
ビジネスパーソンも給料アップができずに、生活面や将来の不安から、副業にチャレンジする人が増えています。
終業後に短時間のアルバイトをする人。土日に結婚式の司会をやる人。アフィリエイトなどのネット広告で稼ぐ人。スタイルはまちまちです。
副業といえば、本業のおまけ的な仕事、お小遣い稼ぎのイメージがしてしまいます。
それが働き方改革なのですか。副業解禁って、結果として労働時間を分散したものの、個人の総労働時間を増やしているのではないでしょうか。
そもそも本業1つ、副業1つでなければいけないという法律はありません。
経営者であれば、複数の企業を同時に経営する人がいます。
フリーランスであれば、複数のクライアントの案件を請け負って、収入を確保しています。
まれに、自由業と呼ばれる人たちは、必要に応じて、複数の仕事を少しずつ担い、トータルで収入を確保するという方もいます。(だからこそ、何屋さんなのか不明と言われがち)
芸能人やタレントだって、テレビ出演だけでなく、イベント参加、グッズ販売、店舗経営など多角的に活躍する分野を広げている方が多いです。
個人が1つの組織に属して、1つの仕事だけに集中していれば幸せになれる、という幻想が壊れたのです。
リンダ・グラッドンの『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)
復業ということは、このパラレルワーカーのスタイルを指しています。
サードプレイスと働き方の関係
仕事でも家庭でもない第三の居心地の良い場所=サードプレイス
この基本は変わりませんが、働き方という切り口でサードプレイスを考えた場合、どうなるのでしょうか?
1つには、仕事以外をサードプレイスと限定してしまうと、趣味や余暇の世界に偏っていしまいます。
パラレルワーカーのように、メインとなる以外の仕事、働き方は、収入確保よりも、自分自身が本気で楽しめるものに絞って、ニコニコしながら取り組めるものであれば、居心地が良いと感じないでしょうか。
結果として、ボランティア活動になるかもしれません。結果として、そこで育んだ人脈やネットワークから新しい仕事の種を見つけることだってありえます。
誰もが天職の仕事について、100%満足しているならば、復業(パラレルワーカー)をやってみましょう、とは言いません。
資産運用や、不動産投資だって、収入に繋がる可能性があるので、そちらに注力しても良いのです。あくまで、あなた自身が楽しいならば。
ただし、将来への不安から、投資を無理矢理学んでチャレンジしようとしても、基本がワクワクと楽しめないならば、ストレスになるのでオススメしません。
サードプレイスが複数あってもいいのです。
例えば、1つは、ディズニーランドに行って楽しむこと、もう1つは、地域コミュニティ運営に関わること、もう1つが自分の経験を文章にして電子書籍として売ること、などの組み合わせだって十分にありえます。
限定したり、ルールで縛り付けてしまうような環境に対して、個人が我慢できない時代です。
だったら、無理をせずに、やりたいことに振り分ける時間や労力を確保できるような生き方をしましょう。日常に疲れて、鏡に映る顔に残念な思いをするのはやめましょう。
これがサードプレイスと働き方の関係性のなかで私の意見です。
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投稿者プロフィール
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【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。