倫理観をもって価値観の多様性を受け入れる人間であろう

ニュースの中心は、犯罪と暴言・謝罪の嵐になっている

いつの時代も一緒かもしれないけれども、ニュースは事件・事故のネタが中心です。

こんな悲惨なことがあったのかと愕然としたり、その背景が闇だと片づけられてしまう。

そのうちに、次のニュースネタが走り、消費されていく。

犯罪に関する情報は人の感情を揺さぶりながらも、当事者でなければ忘れ去られていきます。

ここに加えて、最近、多いのは暴言・失言の類。

そして、社会的圧力として、正義を翳す特定できない人々の声を重ねていき、謝罪のゴールに至る。

私は、このパターンがどうも気に入らない。

まず、犯罪は問答無用で悪いことであり、許されるべきではない。

ただ、この話題は、途中で本質から逸れて、家族や関係者、組織へ刃を向けていくことが多い。本質ではない、注目されるポイントがあると、誰もがそこを突くようになります。

自分は絶対に犯罪者にはならないのだから、相手は悪で、どんな過去やプライバシーを暴こうが正義であるというムードを、メディアとコメンテーター、大衆で作り上げていく。

度が過ぎると、集団リンチに感じます。

悪いことをしたら、どこまでも、みんなで叩けばいいという風潮。

暴言や失言は謝ったり、撤回すれば済む話なのか

政治家や著名人の暴言や失言。

日本に限らず、自由な発言をする人が多い。

発言内容に問題があり、偏見や誤解がある場合は、訂正するのは正しい。

この言葉狩りも、一気呵成に進むことが多い。しかも、叩く側が匿名のネットアカウントのハンドルネームであったり、人の意見に乗っかるだけで、本来何も考えてないで、お祭り騒ぎをしたがる。

暴言・失言をした人間も浅はかだけれども、集団で同じ意見を盛り上げて、相手を追い込むやり方は、一歩引いてみると、どうにも不自然な感じがします。

あなたは、人生で誰に対しても暴言や失言をしたことがないのですか?

誰だって、程度の差はあれど、経験している話。当事者同士で解決できるものを第三者が盛り上げる必要なんて、どこにもない。

そもそも、暴言などを謝罪、撤回すれば済むのでしょうか。

発言には本人の意思が含まれています。相手をおもんばかる気持ちが少しでもあれば、口にしない言葉がオープンになってしまう。心の中にとどめ置いて済むのに、外に出してしまう。

私は、聖人君主ではありませんが、そこには、倫理観が欠けていることに問題があると捉えています。

時代や国で価値観が固まっていた時代と異なり、グローバルで多様性のある世の中なので、それぞれの違いを理解したうえで、言葉を選ばなければいけません。

自分と意見や考え方が違う相手が、正しくないとは限らないのです。

自分自身の価値観や判断が間違って、ズレている可能性を少しだけ考えてみませんか。

最低限の倫理観をもって、多様性に寛容であるスタンスを誰もが自然にもてれば、この「もぐら叩き」な世界を変えらると信じています。

もっと、世の中の美しかったり、素晴らしいことなど、心から感動できる目の前のことに、思いを寄せて過ごすと、今よりもハッピーな気持ちになれます。

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投稿者プロフィール

安斎 輝夫
【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。