名バイプレーヤー・大杉漣さんの存在感 「いつまでも夢を見てもいいと思っています」

主役ができる花形は役者としては素晴らしいです。一方で、多数の役を演じて、スパイスとして効いてくるような名バイプレーパーの存在は重要です。

故・大杉漣さんを偲びつつ書かせていただきます。

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大杉漣さんは遅咲きの役者

北野武(ビートたけし)監督に見出されて、93年に「ソナチネ」で注目を集めるまで、一般人に大杉漣という存在は、ほとんど知られていませんでした。

2018年2月21日に急性心不全で66歳の若さで亡くなってしまいました。前日午後9時頃まで千葉・富津市内などでドラマ「バイプレイヤーズ~もしも名脇役がテレ東朝ドラで無人島生活したら~」(テレビ東京系)の撮影に参加していたというのですから、突然の出来事すぎます。

彼は、45年のキャリアを持つものの、メディアで知られるようになったのは後半の半分にすぎません。いわゆる下積みというか、不遇な時代を乗り越えて、様々な役をこなしていきました。

魅せる技術 〜名バイプレーヤーの表現力〜

私の手元に年末まで捨てられない販促冊子が残っていました。

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何度も読みながら、考えさせられました。

大杉漣さんといえば、眼鏡のイメージの通り、かなりの近眼だったそうですが、配役によって、どんな眼鏡が合うのか、眼鏡屋を自らまわって探していたと言うのです。

あれだけ、色々な役をやるのだから、小道具はスタッフに任せるのかと思いきや、キャラクターを考えて、どんな演じ方、見せ方ができるかをとことんまで考え抜いていたのです。

出演した作品が500本以上ということは、500人の人間を演じたことになります。主役を張った代表作は、と聞かれると出てこないものの、映画・ドラマでは必ず、重要な役として登場してきた彼がいなくなるというのは大きな損失です。

演者は“演じる者”と書くけれど、目指しているのは演技を超えて、その瞬間を生きること。
言い換えると、自分が日常をどのように過ごしているかが試されてしまう世界だと思います。

名バイプレーヤーとして認められながら、彼は、必死に生きていた。その積み重ねを役に落とし込みながら、表現していたのです。

おそらく、この取材は、2017年後半に行われたものの、4月からの新国立劇場の舞台『1984』に向けて、新しいチャレンジをしようと心に誓い、準備を進めている心境をインタビューで締めくくっています。

僕は66歳ですが、いつまでも夢を見てもいいと思っていますし、表現の世界には夢があるものだと思っています。

冷静に見えながら熱い男、どんな役、仕事もこなし続ける姿は、プロフェッショナルでした。

どんな分野にも、新しいスター候補生は、世の中に次々と誕生して生きますが、長年、一線で重要な脇役を果たすことができる存在にもっと注目をしていきたいものです。

改めて、大杉漣さんのご冥福をお祈り致します。

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投稿者プロフィール

安斎 輝夫
安斎 輝夫
【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。