キャリアプランは不要だ!注目の人物:伊藤羊一の『やりたいことなんてなくていい。』で勇気をもらおう

やりたいこと、好きなことに夢中になれ!という流れがインフルエンサーを中心に叫ばれて久しい。

ところで、あなたはやりたいことってありますか?本当は、やりたいことなんてないのでは?

ここまで読んでグサっと突き刺さった方には、このブログ記事と『やりたいことなんて、なくていい。 将来の不安と焦りがなくなるキャリア講義』を読んでください。

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キャリアプランに拘らず、目の前のことに全力を出せ!

伊藤羊一さんといえば、Yhaoo!アカデミア学長として、リーダーシップ開発やプレゼンテーション・コミュニケーションなどを専門としている方です。

多くの方に注目される存在だけに、最初から、今のポジションを目指して、着々とキャリアを開発してきたのかと思いきや、全く逆でした。

むしろ、ダメな若手サラリーマンとしてスタートして、働くことも将来も見えていなかったとしたら、運の良さだけを感じますか?

彼の人生を振り返りながら、キャリアプランや、やりたいこと探しに悩むよりも、目の前のこと、仕事に集中してみろ!と訴える切り口から入る本でした。

やるべきこと、できることを積み上げて、突き抜けてしまえ!

伊藤羊一さんは、バルブ期に日本興業銀行に入社したものの、仕事へのやる気も感じない日々を過ごし、仕事恐怖症だったというエピソードは、今回、初めて知りました。

どこにでもいる、ダメ出しされる若手社員の姿そのものです。

そんな伊藤さんが、やるべきことに集中して、自分ができることを増やしていき、転職を経ながら、東日本大震災の経験からリーダーシップを学び取っていきます。

サクセスストーリーだから、当たり前じゃないかと思われるかもしれません。

伊藤さんの世代が若い頃、キャリア開発なんて考えがなく、社内出世争いが主流でした。

会社や上司に滅私奉公で尽くして、上のポジションに辿り着くのが、王道だったわけです。

伊藤さん自身、自分のやりたいことや志などを持たずに、なんとかやるべきことに食らいつき、その結果、できるようなことが増えて、突き抜けてきたキャリア・人生です。

経験の中からリーダーシップもコミュニケーションもプレゼンテーションも培った

伊藤さんのキャリアを語る上で、リーダーシップを学んだ時期は、東日本大震災での決断の日々であり、ポジションを得た中で、部下との関係性がうまくいかないコミュニケーションの葛藤があったそうです。

当然、プレゼンテーションは自らの訓練を積み重ねていくうちに、上手くなり、孫正義さんにも認められるような存在にのし上がっていきます。

行動と振り返りのサイクルを愚直に繰り返したことで、リーダーシップを鍛えた話などは、理想や型に拘る、普通のビジネスマンからすると、打算が入って無難にこなしたくなる行動に躊躇している人が多いので、驚くでしょう。

大事なのは、成功失敗という結果論だけではなく、なぜなのか、どうしてなのか、と行動の振り返りを丁寧に行い、次のアクションにつなげるというシンプルな行為を続けられた姿にあります。

このシンプルなアクションと振り返りの繰り返しこそが、伊藤さんのステージを大きく上げた要因だとわかります。

配属であれ、仕事内容であれ、100%の適性や満足はなくてもいいから、やってみよう

会社という組織に属していれば、ある程度の規模であれば、何らかの組織の中に配属されて、仕事を覚えて任されていきます。

数字が得意とは思わなかったのに、経理や財務の部門に回されてしまったり、細かい文言の正しい理解などは嫌いなのに、法務に配属されるなんて、普通の出来事です。

自分に経験がない、合わないからといって、すぐに逃げ出すのは簡単なのですが、ここで踏みとどまって、何らかの新しい経験・知識を得ておくことは人生で無駄になりません。

私の場合、短期間、無謀で無駄にしか思えない、データチェック業務を黙々とやらされた経験があります。

正直言って、面白くもないし、充実感も得られない地道すぎる仕事で、失敗すると損害が出るというプレッシャーを与えられる、生き地獄な環境での仕事でした。

この結果、今、味なチェック作業も短期集中で片付けることができるし、その場合の注意事項や指示出しも得意になりました。

こういう流れとルーティンだったら自動化できるのではないか、というアイデアも出せるようになっています。

あの苦痛な日々、もう数ヶ月続いたら、会社を辞めるか、気が狂いそうだった日々は、今の私の裏武器の一つに格上げされるためには、必要な経験でした。

不満足で納得できないことであっても、やってみる、慣れてみる、そこで学ぶということによって、得られる価値が絶対にあるのです。

やりたいこと、なりたい姿とかゴール設定ありきじゃない生き方は普通だよ

やりたいこと、なりたい姿、あるべき自分とか、個人にビジョンやミッションを強制する風潮には違和感がありますよね。

初めにゴールを決めて走り出せ!という考え方は間違いではありませんが、大事な部分が抜けています。

最初から誰だって、やりたいこと、Willを持って生まれてきたわけではなく、暗中模索なまま大人になってしまう人がたくさんいるという事実です。

それは、むしろ普通のことであって、目の前のことをとりあえずやってみて、考えて、工夫してとやっているうちに、思考が抽象化できたり、自分の道が見えてきたりするものなのです。

若者たちへキャリア開発として、キャリアプラン作りを無理矢理やらせる流れには、だいぶ無理があります。

目の前のことに夢中に頑張ることを軽視して、非現実的な夢を描いても、何も叶わない人は多いのです。

キャリアに悩む人、仕事に煮詰まっている人、是非、『やりたいことなんて、なくていい。 将来の不安と焦りがなくなるキャリア講義』を読んでみてください!オススメします。

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投稿者プロフィール

安斎 輝夫
【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。