母と娘って近い関係だけど、仲良しばかりではなく、対立する関係性も多いと聞きます。
同性とは言えども、世代・年代は違うわけで考え方や生き方が違うのは当然の話。
『母と娘はなぜ対立するのか』(阿古真理・著)を読んで考えてみようと試みました。
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現代(昭和〜令和)の女性の変化と母娘の関係性を問う
『母と娘はなぜ対立するのか』というタイトルから、どのような内容に至るのかと思って読み進めたら、ところどころで読むのを止めてしまった本です。
このタイトルが合っているのか?母と娘の対立の話以外が多く、現代の女性の変化の話が主流すぎて、お互いの対立は時代の違いみたいなオチなのでは、と思って、残念な気持ちになってしまったからです。
世の中の風潮に流されるのは仕方ないとしても、母と娘の関係はリアルで濃密なので、もっと個別事象から掘り下げてほしいと感じてしまいました。
一概にモデル化できない母と娘は多いはず
母と娘は、最低でも20歳近く離れており、場合によっては、40歳も違う可能性もあります。
その中で、時代や環境は大幅に変わり、母娘(親子)関係にも大きな歪みが生まれているのはわかります。
まず、母親は自分が育ってきた少女時代を背景に娘を捉えるので、自分と同等、もしくは、少しでも良い環境・生活を求めます。
ただ、母親の時代とは大きく異なり、「女性らしく」という価値観が変わっているだけに、娘が思春期を迎えるあたりで対立は深まります。
この対立は、母側の価値観・生き方の影響もありつつも、娘側の個性、友人関係、与えられている様々なもので違いがあります。
それだけに、この本のテーマは個別事象にならないとリアル感がわかないですし、総論的にまとめようとすると、どうも納得感が芽生えにくいと読者が感じるのは致し方ないのかもしれません。
同性だけに、お互いの価値観や考え方がぶつかる
父親と娘、母親と息子のような異性の親子関係であれば、お互いの価値観や考え方が違うのは当然として受け止められます。
一方で、父親と息子、母親と娘の関係性となると、お互い衝突の仕方が、自分自身との投影によるものなので、ガチンコになりやすいもの。
母親は自分が育ってきた過去にある程度縛られて、その良さ、悩みも娘も同じものだと捉えます。
ところが、現代の娘たちは、デジタルデバイス(スマホ、タブレットなど)を手に入れた時点で、情報収集力は、母親を凌駕してしまい、正しい情報も間違ったメッセージもストレートに受け止めてしまいます。
母親が娘に押し付ける言葉や考えは、もはや時代に合わなくなっていたり、娘の思考と合わなくなると、この対立は深刻になり、お互いが相手のことがわからないモンスターだと認識されていくのでしょう。
分かってあげられないのは、コピーとしての存在ではないから
いろいろな母と娘の話を、男性(父親)目線で聞いていると、あることに気づきます。
なぜ、お互いのことをコピーとして捉えようと無理をしているんじゃないだろうかと。
特に、母親側が、自分のコピー、しかも、自分以上に優れた存在にしようとして、押し付けている場面が多い気がします。
自分と同等、もしくは、それ以上になってほしいという親心はわかるものの、大人になってからの人生の責任は親には取れません。
アドバイスやヒントは与えても、押し付けないというだけのことだと分かっていても、母と娘という近すぎる環境だからこそ、難しいと言えるのでしょう。
もちろん、言いたいことを自由に言い合える同性という存在は、親友に近いものががあるのも事実ですが。
女性も、もっと自由に取捨選択できる時代になることを望む
『母と娘はなぜ対立するのか』を読み進めていくと、様々な切り口で女性の現実に焦点が当たります。
女性は、どこまでも束縛されたり、周りに押し付けられた価値観の中で、自由を選択できなかった歴史が長い存在だと気付かされました。
今の時代、いや、これから先の時代であれば、性差関係なく、もっと自由に自分の道、生き方や働き方を選択できるようになるでしょう。
その時に、女性の感性は大事だけれども、今までの女性のルールを上乗せてしてしまうと、男性社会は受け入れてくれないので、男女差の対立軸は消えません。
もちろん、男性側も女性への理解を深めること、女性の良さを真似するぐらいのスタンスは必要になってきます。
どんな母と娘も対立をしてでも、しっかりとした関係性を築いてもらいたいものですね。
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【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。