【サードプレイス】をつなぐブロガー@安斎 輝夫 です。
人気シリーズは長期であればあるほど、作家さんは大変なのは想像できます。
主人公たちが年齢は変わらないのに、時代だけは大きく変わるというギャップ感。
今回、ベテランの推理小説家、赤川次郎『三毛猫ホームズの復活祭 (光文社文庫)
三毛猫ホームズシリーズを読んだのは、本当に久しぶりでした。
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三毛猫ホームズが長生きしているのではなく、登場人物が変わっていないだけ
赤川次郎がミステリー作家として大活躍していたのは、昭和の終わりだったと記憶しています。
小学生だった私でも、ライトに読める推理小説を楽しんでいました。
三毛猫ホームズシリーズが令和になっても続いていることに驚かされました。
時代を捉えたオレオレ詐欺が織り込まれた作品に時代性は感じた
赤川次郎さんが大ブームだったのは、バブル前の日本だったのを覚えています。
推理小説のドロドロした人間関係や混みいったトリックなどが中心だった世界に、ライトな感覚を盛り込んだという意味で、赤川次郎さんの役割は大きかったのでしょう。
そうはいっても、当時は、スマホはないですし、パソコンが出てくる場面もなく、時間の流れはゆっくりだったし、登場人物の細かい設定も牧歌的だったような気がします。
シリーズ最新作が、オレオレ詐欺などを取り上げている設定などは、現代的に変わっているものの、登場人物たちは、気がつけば、私より年上のキャラクターだったのに、今は、おそらく年下になっているという感覚がなんとも言えないものでした。
今回の『三毛猫ホームズの復活祭 (光文社文庫)
シリーズを知らない人は読めない1冊なのだと思います。(三毛猫ホームズが登場する意味ってある?と感じる読者もいるはずなので)
50作も続いた作品の前半20作未満までしか読んでいない
私が、三毛猫ホームズシリーズを読んだのは、テレビの2時間ドラマを見て、面白いと感じて、数冊読んだのは、中学生の頃まで、平成の前半の話です。
恋愛も殺人などの事件も、ものすごくライトな会話調で進んでいく展開が、シナリオっぽく、個人のキャラクターを掘り下げすぎない点も嫌いではなかったのです。
ところが、私の本離れ、推理小説離れの時期から、縁遠くなってしまいました。
好きな作家、本のジャンルが小説よりも、実用書、ビジネス書、自己啓発書、専門書に変わったことで、読まなくなったのですが、その間も、変わらず、赤川次郎さんと、その根強いファンは、このシリーズを支えてきたことに感動を覚えてました。
赤川次郎さんに憧れて、小学生が推理小説を書いていた
私は、小学生の頃、赤川次郎さんの推理小説の世界に憧れて、自分でプロットを考えて、推理小説を大学ノートや原稿用紙に書いていました。
完全にスタイルが近いので、会話ばかりの展開で、情景や細かい点を描く文章よりも、台本のような作品ばかりを書いていたものです。
隠れた楽しい趣味だったのですが、ある時、気がつきます。
これを読んでも、登場人物のことも、事件の背景も丁寧に描けてないと、第三者である読者は理解できないものを書いていると。
他の作家を読んんだときに、細かい描写を読んでみると、情景が浮かぶのに比べると、想像力を勝手に用いないといけない、素人・子どもの推理小説の限界を感じたのは、中学生の頃でした。
この道では、自分の才能は磨けないかもしれないと諦めた私が、数十年後、ブログを書き続けているというのは、因果な話です。
それだけに、久しぶりに読んだ、赤川次郎ワールドは、昔のままだったことに喜びを感じつつも、今の若者に伝わる世界・空気感なのかは、正直わかりません。
長年現役の推理小説家として活躍を続けていることへの敬意
考えてみれば、半世紀近く、現役の推理小説家として活躍を続けている、赤川次郎さんの存在には敬意を持っています。
時代も変わり、読者も変わり、様々なものが変わっていくなかでも、自分のスタイルを維持しながら、書き続ける力。
70歳を超えても創作意欲を失わないという姿。
一度、是非、機会があれば、直接お会いして、話をしてみたい方です。
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投稿者プロフィール
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【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。