【映画】「太陽の蓋」を見ると、3.11と福島原発を多角的に考えながら、最悪の事態への対策が大事だと思い知れます

メジャーな映画というのは、大々的に予算をかけて、有名な俳優とプロモーションにコストをかけています。

東日本大震災の話であれば、映画「Fukushima 50」が強烈に印象に残っています。

それだけに、「太陽の蓋」は目立たない作品かもしれません。

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正しい情報がどこにあるのかわからないまま、危機的状況だったのが真実

2011.3.11 東日本大震災が起こり、福島原発事故による放射能問題が発生してから10年が経過しました。

あの時の事実や問題をしっかりと検証して、再発を起こさないこと、現在も続く問題を解消することを私たちは忘れていはいけません。

特に、あの時、正しい情報が日本という国家の中枢に存在しなかったことと、危機的状況への対策が整っていなかった真実は、語り継がなければなりません。

危機管理対策として情報は不可欠!現場の情報も専門的情報も入手できていなかった

太陽の蓋」は新聞記者が、正しい情報を得られない状況で格闘し、その後、丁寧に検証しようとした話を軸に作られています。

同時に、現地の福島の人々の不安、原発で働く人たちのリアル、放射能汚染について東京の人間が抱いた恐ろしさ、などを描かれた作品です。

極力、当時の菅総理や政府や官邸の動き、原子力行政の不安定さ、東日電力(東京電力)の本社と現地の連絡体制などを、可能な範囲でリアルに伝えていました。

全般を通して言えることは、当時、原発に関する危機管理体制が機能しきれないままで混乱していた様子が窺えます。

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希望的観測とリスク管理ができていなかった

映画「太陽の蓋」に出てくる、希望的観測で動いてしまう関係者と、情報不足で右往左往する側が浮き彫りになるのが印象的です。

ここで言えるのは、原子力発電所というのは、事故が起きるリスクに対して万全だと信じていたものの、大地震や大津波への対策は、想定レベルが高いとは言い切れなかったという話です。

現地では事故発生時の訓練やマニュアルは作られていたものの、予測が甘かったり、足りていない準備や対策があったことは、映画を見ているとヤキモキさせられます。

なんで、こんなに呑気なのだろうと首を傾げてしまうほどでした。

安心な水を求め続けた我が家には恐怖しかなかった

当時、我が家には乳児がいたこともあり、とにかく、放射能に関する不安は強烈でした。

母乳は危険という話を耳にして、粉ミルクを与えるために、安心な水を確保することに向けて、ものすごくナーバスになりました。

確保するために、色々な手を使い、情報を入手しましたが、相当大変でした。

あの時、原発がメルトダウンしていたら、全てが終わりという状況もありつつも、見えない「放射能」の影響がどう身体に影響を与えるのか、想像もできなかったので、恐怖でした。

ここまで、危険でリスクがあるということを知識として何も持たないまま、便利な電気を自由に使っていた姿に反省もしたものです。(計画停電や、節電の話が続いたので当然ですが)

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最悪のケースを考えずに楽観的すぎるのは命を失うかもしれない

日々、最悪のケースを考えて生きるのは、誰だって嫌なことです。

でも、、最悪のケースが起こった場合のシナリオとしての対策は、どこまで細かく作り込んでも構わないものなのではないでしょうか。

楽観的すぎる考えでは命を失うことは避けられません。

3.11を乗り越えたのは奇跡みたいな話であって、一つ、何かが最悪に触れていたら、もっと悲惨な状況だってありえたのですから。

このことだけは忘れてはいけないと感じる作品でした。

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投稿者プロフィール

安斎 輝夫
【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。