『このオムライスに付加価値をつけてください』というタイトルのインパクトと中身の深さ

書店の中を歩いていて、たまたま見かけた『このオムライスに付加価値をつけてください』(柿内尚文・著)は、明らかにタイトルに興味を持ちました。

当たり前のものに付加価値をつけるというのは、発想の転換を促さないと絶対的に無理な話ですから。この点を考えながら、読んでみました。

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付加価値って何だろう?

そもそも、付加価値とは何かを調べてみると下記のような定義を見つけました。

企業が原材料や部品などの外部購入価値に、自社の生産・サービス活動を通じて独自に付け加えた新たな価値のこと。売上高から原材料費や外注費を引いたもので、顧客が価格を払う理由となる「差別化」の源泉であり、労働生産性や利益率の向上に直結する重要指標です。

難しいと感じてしまう内容であって、この本のタイトルと対比すると、ギャップがありすぎる。

本を読んで素直に感想を伝えつつ、私の考えも交えていきます。

オムライスに付加価値をつけることを考えてみる

オムライスって、自宅で作っても、レトルトで電子レンジでチンと温めても、洋食屋さんやファミレスで注文しても、変わり映えがしないと感じないでしょうか。

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このオムライスに付加価値をつけてください』の中では、ストーリーをつけたり、材料に工夫を加えて、付加価値という設定を解説していました。

確かに、他と違う何か特徴があれば、付加価値になり、興味を引くのは事実。

オムライスという食べ物そのものは、既存価値しかないわけで、そこに何かを加えたりしなければ、付加価値は生まれません。

完全に、材料を大幅に変えたり、味そのものを変えてしまうと、オムライスではなくなります。

いわゆるアレンジしたことに相手が興味を持ち、食べてみたいと思わせられるかどうか。

3つの価値をどう考えるか

著者の柿内尚文さんは、3つの価値という定義を掲げています。

・既存価値:想定内の価値・付加価値:想定外の価値

・不要価値:付加価値になっていないこと

定番で当たり前のものは「既存価値」を持ち、一般的な想定を超えるものが「付加価値」になるという話は違和感がなく、理解が進みます。

一番、意外性を持って受け止められるのは「不要価値」ではないでしょうか。

提供側が付加価値だと思っても提供しても、受け手側が付加価値だと思わない「いらない価値」であることもあり得ます。
これを僕は「不要価値」と呼んでいます。

提供側が価値だと期待しても、相手が価値を認めなければ、不要な価値に過ぎないと断言します。

世の中に「不要価値」のものって意外とあって、遠からず、消えていってしまうものが多いと感じませんか?

付加価値は組み合わせのアイデアから生まれるような気がする

付加価値を生み出すには、ゼロから何かを生み出すというよりも、既存の何かに加えたり、減らしたりすることで、生み出されるものが多く、ポイントは何かと組み合わせな気がします。

このオムライスに付加価値をつけてください』にもいくつか実際のアイデアの切り口が語られていて、とんでもない工夫をしたというよりは、ちょっと加えた、アプローチを変えたといった程度で、付加価値を生み出しているものが取り上げられていました。

私は、子どもの頃、山小屋のお手伝い(アルバイトではないし、労働というよりは、生活訓練と断言しておきます)をした際に、缶ジュースの値段が高いことに驚きました。

考えてみれば、山小屋まで運ぶコストはかかりますし、プラスαの価格になるのは致し方ないものの、価値があったのか、と考えてみました。

自分で背負って運んだら、大変な飲料を、山小屋の中で選ぶことができる。

もちろん、小銭(当時はクレジットカード決済もなければ、バーコード決済も存在しません)さえあれば、自由に選択できて、天然の水で冷たく冷やしたものを飲めるのは付加価値だったのだと気付かされます。

今なら、電気さえ供給できれば自動販売機もあるでしょうが、当然、一般よりも高い価格で売られているのは間違いありません。

他に選択肢がないのだから、飲料を欲しているならば、買うしかないというのも、限定感が生まれていたという側面もあったのだと思いますが。

物・サービス以外、人間個人にも付加価値はつけられるのか

本の中では、物・サービスの付加価値の事例、考え方が基本でした。

では、人間個人にも付加価値はつけられるのでしょうか?

世の中には一般人、普通の人が中心ですが、ごく稀に、この人は、普通と違うという方を見かけないでしょうか。

服装は普通で質素そうなのに、不労所得や相続によって、資産をたくさん持っているので、不安がなく生きていける人。

高齢者なのに、長年スポーツを続けて、現役選手と一緒にプレーできている人

どれも、少し違うかもしれないけれども、世間から見るイメージとのギャップがあって、それが魅力になっていれば、付加価値がついているように感じます。

いわゆる、意外性のある人って、魅力を感じるのではないでしょうか。

そういう人は、自己紹介で、相手にインパクトを残せることだけは間違いありませんから、有効な付加価値として活用されている姿は、素晴らしいですよね。

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投稿者プロフィール

安斎 輝夫
【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。