ジャック・スパロウという伝説の海賊 誕生を知る
シリーズ化される映画というものは、やはり、第1作には勝てないと思います。
キャラクターやストーリーのベースがないだけに、全力で取り組む姿を感じます。2作目以降というのは、脇道というか、膨らます部分が強くなると、どうしても、1作目と比較すると、インパクトに欠けてしまうので。
ハリー・ポッターだってそうだと思いませんか?
シリーズ最新作!と毎回宣伝されても、実際に見ると、少しだけ物足りなさを感じる。
観客側のハードルが上がっているので仕方ないのでしょうか。
「パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊」を見てきました。
ジョニー・デップを本格的にメジャーに押し上げた「パイレーツ・オブ・カリビアン」は、あのディズニーが制作しているという点が大事なポイントです。
つまり、エンターテイメントとしての深さは折り紙付きということ。
今回は、今までの登場人物の関係が整理整頓されているので、おそらく、最後の作品になるのでしょう。しかも、ジャック・スパロウの存在が薄まっていたような印象があります。
奥行きを持たせるために、ジャック・スパロウ船長の誕生秘話を入れるなどの工夫はできますが、ポセイドンの槍までやってしまうと、時代は、海賊よりも航海貿易中心の時代に変わるという背景を見込んでしまうと、寅さんシリーズのように長期安定的作品にはなりにくいのも間違いありません。
キャラクターを作り込むと、どこかで限界が訪れて、脇役も含めたサイドストーリーに走りがち。今回も、ウィル・ターナーの息子であるヘンリーと、天文学者カリーナが中心に変わっており、ジャック・スパウロは、伝説的な海賊であり、一歩引いた感が否めませんでした。
全体のストーリーとしても良くできていて、十分に楽しめたのですが、この展開を続けるのは限界が見えたとも言えそうです。
映画館で見るスケールとしては、冒険が伴うストーリーは楽しいです。あまり、人間の感情に訴えかけてくる邦画や、無理矢理なまでに実写化して残念に感じる映画は好きにはなれません。やはり、コンテンツによって、向き不向きはあるのでしょうから。
<パイレーツ・オブ・カリビアン DVD作品>
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【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
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