「神田学会」で100年企業の事業の価値を経営者から聞きました!

自分がお世話になっている方の講演会などがあれば、可能な限り、参加してみようと思っています。

今回、ブックハウスカフェの経営者・オーナーの今本義子さんが参加するというので、神田との接点は、ほとんどない私ですが、「神田学会」という場に足を運んでみました。

予想以上に、良い学びと気づきの時間を得られましたので、報告・レポートのブログ記事にまとめます。

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神田は美味しい料理と古い街並と新しいビル・環境が絡み合う街です

神田といえば、どんな街なのだろう。大学などの教育機関も多く、古い街並のビル、建物、そして、再開発された新しいビルが混在している街。さらに、美味しい料理のお店が多いという印象があります。

「神田学会」は、勉強会型の地域コミュニティの老舗だった

株式会社ブックハウスカフェの今本義子さんが講演するという情報を得て、初めて「神田学会」なるものに参加してみました。

参考サイト

NPO法人の神田学会は、1987年2月に「オフィス人口が増え、急激に変化する神田を、どのようにしたらより調和のとれた住みやすい街として形成していくことができるだろうか。地域の人達と一緒に勉強しよう」と、勉強会「神田学会」としてスタートをしており、既に、161回開催されています。

まず、昭和の終わりに、神田をテーマにした勉強会としてスタートを切った先見性に驚きを感じます。時代はバブルを迎えており、空気感が高揚して、ソワソワしていた頃のはず。

当初10名程度のメンバーからスタートした「神田学会」という地域活動は、着実に大きなネットワークに拡大して、2001年にNPO法人として進化されてきたそうです。

大事なのは、どうしても行政に頼る傾向の多い、まちづくりを自分たちでスタートさせたことに大いに価値があります。タウン誌「KANDAルネッサンス」を発行したり、ウォーキングツアーや船下りなどのイベントも開催という発展は、他の街にとっても参考になるモデルケースだと感じました。

地域コミュニティとして、学識者や地元住民、在勤者が集い、コミュニケーションを深める勉強会の開催を定期的に行うスタイルは興味を惹かれました。

「神田百年企業6-「不易」と「流行」の先にあるもの」に参加

今回、参加した企画は、老舗トークの第6弾とのことで、創業百年以上の老舗の方から、歴史や経営哲学、将来の展望まで聞ける講演会ということで、ワクワクしていました。

司会は、東京大学教授でNPO神田学会理事長の西村幸夫さん。ナビゲートもソフトで慣れている進行役でした。

今回のゲストは3名(以下は神田学会サイトのイベントページより引用)

檜常正 氏株式会社檜書店 代表取締役 6代目)創業1659(万治2)年、株式会社檜書店代表取締役 6代目。江戸時代より続く能楽関連書籍の出版社。京都で創業し木版印刷、和綴の謡本(能のお稽古に使用する教本)を長年出版してきた。1917(大正6)年より神田小川町に店を構え昨年神田で100周年を迎えた。現在は書籍の他に能楽に関する音源、映像の制作と販売や能公演における字幕サービスなどを行なっている。

鈴木文男 氏有限会社メネフネプランテーション 3代目)

創業1905(明治38)年、有限会社メネフネプランテーション 3代目。鈴木豊吉により鈴木豊吉商店を設立。1907(明治40)年に鈴木テント店に社名変更。1948(昭和23)年に鈴木商工株式会社となり、1990(平成2)年に現在の社名になる。創業当時は登山関係・軍需品が主で、その後、新聞包装布を考案し主力商品となる。現在はハワイに関連した布、ドレス等の製造、販売。

今本義子 氏株式会社ブックハウスカフェ 代表取締役)

株式会社ブックハウスカフェ代表取締役。創業1902(明治35)年の株式会社北沢書店の末娘として生まれる。株式会社富士銀行本店に勤務した後、実家である北沢書店で長兄の北沢一郎と共に洋書の輸入販売業に携わる。2017(平成29)年5月に北沢書店1階にこどもの本専門店ブックハウスカフェをオープン。神保町で親子連れが安心して立ち寄れる店として注目を浴びる。

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3名とも祖父の年代から神田界隈で商売をされていた方の後継者として活躍をされています。分野は違えども、ファミリービジネス的なものを引き継ぎながら、100年以上継続されていることに驚きました。

当然、創業者の時代とは環境も、社会も変わり、求められるニーズは変わるので、変化の波を感じながら、頑張られていることが伝わってきました。

そして、事業と時代、街との接点の中で、どうやって展開していくのかを悩まれ、歩まれてきた話は、とても感動できるものでした。

伝統を守るという古くさい言葉ではなく、時代に合わせて自分たちをフィッティングさせていく力がなければ、生き残ることはできなかったでしょう。

当然、経営者だけでは、ビジネスは成り立ちません。関係する全てのステークホルダーにとって、ハッピーになることを考えながら、商売を続けていく姿勢。

スタートアップ企業にはない、独特の魅力があります。比較されたら、スピード感は遅いのかもしれません。成長度合いもゆっくりしていたり、停滞気味な状況とも指摘されるでしょうし、大きく儲かるビジネスとは言えないかもしれません。

しかし、彼らには、事業を受け継ぎながらも、経営してきた言葉の重みと存在感のオーラがありました。何らかの形で応援していきたいと存在だと感じました。

地域コミュニティづくりのヒントがあった!「神田学会」

勉強会を定期開催し、地域でビジネスをする人、学識者も巻き込んでいます。

おそらく、運営スタッフは理事長の西村さんが指導されている学生さんのように見えました。(若い方々でした。確認は取っていませんが。)

コミュニティには多様性が必要です。

参加者のバックボーン、年代、考え方などが多様であることがポイントになります。

新しく参加されるメンバーを増やしながら、着々と運営を続けて、発信をしていくこと。

クローズドな活動になったり、強制感が増すと、楽しめなくなり、維持ができなくなります。

完全無料で参加できるお祭りイベントではなく、参加費や会費を徴収することで、当事者意識を参加者にも与えている点も素晴らしいと感じました。

もし、地域コミュニティを立ち上げたい、うまくいかないと感じる方には、一度、「神田学会」関係者にヒアリングをして、学んでみることをオススメします。

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投稿者プロフィール

安斎 輝夫
【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。