知らなかった!「食べないと飲まナイト」の存在
あなたは、「食べないと飲まナイト」というイベントを知っていますか?
街に密着した地域活性化イベントなんて、各地で取り上げられるけども、一過性で主催者も参加者も楽しそうにしていないものが多くありませんか?
この「食べないと飲まナイト」はまったく違います。
個人が飲食店選びをWEBの情報だけではわからず、あたらしいお店に行けない人が多くいます。新しく出会う素敵なお店は、誰かのアレンジがなければ難しいと感じます。幹事を任されると、事前に自分がリサーチしようと思うと大変です。
一方で、飲食店側も、お客様に来てもらうことに苦慮しています。看板など外から見える印象や、ポイントカードを作ったり、広告やチラシという方法も成功するとは限りません。
双方の気持ちを捉えて、「はしご」という日本文化を活用した『街おこし的 飲食のお祭り』イベントが、「食べないと飲まナイト」なのです。
1品と1杯の「たべのまセット」800円で個人もお店の味や雰囲気を知り、飲食店は新しいお客さんを呼びこめるという点が特徴です。
こんな面白そうな企画なのに、私のアンテナにはヒットしていませんでした。
下町バル・ながおか屋の前川弘美さんの強い思いと行動力
この「食べないと飲まナイト」を成功に導いたのは、実行委員長の前川弘美さん(長岡商事株式会社 代表取締役社長)の存在が欠かせません。
2011年、上野2町目仲町通りに店を構えていた前川さんが、街のイメージが悪化していることを嘆き、老舗から様々な個性的な飲食店の価値をわかってもらいたいと願ったことが出発点です。(当時、東日本大震災の影響後に第1回を開催という点は重要なポイント)
「自分のお店に多くの方が来てほしい。繁盛してほしい」というあたりまえの思いをかかえながら、真面目に一生懸命働いている仲間のために、街を盛り上げたいと考え、隣の湯島白梅商店会にも協力を得て、飲食店経営者たちが実行員となり、イベントを作り上げました。
1店舗だけが盛り上がるのではなく、街として盛り上げるということでお互いが協力して成功へと結びつけ、現在は、地域も拡大しながら、全国で36回も開催しています。(2018年10月現在)
地域を知ってもらい、お客さんとお店をつなぐことで、参加者が楽しめるイベントとして成功しています。
代理店やイベント会社が仕掛けたのではなく、地域の行政主導でもなく、当事者が考えて行動を起こしたことで、仲間が増えて、ファンが増えていく。「食べないと飲まナイト」は、本当に素晴らしい企画・イベントです。
以前、開催したサードプレイス・ラボにゲストとして前川さんのお話を思い出しました。
前川さんの明るさと人や地域をつなぎ、チームを作り上げる力、行動力には勇気とヒントをたくさんもらえます。
初めて、「食べないと飲まナイト」に参加
今回、第12回の「食べないと飲まナイト」in上野仲町・湯島 に初めて参加しました。
[開催日程]
2018.10.30(火) 〜 31(水)
[開催時間]
17:00〜23:00
[開催店舗]
56店舗
[参加条件]
たべのま缶バッジの購入(事前・当日)
前売り1個500円 当日1個600円
20時過ぎに、現地に到着して、缶バッジをゲットしました。
1軒目は、もつ焼き 三六 湯島店で、どて煮込みとハイボールからスタート。アイドリング状態だったので、撮影を忘れました。どて煮込みが美味しかったから、もう1つと頼みたいと思いましたが、「たべのまセット」だっとことを思い出して、2軒目に向かいます。
2軒目は、湯島天神下 すし初に向かいました。
西日本復興支援に向けて、広島の亀齢酒造の亀齢(きれい)という純米酒を味わいます。
3貫のお寿司を堪能した時点で、もうシャリもネタも終わりかけてました。
店内で他のお客さんや職人とも軽く話ができて、雰囲気に馴染んできました。
3軒目は、角ヤ湯島天神町 できのこ蕎麦と蕎麦茶割を頂きました。
知り合いを待っていたので、このタイミングで腹ごしらえモードで、少しのんびりモードにで過ごしました。美味しい蕎麦でした。
4軒目は、美酒喰処 湯島 たけうち でお肉を食べようと決めていたのですが、改装中で休業とシャッターに書かれてあきらめかけたのですが、同じビルの8Fで営業(グループ店舗?)していることを知り、エレベーターで上がりました。並んでいたので、躊躇しかねましたが、ここは我慢。
赤ワインとお肉のセットです。確実に酔っ払ってきました。4軒目ですから。
5軒目に行くまで、インターバルを持って、少々休憩。秋の夜風に吹かれて、この次の店と時間を確認してました。
5軒目は、上野 さしすせそ へ。今回のイベントの本部機能も抱えている、お店は外せません。前菜と一品と一杯という最上級のおもてなしに大満足
6軒目で、また、そばを食べました。蕎麦 角ヤ 春日テラス へ。
締めの蕎麦(角ヤさんで2杯目)は、大根おろしが入っていて、さっぱりでした。
もう十分に満足すぎ!
6軒目に行ったのは、手拭いがもらえるのは、こちらのお店になったと聞いたので。
達成感満点!!5軒で達成できるのに、6軒目まで行っちゃいました。
お腹いっぱい過ぎて、オーバーウェイトに・・・。翌日以降で調整しましょう!
今回は、1品と1杯の「たべのまセット」で短時間しかいられなかったお店ばかりでしたが、別の機会に、上野・湯島界隈で食事をしたくなりました。
地域とお店のファンの一人誕生です!!
企画設計がうまい!と唸った!「たべのま」
飲食店側では、缶バッチで参加者を把握することが可能になっています。来店時にすみやかに、たべのまセットを出せる状態になります。参加されるお客さんの数を考えると、回転率が高くないと、待たせてしまうと他の店舗に人が流れます。
決して大型なチェーン店ではなく、地元の飲食店だけに、10-30席程度のお店ですから、提供するメニューも工夫されて、ポイントを絞っていました。
また、今回、事前からイベントを盛り上げる仕掛けとして、「缶バッチ」は実に見事。
「缶バッチ」の売れ行きで、当日の「たべのま」参加者の予測が立っているはずです。
さらに、缶バッチを身に着けるだけでなく、各店舗で800円のたべのまセットを食べて、シールを溜める台紙が店舗のガイドを兼ねています。今まで訪れたことがないお店の場所を確認しながら、足を運べます。
そして、5軒まわるとオリジナル手拭いをプレゼントという特典。
「はしご酒」として数軒の飲食店に出向く動機付けとして成功しています。
2日間のイベントと限定されてますが、関係者の協力と熱意、お客さんのお店をまわって楽しもうというアクションと笑顔に溢れた素敵なイベントでした。
あなたも、「食べないと飲まナイト」に行かNight!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
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