即現金化アプリ「CASH」を70億で売却した事実!
「70億円男」CASH光本代表が語る“ノールック買取り”ビジネス最前線
自分の事業を70億円でDMM社に売却した男、光本勇介という人物に興味がありました。
※その後、MBOでDMMかな切り離すという道を選ぶあたりも不可思議な存在です。
メルカリって、自分のモノを売れるサービスとして有名ですが、実際は、写真を撮って、文章を買いて、購買希望者とやり取りがあって、商品を発送して、というプロセスが実はめんどくさいもの。
その点、CASHは商品を撮影して即買取の現金化ができてしまうというアプリ。
利用するユーザーにとっては便利なサービスではあっても、事業として成り立つのか、目的がわからないと感じていました。
狂ったビジネス起業家と呼ばれる光本勇介氏
光本勇介氏の著書『実験思考 世の中、すべては実験 (NewsPicks Book)
普通であれば、1500円前後が相場の本に、この価格。
正直言って、何かの間違いだと感じました。
この価格設定も光本勇介氏の実験思考そのものでした。
印刷に必要な原価以外は、価格自由として、読者が価値を感じて価格を決めて構わないとして、QRコードをつけています。
つまり、定価は読み手が判断して構わないという実験を試みているのです。
出版のビジネスモデルからしたらありえない発想ができるのが、狂ったビジネスを立ち上げる天才起業家の姿勢を示していると感じ巻いた。
DMM会長の亀山さんに70億円で買収後、1年後に独立する
CASHの事業を買いたいと考えた、DMM社会長の亀山敬司さんからの
「こんにちは〜!亀山です〜!CASH売って〜!無理?」
というメッセージが光本さんに送られて、70億円という法外な価格をつけました。
話が出てから4週間後に光本氏の経営するBANKはDMMの完全子会社になります。
この二人のやり取りが、ライトすぎて、事業の譲渡・売買って、女子高生のLINEのやり取りみたいなもので決まるのか、と驚くのが普通の感覚です。
1年後、双方が話し合いの結果、光本さんがMBO(マネージメント・バイ・アウト)を行い、DMMから独立します。
詳しくは書かれていないのですが、この1年間、DMM傘下に入り、資金援助を受けて経営を安定化した後に、自由な身の置き場に戻すというあたりも、光本さんの常人とは思えない行動です。(これも、実験そのものなのでしょう)
実験思考の基本は人真似をせずに、あたりまえを疑うこと
価格を自由にしてしまうというビジネスからすると、常軌を逸した行為を平然とやれてしまうのが光本流の実験思考です。
人の真似をして楽をしようとも思わず、誰もがあたりまえに考えていることを疑って、クリエイティブになること。
本の後半では、具体的なアイデアを書き綴っています。
そんなことは普通では考えられないと思いつつも、彼の着眼点、思考プロセスとイメージを読むと、もしかしたらできてしまうのかもしれないと魅力を感じさせられます。(ビジネスとして儲かる、成功するは別問題)
「実験思考」が身に着くと、世の中に課題があればあるほど、楽しくなります。不便なこと、めんどくさいことが、ぼくにとっては「宝物」になり、世界が180度違って見えてきます。しかも、全ての失敗が貴重なデータになっていくので、失敗という概念すら無くなります。毎日が楽しくならないはずがありません。
エジソンが、成功するまで実験を続けて、発明を続けたという話につながるような考え方です。
私たちは、目の前の小さな一つのことに成功と失敗を簡単に決めつけて、失敗するとそこで踏みとどまったり、二の足を踏んでしまいます。
失敗なんて、成功へのステップにすぎないと単純に言うのは難しいのですが、失敗すら楽しめるような人間になれたら、もっと、自由で、ぶっ飛んだ生き方ができるのかもしれません。
私は、この『実験思考 世の中、すべては実験 (NewsPicks Book)
本の価値って、読者が自由につけても構わない。それだけに、本気で著者が書き綴り、読者も本気で対峙して、吸収したり、すぐに自分の行動やアイデアとして実践することができるならば、0円から1億円ぐらいまでの価格差があっても当然なのだと思います。
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【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。