昭和までは、努力は大事だという空気感が世の中に流れていました。
「失われた30年」平成以降は、努力という言葉は重苦しくなり、人間関係の中で、呟くと「ハラスメント」的な印象が産まれるようになりました。
では、努力が不要なのか?と言われると、答えはノーだと思います。
今回、漫画『はじめの一歩』の鴨川会長の名言を取り上げてみます。
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努力が全てじゃないけど、成功した人は努力してるはず!
努力した者が全て報われるとは限らん。
しかし、成功した者は皆すべからく努力しておる!!はじめの一歩(鴨川会長)
この「はじめの一歩」の鴨川会長の名言を繰り返し、読み上げてみると、努力は成功する人の前提条件に含まれると感じられrます。
努力を強制してはいけない!だけど、努力しないと成し遂げられないものがある
いつからか、努力を促すことをハラスメント的に強制力を感じると言われるのがスタンダードになりました。
昔は、個人の能力を大幅に伸ばすために、人一倍頑張ることを促進したくなると「努力」というフレーズは鉄板でした。
もっとやれ!本気で頑張れ!と促して、努力をした上で、達成できるという昭和的な価値観が主流だったのであれば、努力は尊い存在でした。
ところが、努力をしたからといって、目指すゴールに辿り着けないケースが増えて、プロセスに価値を見出そうという雰囲気が漂うほど、虚しさが増してきたのです。
鴨川会長の名言が絶妙なのは、成功した人間は、努力をしていたという事実を訴えている点にあります。
努力は成功のための十分条件とは言わないけども、実は、必須だったという意味の深さ。
やはり、努力の価値を見つめ押す必要があるのではないでしょうか。
「もっと努力しろ」はいらないけど、成功・達成したいなら、自分が本気でやるしかない
以前は、「努力すれば成功する」のだから、とにかく頑張れ!という文脈で努力を促されてきました。
この努力というのは微妙なのは、個人の価値観・レベルによって大きく差があるのです。
Aさんの場合、ものすごい努力が必要なことも、Bさんの場合、大した努力が必要もなく成し遂げてしまうことがあるのです。
つまり、個人差があるので、一律の指標に努力が成立しえないのです。
また、成功・達成に向けて全力を掲げているならば、努力なんて言葉を使わなくてもやり抜くために繰り返したり、チャレンジを続けるのは当然の話。
本気スイッチが入っていれば、努力をするのは自然なアクションなのです。
努力が成し遂げた経験値は自分の土台を作る
私自身にも、努力をした経験の記憶が残っています。
あくまで主観ではありますが、私の努力の例を挙げます。
高校生の私はインターハイ出場は遠くてもベストな記録は出せた
私は、高校時代、陸上部に在籍し、投擲(とうてき 陸上競技の中で、投げる競技の総称)のなかで、砲丸投げと円盤投げの選手でした。
高校スポーツの夢は、インターハイ出場(高校野球の場合、甲子園出場です)です。
自分のレベルと全国のレベルの差を考えると、到底、インターハイ出場は無理だと分かっていました。
高校陸上は、インターハイの前にエリア大会(例えば、南関東大会)に出場するために、都道府県の大会で上位に出場するといういハードルがあります。
もちろん、都大会に出るための地域予選大会があります。
私の場合、地域予選は余裕で突破できるのですが、都大会のトップクラスに残ろうとすると、厳しい戦いがありました。
私は、都立高校で有名な先生が指導するわけでもなく、技術的レベルも個人で磨くしかありません。(他校との合同練習で教えてもらえることはありますが)
ライバルは、その競技をやるために、推薦で高校に入った連中です。
スタート地点が違い、身体の大きさなども全く異なります。
この差を感じて、諦めてしまうのはシンプル。
私は、可能な限り、彼らとの差を縮めるために、トレーニングを行い、当時は、陸上競技の技術本(インターネットがなかったので書籍からの情報収集しか道はなかった)を読みながら、技術の内容を理解し、ビデオカメラを持っているメンバーに録画してもらい、フォームをチェックする日々。
最後は、感覚の世界ですが、高3の春には、自分史上、最大の仕上がりに近いレベルでした。
直前に手首や腕を痛めた以外は(ここ大事なポイント)。
考えてみれば、当時の練習量は、朝、昼、午後、夜と行っていたので、自分の青春の大半の時間を投じていたのは事実。
誰から強制された努力ではなく、自分が最高のパフォーマンスを出して、一歩でも上のレベルで戦うためには、必要なアプローチが努力でした。
努力をしなければ乗り越えられない壁から逃げないで挑め
努力って泥臭そうでかっこいいイメージはありません。
歯を食いしばって、つらそうな表情を浮かべて頑張る姿に喜びを得るのは無理があります。
簡単にやり抜けない時に、必死になって頑張れば、当然、程度の差はあっても、努力をしています。
楽勝に乗り越えられるのでなければ、量をこなしたり、繰り返し練習をするなどの手間をかけて、ようやく達成できるものがあります。
赤ん坊が寝返りや、つかまり立ち、歩き始めるのだって、周りの大人を見つつ、本能を生かしながらも、何度も失敗してもめげずに繰り返して、ようやく成功しています。
あの瞬間と近いことを、大人であっても行っているのですが、恥ずかしさや、カッコ悪さを感じると、どうしても、努力なんか求めてないというポーズを取りたくなります。
また、努力なんかして達成するのはダサいと見られてしまう、周囲の視線を意識していると、余計に努力から遠ざかってしまいます。
ただ、成功・達成したいならば、スタートダッシュ時点では、よほどの才能や運がない限り、うまくいかないのですから、私たちは、努力をポジティブに捉えて実践してみましょう。
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【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。