「SNSなんて怪しいからやらない、怖い」という考え方をする人もいれば、「SNSで自分の世界を広げたり、アピールしたり、ビジネスにつなげたい」という人まで幅広くいます。
Facebook、Twitter、Instagram、LINEなどのSNSは誰もが無料で気軽に始められるものの、継続していくと、自分が起こすトラブルと、人に巻き込まれる事故みたいなものに遭遇します。
どんな点に注意すればよいのかを、『脱! SNSのトラブル <増補版>』を読んで、ポイントを整理してみます。
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今までのSNSトラブル防止本と少し違う一冊!
佐藤佳弘さんの『脱! SNSのトラブル <増補版>』は、テクニック本の要素は少ないですし、炎上による社会的トラブルよりも、身近に起こるSNSトラブルを、一般の人にわかりやすく書いている点が良かったです。
まさか、スマホで長時間SNSを使っていると、口臭にまで影響する話を盛り込んでくるとは驚かされました。
現在、SNSを使っているユーザーに向けて、気をつけるべきポイントが解説書としては、わかりやすいものでした。
SNSでのトラブルは、発信者が情報を発信することが起点
SNSでのトラブルについて、個人ベースで起こること、個人を超えて広がっていく問題とレベルの差があります。
まず、個人として起こるトラブルは、プライバシーを安易に見せてしまうことで、秘密や個人情報が露呈して発生します。
気軽に楽しめるだけに、誰がSNSに投稿した情報を見るのか、という点に配慮や注意が欠けて起こります。
つまり、意図しない自爆テロ行為です。
次に、他人を巻き込んで、リアルな人間関係に影響を及ぼすトラブルです。
本来は、SNSだけでなく、人付き合いの中で起こる問題は、山奥で仙人として暮らさない限り避けられません。
感情的になりすぎず、相手や世間の人を不快にさせないというスタンスを大事にするべきです。
さらに、アプリ連携などによる、第三者への迷惑な問題もありますが、これは、知識不足によるものです。
怪しい、怖いと思うなら、SNSも閉じた世界で使えばいい
結局、毎日マメにSNSを利用する人と、アカウントを作ったものの放置をしてしまう人の差は、SNSの得体の知れない広い世界をどうとらえるかにあります。
自分のことを知ってもらえる、アピールできる、知らない人と交流できるという楽しさを感じるならば、リスクをわかった上で、マイルールを持って利用すれば大丈夫です。
嫌な人が絡んできたら、こちらからブロックする方法で対処できます。
一方で、自分の身を守りたい、プライバシーを知られたくない、という思いが強いのであれば、利用頻度を下げたり、情報を開示できる対象者を、自分の知っている信頼できる人に限定した、クローズドな相手とのつながりに使うのが妥当です。
そういう意味で、LINEグループなどを効率的な仲間内の連絡・交流ツールになっているのは納得できます。
また、嫌な思いをするぐらいならば、とっととアカウントを削除して、SNSとは関わらない生き方をしても、暮らしてはいけますので、無理に利用する必要はありません。
私もSNSでトラブルに遭遇したことがある!
一般論や注意点については、本を読んでもらえればわかると思いますので、私のSNSでのトラブル経験を3つほど紹介させてください。(基本は事実ですが、多少、関係者に配慮して書きます)
・コメントの絡み方が悪く、相手のパートナーに疑われる(嫌われる)事件
Mixi時代の古い話です。
私は、ミク友になった、私の知り合いの友達という異性の方の投稿に、コメマにコメントを残していました。(独身だったので問題はありませんし、下心はありません)
その女性は、ご結婚されていて、投稿される日記には、ご家族、主に旦那様に関する愚痴も含めて、自由に楽しく書かれていました。
ある意味、過度に自己開示するタイプのキャラクターだったと記憶しています。
私と数名は、彼女の投稿に、多少悪ノリをするコメントを残すことがありました。
ある日、メッセージが届きました。
「人の嫁に、何、ちょっかい出してんだよ!」
というお怒りの短文。
彼女の旦那様が、投稿とコメントを見て、私に対して、ご立腹でした。
早々にブロックされました。
直接会ったことのない人へのSNSの絡み方って、挨拶だけでも薄っぺらいし、踏み込みすぎると火傷するという経験です。
・意味不明なコメントを繰り返す相手をブロックしたら激怒された事件
以前、私のFacebook投稿に対して、毎回、意味不明な自分の話を長々とコメントをする人がいました。
完全に、私の投稿とは関係のないことを好き勝手に書いています。
別の友達からも、この人、ちょっと変わってる、距離を置きたい、怖い、という連絡を受けました。
一度、コメントを返して、直接関係のない内容は、ご自身の投稿で行って欲しいことを書き込み、ソフトな文章としてメッセージを送りました。
相手の行動は変わらないので、仕方なくブロックする羽目に。
すると、自分の投稿で私へ文句を書いているという連絡を入手しました。
Facebook社への通報も検討しましたが、しばらくすると、そのユーザーさん自身が消えたそうです。
私もかなり困りましたが、周りの人も不愉快にさせてしまったので、気をつけないといけないケースです。
・同姓同名だったけど他人事件
実名SNSだけに、Facebookビギナーだった私は、昔の知り合いの名前を検索して、懐かしいと思って、メッセージを送り、友達になってもらおうと躍起になっていた、若かりし頃の話です。
あ!あの人だ!と名前でヒットした人にメッセージを送ります。
相手は、名前以外は情報が薄いので、利用頻度が少ないのはわかっていたのですが、なんとか久々に連絡を取りたくて、数回、メッセージを送りました。
反応がないので、諦めてしまい、その人に連絡を取るのをやめました。
忘れた頃に
「多分、私と同姓同名の人だと思います。あなたの名前に記憶がありません。」
とだけ返信がありました。
同姓同名の他人にメッセージを送り続けるという、気持ち悪い人でした、私。
他にも、スレスレで、ヒヤッとしたエピソードはありますが、忘れました。
気になりすぎる問題や大トラブルが起きていたら、SNSを利用するのをやめていたと思います。
SNSのインターネット世界だけれども、参加しているのは人間
結論としては、すごく、シンプルなメッセージになります。
リアルだろうが、SNSだろうが、人間が複数いれば、トラブルや問題は発生します。
ただ、リアルと違うのは、拡散するスピードや範囲が大きすぎるので、ちょっとした投稿が大きな問題につながる可能性があります。
有名人に対して、喧嘩腰で絡んでいる人を見かけますが、意見や考え方は自由だけど、相手を誤解して、酷い言葉をダイレクトに投げかける場面には、匿名型のSNS、特に、Twitterなどで発生しています。
無視やブロックをしている人もいますが、まともに反論をしてバトルを起こしているケースは、心地良いものではありません。
今後、SNS上での相手への誹謗中傷的なアプローチに関しては、罰則が強化されることが予想されます。
スマホやPCの前にいるのは、ロボットではなく、感情を持っている人間だという、当たり前のことを意識していれば、抑止力が働くようになってもらいたいと願っています。
ルールに縛られるすぎると、SNSは楽しい世界ではなくなり、結果として、批判と非難、問題だらけで世の中から消えていく運命を辿るかもしれません。
私は、そんな悲しい姿は求めていません。
あなたは、SNSのトラブルについて、どう考えますか?
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【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。